日本ドラマ「silent」
主演:川口春奈、目黒蓮(Snow Man)、鈴鹿央士、夏帆、風間俊介
2022年 全11話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆
(写真=フジテレビ公式サイトより)
字幕見なくて済むから余裕!って思ってアジアドラマの合間に見ていたが、いやいや、別の意味で字幕読みが必須だった本作(汗)、唯一今クールで視聴した日本ドラマ。
もうすでに多くの方が素晴らしい記事を書いていらっしゃるが、最初の数話は気に入ったものの、私はそうハマれなかったので、この記事は単に視聴記録ということで(エピソード0は未視聴)。
なので、登場人物やあらすじについては省略。以下、私が気になった点だけの記載に留めようと思う。
タワーレコード!
これは懐かしく、嬉しいロケーションだった。もっとも、私にとってのタワーレコードは今はもうない(大涙)横浜元町店。
この辺りは地元なので、1980年代の私は入り浸っていた。横浜を離れてから、そして渋谷の本作の舞台ができてからは、この店舗の方もよく行った。もちろん、最初の渋谷店も覚えている。現在ではCDを全て断捨離してしまったので、もうCDショップには久しく行っていないが、久しぶりに店内の様子が見れて、色々と懐かしく思い出した。
手話!
手話というのには興味があって、いつか機会があったら習ってみたいというのはある。先日観た韓国ドラマでもキム・ナムギルの手話がセクシーすぎて、鼻血が出るかと思ったが、それぞれの言語によって手話が違うらしいし、その成り立ちも違うらしい。こちらの記事には手話についてや、本作の中におけるさまざまな登場人物と手話についても書かれていて、とても興味深かった。
習ってみたい!とは思うものの、本作を見たり、この記事を読んだりすると、聴者である私がやってみたい!なんて簡単に言えるものではないのかとも思ったりする。特に私には周りにはろう者の方もいないので、使える機会もないだろう。
曲がみんな良かった!
本作はOSTが全て良かった。スピッツについてずっと出てくるのだから、スピッツが主題歌書き下ろしても良かったんじゃないかとも思うが、Official髭男dismの曲が歌詞も全てリンクしていて良かった。
「言葉はまるで雪の結晶」
なんてフレーズは、なかなかうまい。『魔法のコトバ』も久しぶりに聴いたが、2006年の曲、そんな前だったとは今更ながら驚いた。
曲、そして手話にしろ言葉にしろ全ての会話、さまざまな表現がキャストたちによって一体化されていて、うまく演じられていたドラマだったといえる。
ドラマの評価にはぶっちゃけ関係ないけど一言!
だからこそ気になったのが、最終話直前になって、炎上したという脚本家の発言。その発言がされた番組自体は私は未視聴なので、なんとも言えないが、いろいろな記事を読んでみて、一応どういう状況でされたものかは把握したつもりである。実は私も多くの人のように、ちょっと残念な発言内容だったかなとは思う。
脚本ももちろん大事だが、ドラマではそれだけではないので、これによって私の本作への考えは変わることはないが。。。
私にとって、彼女の発言で「あー、やっぱりそうなんだ」と改めて今の日本を認識させられた言葉がこれ↓
「ぶっちゃけ海外って興味ない」
私は一応、かれこれ30年近く「外国人&外国語&日本語」に関連する仕事をしている人間である。そういう中で、外国語ができる日本人が増えてきていると感じる一方、日本あるいは日本人が閉鎖的・排他的になってきているのも感じられる。
それが躊躇になったのは、なんといってもここ数年の新冠疫情時の日本の対応。島国だから、とにかく外から来るものは遮断すれば良い。少し前にやっと緩和されたものの、この鎖国状態は異常であった。
そして、鎖国していてもとりあえず生活していくのには困らない。海外のニュースもドラマも観たければ観ればいいし、嫌ならチャンネルやサイトを変える。見たくない部分は飛ばし見すればいい。
そんなところから、ドラマや映画も、この鎖国によって日本人の視聴形態や嗜好というものが劇的に変化した。私もこんな状況にならなければ、『2gether』にも『愛の不時着』にも出会えなかっただろう。
そしてもしかしたら本作も生まれなかったかもしれない。日本のドラマのラインナップやトレンドも、全く異なるものになっていたかもしれないからだ。
だから彼女のこの発言も、今の日本に生きる若者ならではこそ出てきた言葉だったのかな。
禍が転じて福となすといいけどね。
あ、メリークリスマスですね。。。
こちらが髭男歌うエンディングテーマの『Subtitle』♫