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韓国ドラマ「だから俺はアンチと結婚した」

主演:チェ・テジュン、チェ・スヨン(少女時代)、ファン・チャンソン(2PM)
2021年 全16話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★❤️
(写真=(C) Godin Media and Warner Bros. (Korea) Inc.)

あーあ、とうとう終わってしまった(涙)。
ここ数週間、ハマりにハマって配信時間きっちりにアクセスして最新エピソードを視聴していたこのドラマ。既に2周目もあと最後の2話を残すところのみ。
元々はキム・ミンギュが出ると分かって観始めたドラマ。でも彼は結構チョイ役で、出番が少なかったけれど、とにかくチェ・テジュン君がカッコ良かったので、個人的には大満足であった。

スターとアンチファンがリアリティ番組で共演

チェ・スヨン演じる雑誌記者のイ・グニョンは、会社でもパシリをさせられ、上司からは目の敵にされ、企画などを盗まれたりしている。なんとかキャリアに繋げようと取材に行ったパーティーで、ひょんなことからチェ・テジュン演じるトップスターのフジュンに持っていたカメラを壊されてしまった。怒りのあまり彼にハイヒールを投げつけてやるのだが、その時の映像が動画サイトで拡散されてしまい、グニョンは会社をクビになってしまう。表ではスターとしていい顔をしているが、本当は性格が悪く二重人格であるフジュンの裏の顔を暴こうと“公式アンチファン”になることにした。

そんなグニョンに興味を持ったテレビ番組プロデューサーが、スターとアンチファンを同棲させて密着するリアリティー番組「だから俺はアンチと結婚した」を企画。二人は共演することになった。

ファン・チャンソン演じる独立して芸能事務所を経営するジェジュンは、フジュンと一緒に練習生として過ごしていたが、彼の方が先にデビューしてしまい、ずっと嫉妬していた。そして本当は自分が先に好きになったハン・ジアン演じるオ・イニョンも彼に取られてしまっていた。独立をきっかけにイニョンも一緒に連れてでたが、彼女とフジュンの仲をずっと疑っている。そして、フジュンと共演することになったグニョンにも目をつける。

それぞれのキャラ、人間関係が丁寧に描かれている

フジュンのアンチとなるグニョンだが、一見意地悪な態度を取る彼の優しさに気づき始め、だんだんと惹かれていく。
アンチファンということで、グニョンのことをフジュンは信頼していないが、芸能界という誰もが損得の計算をしている人間関係の中で、彼女のもつ率直な面にだんだんと惹かれていく。
そこへ全てに対して嫉妬深いジェジュン、なかなかデビューできずにぐじぐじと悩んでいるイニョンとの関係、芸能事務所の社長との関係など、様々な人たちの気持ち、思惑が交差していく。

恋愛関係だけでなく、雑誌社、芸能界における仕事関係や、フジュンの父親探しなどちょっとミステリーっぽい面もあってなかなか充実したストーリーであった。

劇中で沖縄ロケが出てくるのであるが、「え、日本でいつ撮影したの?」とびっくり。しかし、本作はテジュン君が兵役にいく前の2年ほど前に撮影されたようで、現在のような旅行が規制される前だったようだ。なんか普通に飛行機に乗ったり、マスクなしで歩いている様子が、尚更懐かしく見えてしまった。

スターの苦労、韓国芸能界の裏も

韓流オタク友がよく「このグループも”させん”で大変なんだよねー」とK-POPグループのことを話してくれるのであるが、「いや、韓国のアイドルも”左遷”があるなんて厳しいな」と思ってたら、”させん”違い(笑)。
本作はもちろんキュンキュンのラブストーリーではあるが、スターと(アンチ)ファンが主人公ということで、アイドル、スター達の苦労、芸能界の裏も少し覗くことができる。下の記事に詳しいが、韓国では”サセン”が結構問題になっているらしい。この”サセン”とは「私生活(サセンファル)を追い回すファン」の略だそうで、このドラマにもファンによる不法侵入、そして拉致というとんでもないエピソードが盛り込まれている。

また、デビューするまでの大変さやメディア、テレビ局との関係、芸能事務所の社長の戦略など、これは日本などの芸能界も似たような部分があるのかと思うが、そういった側面にも触れられている。
それにSNS、今やなくてはならないコミュニケーションツールでもあるが、楽しいこともある一方、誹謗中傷なども絶えない。有名人もエゴサーチをして喜んだり、落ち込んだり、大変だろう。

ファンがいるからこそアイドルやスターという存在になれるのであるが、その関係性というのが昔とはだいぶ変化してきており、だからこそこういう作品も生まれるのだと思うが、ある意味”ファンのあり方”も考えさせられるドラマであった。
まあ、私は大好きな推し&イケメン君たちの私生活にはもはやあまり興味もなく、作品でカッコいい姿が見られれば満足であるが、若かったらソウルや上海、マニラ、バンコク、台北などのファンミに行ったり、追っかけしたり、空港で待ち伏せしてたりして(笑)。

アイドル、スターをテーマとした本作、少女時代のスヨン、そして2PMのチャンソン(「ヴィンチェンツォ」にもテギョンに呼ばれてカメオ出演!)という本物のアイドル達が主人公でもあるので、K-POPファンにも楽しめるだろうし、これまたカメオ出演のソンフンもかっこよかった!

メインOSTもGOT7のヨンジェが歌う「POP STAR」♪ 劇中ではテジュン君のソフトな歌声バージョンにきゃあ💕となっていたが、やっぱりヨンジェバージョン聴いちゃうとこっちの方がいい。ガッセも全員新しい所属事務所が決まったようでめでたしである。

せっかくなのでテジュン君の歌声も♪もう一曲のOST「BITTERSWEET」。

同じ小説が原作の中国の実写版はこちら。中国映画だが、EXOのチャンヨルが主演。



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