見出し画像

韓国ドラマ「結婚作詞離婚作曲」シーズン2

主演:ソンフン、イ・テゴン、チョン・スギョン、イ・ガリョン、パク・チュミ、チョン・ノミン、イ・ミニョン、ソン・ジイン、イム・ヘヨン
2021年 全16話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=namu.wikiより)

いやぁ、こんな修羅場のドラマって初めてじゃないかなぁ。
しかもまだ収束してないし。。。
本作シーズン2、すごい内容でどうまとめようか考えてしまうが、ちょっとテーマを絞ってみようと思う。ネタバレはしないが、一応読んでくださる方はシーズン1は視聴済みという前提で。

既婚男性を仕留めた女性たち

前回も書いた通り、今回は登場する3人の愛人にも焦点を当ててみようと思う。
(1)ソン・ウォン・・・イ・ミニョン演じる中国語の翻訳家。
30代の夫婦の夫、ソンフン演じる弁護士のサヒョンとジムで知り合う。結婚していたが、子供ができないという理由で離婚していた。サヒョンより10歳年上。
(2)アミ・・・ソン・ジイン演じる無名ファッションモデル。
40代の夫婦の夫、イ・テゴン演じるシン病院の神経精神科の院長のユシンと飛行機の中で知り合い、惹かれ合う。海外育ちで韓国で暮らすのは初めて。ユシンより16歳年下。
(3)ナム・ガビン・・・イム・ヘヨン演じるミュージカル女優。
50代の夫婦の夫、イ・ガリョン演じる教授のヘリュンと大学で知り合う。元カレを忘れるため、ヘリュンと付き合い、結婚することになる。

この3人の女性はシーズン1で偶然にも知り合い、仲良くなるが、それぞれ不倫しているという共通点に気付き、自分の立場を考え始める。

本当は”母親”を求めていたのか?

本作は色々なテーマをもとに考えることができるのではないかと思う。浮気、不倫、結婚生活はもちろんだが、シーズン2では「女性たちの母親との関係」というのも重要なテーマであったのではないだろうか。シーズン1のように音楽に当てはめて考えてみたかったが、そこまで私の芸術的知識も広くないし(というかほとんどない)、ネタ切れなので、無理矢理演劇風にしてみた。

子供によってつながるほっこりファミリー劇:愛人ソン・ウォンと母イェチョン
サヒョンの母であるイェチョンは、最初はやはり息子が妊娠させた浮気相手というので警戒するが、やはり子供の存在は大きい。特に妻のへリョンは子供を作る気がなかったため、孫ができるというのはやはり嬉しいものである。
ソン・ウォンも元々母親を早くに亡くしているため、少しずつ打ち解けて、サヒョンの両親を本当の両親のように慕う。
サヒョンの家族からも好かれるソン・ウォン、ただ、これもいつまで続くのか。。。これが彼女の素顔なのか?

火花を散らし合うボクシングバトル劇:愛人アミと継母ドンミ
ユシンの家に居座る継母ドンミと、ユシンと同居するために押しかけてくるアミ。天然なアミはズケズケといろんなことを平気でドンミに言い、もうそれがドンミには許せない。義理の息子のユシンに惚れているドンミにとってはもともと妻のピヨンも恋敵だったが、若い愛人のアミを前にしてさらにその嫉妬心を燃やすのだった。ただ、アミはある意味一人では寂しかったので、こんなドンミでも一緒にいるのは嬉しいように見える。会話劇ではこの二人のものが今シーズンで一番漫才のようで笑える。

悲劇のヒロインになりきって許しを乞うミュージカル:愛人ガビンと元妻シウン
ガビンは愛人の中では最初に自ら妻に会いに行っている。芸能界にいる自分にとってはスキャンダルを避けたい部分もあっただろうが、なんだかんだいって、包容力のあって母のような優しいシウンに惹かれ、慕いたい気もあったのかもしれない。ガビンとヘリュンはこのシーズン2でその関係性が唯一決定的になったように見えるが、ただ、彼女も女優なので、もしかしたらシーズン3でどんでん返しがあるのかも。

歴史は繰り返す、世襲される悲劇:娘ピヨンと実母ソヒャン
幼い頃両親が離婚し、そのせいでピヨンは父にほとんど会うことができなかった。そのことでずっと実母ソヒャンを恨んでいてほとんど接触もしようとしないが、実は母は不治の病でもう長くなく、ほぼ危篤状態になった時にピヨンは夫ユシンの裏切りを知る。そこで初めて実母の苦悩を知るのであった。
母に直接謝るにも謝れない、娘のジアには同じ思いはさせたくない。。。
この二人の関係は、シーズン2のハイライトと言え、見どころである。

なお、母と娘ではないが、会話劇ではおそらく今までドラマ史上例がないのではないかというくらい、文字通りピヨンとユシンの舌戦が繰り広げられる第12話。もう圧倒され続けて見入ってしまったエピソードであったが、これについては、こちらのcielさんの記事をぜひご覧ください。

まだまだ続く仮面舞踏会

シーズン2最終話が放映&配信された後でも大騒ぎとなったが、衝撃のラストが待っている。というか、シーズン3へ向けた大胆不敵な予告シーンで本作は一旦幕を閉じる。結局は、シーズン1も2も誰もが本性を見せない、あるいは見抜けない、仮面舞踏会だったということか。
私はあまり続編が続くと挫折する方で、「Doctor-X 外科医・大門未知子」でさえシーズン1しか観ていない。「相棒」なんて観たこともないのである。唯一全シーズン観たドラマは日本では「医龍」、そしてアメリカの「24」だけである。本作の続編はおそらく来年になってから出ると思うが、これは絶対観るぞ!

こちらがシーズン2のOSTの一曲で「What if it's all about love」♪ピヨンとソヒャンのハイライトシーンである。

こちらがシーズン3↓(注:盛大にネタバレしています)


この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文