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日本ドラマ「オールドルーキー」

主演:綾野剛、芳根京子、中川大志、高橋克実、榮倉奈々、反町隆史
2022年 全10話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=TBSテレビより)

今クールは観たい日本ドラマも結構多かったが、本作は綾野剛を久しぶりに見たくて選んだ一本。始まる前から彼のスキャンダルがどーのこーのと騒がれていたが、なんかそんな噂もひっそりと消えてしまうぐらい、なかなか良くできたドラマであった。

元サッカー選手のセカンドキャリア

元サッカー日本代表の新町亮太郎(綾野剛演)は37歳で選手としてのピークは過ぎたものの、J3に所属するチーム「ジェンマ八王子」で活躍していた。しかし、ある日チームが解散、しかも移籍先が見つからなかった新町は、現役引退を余儀なくされてしまう。
そんな新町に、「ビクトリー」の社長・高柳雅史(反町隆史演)があるきっかけで、「うちで働いてみないか?」と声をかける。「ビクトリー」は新町が「ジェンマ八王子」解散のあと、移籍の相談をしたスポーツマネージメント会社だ。
表舞台の選手から選手を支える裏方へ――。
セカンドキャリアで懸命に生きる新町の第二の人生がスタートする!

TBS公式サイトより抜粋

新町の現役引退を受け入れるまでの葛藤、スポーツマネージメントという職業とそれ自体のあり方、現役アスリートたちと彼らを取り巻く状況に焦点が当てられた物語である。

想定内のストーリーではあるもののキャストがよかった

毎エピソード、さまざまなスポーツのアスリートたちに焦点が当てられ、スポーツマネージメント会社の思惑とアスリートの考え方が対立し、お互いにいかに擦り合わせていくかが描かれていく。ある程度想定できる結果(まあ、ほとんどハッピーエンド)になるとはいえ、全く知らなかったスポーツマネージメントという職業や、各スポーツのアスリートのこだわりなんかについても知ることができてよかった。

アスリートもサッカーやバレーボールなどのメジャーなスポーツだけでなく、スケートボード、フェンシング、車椅子テニスといった、あまり表舞台に華々しく出ることがないスポーツも取り上げられていたのも興味深かったといえる。

ストーリーの展開が平凡ではありながらも、引き込まれてしまったのは、なんと言っても毎エピソードでアスリートを演じるゲストキャストの演技。全エピソード、全キャストが本当に良かったが、スケートボードの佐竹晃さたけひかりちゃんやマラソンの田中樹がよかったかな。流星くんもユリユリとは全く違うカリスマ性が出ていて良かった。
個人的に萌え萌え💕は、メインではなかったけれど竹財輝之助と大谷亮平(笑)。色気があるイケメンはやっぱりいいなぁ。
私はほとんど知らなかったが、現役アスリートや金メダル選手も登場し、なかなか豪華であった。

そしてもちろん、ビクトリーのスタッフをはじめ、主役の綾野剛が良かった。劇中でも
「アスリートは結果を出せばいい」
と選手たちを励ましていたが、彼も俳優として結果出せて良かったんじゃないかな(笑)。
それに反町隆史も久しぶりに見たが、良かった!いやぁ、彼はやっぱりハンサムだし、スーツもビシッと決まっている。私は長年続いている刑事物シリーズは見たことがないので、彼も久しぶりに見た気がするが、貫禄ある俳優になっていてかっこいい!の一言しかない。

女子アナのセカンドキャリアも

本作ではアスリートだけでなく、榮倉奈々演じる元女子アナで、新町の妻役、新町果奈子のセカンドキャリアについても描かれている。「女子アナ」という言葉があるくらい、日本では女性のアナウンサーは独特な職業になっているとも言えるかもしれない。特に美人の女子アナは人気も高いが、アスリートと同様ある意味年齢制限がある職業ともいえるんじゃないだろうか。

本作の場合、新町果奈子は夫の引退を機に、専業主婦から少しずつ仕事をするようになっていくが、このキャリアもまた日本独特のものと言えるかもしれない。
これも想定内の展開ではあるので、新鮮味はないが、まあ、ちょっとしたスパイスにはなっていたサイドストーリーだろう。榮倉奈々も美人だし、娘たちも可愛かった。

批判も多いようだが、日曜劇場ならではのストーリーだし、こういう特殊な職業をフォーカスしたドラマでは、やはりまだまだ日本は強いと改めて感じた作品であった。

こちらがKing Gnuが歌うエンディングの『雨燦々』♫結構どのエピソードも、この曲が流れ出すとうるうるしてしまうぐらい、ストーリーにあっていた。今年のヘビロテOSTの一曲だな、たぶん。


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