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【いつかリーダーになる君たちへ】-東大人気講義チームビルディングのレッスン #読書感想文 #No.1

 はじめに

みなさんこんにちは。石田光之介です。
自己紹介をしましょうか。
大阪のとある出版社で長期インターンシップを行い、晴れて4月から学校に復学しました。
今は趣味で動画編集をしたり、たまにお金をもらったりしています。
あまり僕には興味がないと思うので、さらっとこんな感じ済ませておきます。

読書感想文を書く理由

これは誰のためでもなく、僕のために書いているものです。
僕は2020年の4月から1年間に48冊の本を読むと決めています。
今は4冊読破しました。ただ、読んだ内容は忘れてしまいますよね?
みなさんエドガーのラーニングピラミッドは知っていますか?

エドガーラーニングピラミッド

これは学習定着率を表したピラミッドです。みたらわかるように、読者は学習の定着率が非常に悪いんです。
ですので、読書感想文を書き、学んだこと・感じたことをアウトプットすることで読書から得たことを定着させようと言うことですね。
そして皆さんに少しでもこの知識を共有できたらいいなと考えています。
よろしくお願いします。

では早速感想文を書いていきましょう。

目次

1:「いつかリーダーになる君たちへ」紹介
2:著者紹介
3:この本を読んだきっかけ
4:本の内容・目次ごとに知って置いた方がいいなと思うことをピックアップ
5:まとめ


1:「いつかリーダーになる君たちへ」紹介

世界で活躍する人には英語よりも大切なことがある。リーダーが学ぶべき“チームビルディング”と“課題設定能力”を教える東大駒場の講義で、「社会の無関心を打破する」リディラバ代表が東大生に向かって熱く語ったこととは?

と言う風に書籍紹介がされています。
この本で著者さんは
「東大生はどこか前に出ることが苦手なようだ」とおっしゃっており、そんな東大生にリーダーとは一体どんなものなのか?事業を回すことはどんなことなのか?など、実際に講義しビジネスプランを学生に考えてもらうと言う全国ではできないような実践型の講義。その一部を文字に書き起こし書籍にしたというもの。

ここで感想を挟むが

「めっちゃ面白い!!」

が僕の率直な感想だ。
「何か将来企業したい」とか、「組織の上に立っていろんなプロジェクトを回したい!」と思っている人はすごくおすすめだ。正直後悔することはないだろう。こちらにリンクを載せておきますね。

2:著者紹介

著者の安部敏樹さんは元々非行に走るガキンチョ。つまりヤンキーだったわけだ。そこからドラゴン桜を読み、偏差値30から必死に勉強をして東大に入った方だ。

今ではその経験から社会で救われない子を対象に活動を行っている方。
リディラバの代表を務めており、

「社会の無関心を打破する」

をモットーに会社を運営している。
社会で起こっている問題の解決のためにプロジェクトを回したり、社会問題の起こっている現場へ実際に行くというツアーを計画したり、とても面白いですよね。
まさしく社会の無関心を打破するというモットーにぶれない活動を行っている。阿部さんのインタビュー記事がありましたので、掲載しておきます。


3:この本を読んだきっかけ

この本を紹介してくださったのが、以前のインターン先の京都大学出身の女性リーダーでした。彼女は新しいプロジェクトのリーダーとして動いている時期でした。その彼女のチーム編成・進め方はどんな感じ行っているのだろう?と思っていました。その彼女がチームビルディングを行う際に参考にしたとこの本をおすすめしていたこともあり、この本を購入した。


4:本の内容

目次

はじめに
Part1 チームビルディングの基本
1章 成果をあげるチームとは?
2章 プレゼンテーション-伝える力を磨く
3章 ディスカッション-よい会議にはルールがある
4章 ブレインストーミング-批判厳禁、質より量
5章 ファシリテーション-思いやりで意見を引き出す
Part2 チームビルディングの実践
6章 ビジネスプランを作る
7章 リーンによるプランのカイゼン
8章 ”食”の問題解決-野菜を食べてポイントを貯める
9章 ”ジェンダー”の問題解決-あこがれの東大女子アイドル
10章 ”貧困”の問題解決-資格取得をシェアハウスでサポート
11章 ”農業”の問題解決-農村の法人化
おわりに

それでは一つの章ごとに感じたことを書いていきます。

はじめに

まずはじめにこの授業講義にはルールが存在します。みてみましょう。

1:議論に積極的に参加する
2:属人的な議論をしない。属事的であれ。
3:発言の意図を明確に。
4:準備不足でした、という言い訳はやめよう
5:そんなの無理だ、とは言わない
6:自分ができていなくても批判をする

なるほど、すごく面白いですね。当たり前のように感じますが、中々皆さんこのようなことはできないのではないかと感じます。
細かい設定をみてみましょう。

1の理由は場が活性化しない。他のメンバーに気を使わせてしまうということがあり得る。賛成か反対か保留か。この3つをはっきり伝えること。


2の理由は批判するなら発言の内容に批判すること。発言者に対してはいけない。また批判は常に改善のためのものであるべき。よく会社で「〜さんが言っているから」みたいなことはありますよね。誰が正しいか、ではなく何が正しいか、にしましょう。


3の理由は主張してるのか、相談してるのか、質問してるのかを明確にすること。相手も回答しにくくなるので。


4の理由は限られた時間の中で、いかに創意工夫して準備することが大切。


5の理由は実現可能かどうかという判断は大抵自分の経験だけをベースにしているから。そんな偏見で、実はできるかもしれないことの芽をつぶしてしまうのはもったいない。

6の理由は2のルールにも係りますが、これは頑張った人が正しいみたい無事になりますよね。本当にプロジェクトをよく回したいのであれば嫌われてもいいので、できていなくても批判することが大切です。

実際僕も研究室のプロジェクトのリーダーとしてやっていますが、キックオフMTGでこのルールをしっかりと設定させてもらいました。とてもいい議論ができていますね。それまでの関係性の構築などは必要ですけどね。

あと東大のいいところはリベラル・アーツ教育。まずは基礎教養を学び3年生くらいから専攻を決めていくというカリキュラム。他の大学にもこのように導入すれば、いいのにと。
大半の大学生は、1,2年生の時期にやりたいことができていくと思うんです。今までの固定概念でずっと生きてきた土地から初めてたくさんの人に出会い、価値観が形成されていく。そして大学3年生前でやりたいこと、世の中に価値提供していきたいことが固まってくると思うんですよね。その面ですごく東大のシステムはいいなと感じますね。


第1章:成果を上げるチームとは?

社会問題を解決するためには、3つの壁を越えないといけないと阿部さんは唱えます。
・そもそも関心を持てないという。関心の壁。
・社会問題についての情報が広まりにくいという情報の壁。
・その問題が起きている現場に関わりづらいという現場の壁。
このように壁をまずは取り払いたいという筆者の願いから、リディラバを設立したそうだ。

偏見がボトルネック

筆者は以下のことをおっしゃっています。

お互いの似顔絵を見せ合うワークショップがある。デザインコンサルティング会社であるIDEOで考えられたもの。高校生は恥ずかしい、すいません。となるけど、小学生は自信満々に見せるわけです。
リーダーになるにあたって、恥ずかしいとか思っていたらみんな恥ずかしがって意見は出せないですよね。
この恥ずかしいとか、偏見とか、劣等感はコミュニケーションをとる際に問題を少しばかり起こす事を理解しておいてください。
偏見はチームのために最もいらないものです。
偏見を取っ払ってこそ、人は創造的になれる。

これ皆さん経験したことありませんか?
例えば、「東大出身の人がいる…意見言いづらいよな。なんか否定されそうだし…」とか「何こいつ高卒のくせにそんな発言してんだよ」とか思うことは少なからずあるでしょう。

なんとなく意見が言いづらいってのは敵です。僕らのグランドルールを決めないといけない。
「言ってもいいのかな?」という雰囲気さえも一掃できれば、そのチームは機能するんということですね。
ですので、チームやプロジェクトを発足した時に、ルールを設定する。しかも偏見を取り払うようなルールを設定できたらいいなということですね。

よいチームとは何か?

筆者の阿部さんは以下のように言います。

良いチームというのは4つのものを共有しています。
1、「ルールとマインドセットの共有」
2、「技法の共有」
3、「進捗状況と議論のステージの共有」
ニンゲンの思考には大きく分けると2つのパターンがあるんです。「発散」と「収束」です。良いチームはどちらかにみんなが同じ方向を向いていることだということです。
4、「意欲の共有」

特にプロジェクト・マネージャーはこの4つが共有されているか確認した方が良さそうですね。



2章 プレゼンテーション-伝える力を磨く

ダメな告白、いい告白

告白は皆さんしたことはありますでしょうか?そこで振られたりとか、付き合ったりとか何かしらの結果はついてきますよね?
筆者は伝えることをこのように定義しています。

「伝える」という手段を達成する、自分の気持ちを考えを受け取ってもらって、相手の気持ちや行動に変化を起こすことです。

ということは、告白して何かしら相手の返答をもらえれば気持ちや行動に変化を起こしたため、返答をもらえる告白はOKという事になります。
ですが、告白をして返答が帰ってこない場合は伝え方「付き合って欲しい」という言い方のミス。告白しないというのは論外ということになりますね。

仕事でも伝える力がないと中々自分の思うように相手を動かす事はできません。
「伝えること」に関してはなかなか教育は受けていません。だから、ここが武器になるのです。
ここを意識すれば、大多数と差別化を図れますね。勉強ができなくても、活躍する人はここが長けている人が多いのではないでしょうか?

相手によって出だしを変える

筆者はこのように言っています。

情報をコンパクトにして、相手に「もっと聞きたい」とされるような情報量を伝える。つまり能動的に行動することができる。

これはなるほどなと思いました。
学校の授業でも、面白い授業と面白くない授業があるじゃないですか?
もっと先生の話を聴きたいと思れば、学生は能動的になれるわけです。
教員を目指す方、何か営業をしている人はパワーワード→そして、間を作ること→アテンションを引く→説明の流れでいいんじゃないでしょうか?
大事なのは、自分のプレゼンなんだから自信を持って伝える。そうじゃないと人はついてこないから。

プレゼンのコツ

筆者がこのように言っています

最初に興味を持ってくる話題を持ってくる。「みなさんは〜を〜と思いますか?」の疑問系にすること。そして、主張したいメッセージの前にその背景を伝える。それが社会問題であるならば、何が問題なのかを伝えた上で、具体的にこう言う解決策があります。と、提示する。そして最後に目標を共有すると、うまくプレゼンテーションがまとめられます。

「みなさんはどう思いますか?」と疑問形を投げかけることで、当事者意識を持たせることにする。
これはすごく大事ですね。当事者意識がないと人は動けませんから。


3章 ディスカッション-よい会議にはルールがある

まずは定義する

「これからの時代のリーダーに必要な資質は何か?」
まずはこれからの時代の定義をしないといけない。抽象度が高いと、漠然とした印象を元に「カリスマ性が大事だ」などと言ってしまう。
そこで筆者はを事前に決めておくべきことをこのようにおっしゃっています。

ディスカッションのキモは、「意識・目的の共有」です。つまり、この議論は何のためにやっているか、どんな結論を出そうとしているのかを大事にしないといけない。
ディスカッションの前に決めておくべきこと。
・前提条件
・役割
・議決
・ルール共有
・対外共有
・選択肢
・時間配分
・人間の思考には「発散」と「収束」があるので今はどっちの時間にするかを決める

「チームの中でどうあるべきか」ということを考えてルールを決めていくことがですね。


4章 ブレインストーミング-批判厳禁、質より量


三人寄っても意味がない?

電気通信大学の伊藤さんの研究「三人いても有意な差が出なかった」つまりちゃんとルールを決めていれば、特定のルールの下では…可能がある。という研究。ブレインストーミングも同じでルールを決めないといいアイディアが出ないということ。
* ブレインストーミングには4原則がある。つまりアイデア出し。「批判厳禁」「自由奔放」「質より量」「結合改善」を意識していく。

知識創造のレベルは、自分たちが把握している事実(ファクト)の量で決まっていると筆者は言っています。
ブレスト7つの法則IDEOのトムケリーが書いた「発想する会社!」で紹介されているもの。


1. 焦点を明確にする
2. 遊び心のあるルール
3. アイディアを数える
4. 力を蓄積し、ジャンプする
5. 場所は記憶を呼び覚ます
6. 精神の筋肉ストレッチをする
7. 身体を使う


ちなみにプチ情報ですが、ブレストは天井の高い方が出てくるアイディアの数も質も上がるそうです


第5章:ファシリテーションー思いやりで意見を引き出す

ファシリテーターの役割

ファシリテーションの目的って、議論を活性化して新しいものを生み出したり、みんなが納得するところに落ち着かせたりすること。
役割は三つ。「合意形成」「相互理解」「創発」です。
自己開示をし、誰と誰の間に座り、役割を与える。



第6章:ビジネスプランを作る

ソーシャルビジネスでは、「市場」ではなく「課題」から発想するものであること。課題から市場を作るという視点です。これから何か事業をしたい方はこちらの視点も参考にしてみてはいかがかと。


共感が武器になる

会員の動機づけは「共感」にあります。「この団体に協力して、この社会問題をなんとかしたい」という気持ちがないと、人は動いてくれません。
また「元当事者」にも支援をしていただくということも可能です。貧困を解決したくて、それを解決した人たち。
そして共感者に期待することは、お金寄付、ボランティアの労力、スキル、そして広報の4つです。

なるほど。「それいいね!」と共感してもらうと、協力してくれるし投資もしてくれますよね。

相手の心を動かす

ソーシャルビジネスという分野は、基本的に人に夢を見せなきゃいけない。ワクワクするのか。それを知る事によって自分の成長や社会がどのように好転するのかというところを夢を見せないといけない。


あとがき

筆者は最後にこのような事をおっしゃっています。

実践なき知恵は錆び付くばかりでなんの価値もない。

なるほど、そうだなと思いました。ですのでラーニングプラミッドにもあるようにどんどんアウトプットしていくこと。それで身についていく。

5:まとめ

いかがでしたでしょうか?
僕はこのあとがきのこの一言でこのnoteを執筆しました。

中々拙い文章でした。僕のアウトプットベースに執筆していますので。
リーダーは難しいです。個性豊かなメンバーをまとめないといけないし、本当に頭を使いますし、悩みますよね。僕も高校時代は野球部のキャプテンだったので。

ただ筆者が一貫しておっしゃっていることは「事前の準備そしてその準備は目標設定や、ルールを決め場を整えること」と簡略的にまとめることまできるかなと思います。

自分がリーダーになった時にはこの本を参考にしてプロジェクトを回すのもいいのではないでしょうか?

名も無い僕の文章を最後まで読んでくださってありがとうございました。


読んでくださったあなたに幸あれ。



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