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なかなかに、世にも人をも恨むまじ、時にあはぬを身の咎にして

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なかなかに、世にも人をも恨むまじ、時にあはぬを身の咎にして

マガジン

  • 明日なろう雑記

    生まれてこの方、明日できることは明後日になっても手を付けなかった。そんな風に生きてきた男が、気まぐれに書いた記事たち。あすなろ、ならぬ、明日なろう雑記。

  • 花山法皇ゆかりの地をゆく

    平安時代を生きた花山法皇ゆかりの地を実際に訪れる紀行文です。 花山法皇は平安時代中期の第65代天皇で、986年に藤原兼家(藤原道長の父)の陰謀で発生した寛和の変により、わずか2年間の在位期間で退位・出家をして法皇となりました。 花山法皇は西国三十三所巡礼の中興の祖として知られていますが、西国三十三所以外にも花山法皇伝承の地が各地にあるので、それらを巡ります。

  • 足利直冬紀行

    南北朝の混乱期、足利直冬は武将として北朝と南朝の間で揺れ動きながら、決して彼を受け入れることのない父親の足利尊氏を追い続けました。 最後は戦に敗れて神にも見捨てられ、隠棲地で敗残生活を送るのですが、私はそんな足利直冬に親近感を覚え、彼の痕跡を辿る旅に出ます。

  • プログラムのいろはの「い」

    どうれば、プログラムを書けないひとが、プログラムを書けるようになるのか。この難題に挑戦します。

  • 「30歳まで童貞だと魔法使いになる」をネットに初めて書いた男

    21世紀初頭のネット黎明期、匿名で書かれた都市伝説「30歳まで童貞だと魔法使いになるらしい」。これを書いた男はどのように生きたのか?そして彼が見つけた魔法の正体とは?長らく発祥が謎となっていた都市伝説の真実に迫る。

最近の記事

  • 固定された記事

「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」と、ネットに初めて書き込んだ男はどのように生きたのか(後編)

前編・中編リンク 中編までのあらすじ 彼は新婚旅行の帰りに、これからの結婚生活はきっとうまくいくだろうとの予感を感じた。 それは、ウィーンのオペラ座で着物を着こなして、現地の立派な服を着た紳士淑女と流暢に会話を交わしていた彼女を見れば、そう思うのは当然であったかもしれない。 しかし、彼のこのような前向きで明るい予感は当たらないのが常だが、彼の不吉の予感は必ず当たるどころか、彼の貧しい想像力を超えたさらに酷い不幸が襲い掛かるのであった。 事実、彼は彼女と付き合う直前まで、

    • 原始共産主義の誘惑、あるいは川勝知事の辞職に寄せて

      前々回に書いた記事で静岡県の川勝知事について、イニシャルで少しだけ触れたら、記事を公開した翌日に辞職表明をした。 【4月3日15:30〜LIVE】川勝平太静岡県知事が会見 電撃辞職の真意は? | TBS NEWS DIG リニア新幹線の是非とか、静岡県の水問題とかに首を突っ込みたくないし、それで記事のコメントで絡まれてもめんどうなので、上記の記事では県名はイニシャルにしてリニア新幹線についても直接は触れなかったし、記事の主題とちがうものだったのだけれども、こうもタイミング

      • 過去に公開した自分の記事を校正する

        私は文章が下手だ。 下手なのは仕方ないのだが、下手なくせに長い文章を書くから面倒くさい。 下手なのに書く量だけ多いと、書いた後の校正というか自己レビューで直すべき箇所が多くなる。これが面倒くさい。 面倒くさいので、校正もそこそこに公開してしまい後悔する。 公開後もこっそり直すのだが、それでも直しきれずに放置してしまう。 そんな記事を引っ張り出して、再度校正してみようと思う。 恥をさらすようなものだが、私の記事は大して閲覧者もいないし、そもそも、このアカウントは匿名であるか

        • 鉄道の魔力

          鉄道が好きだ。 なんか、物心がついた時から好きだったし、毎日通勤で乗る電車は好きにはなれないけど、いつもと違うところへ行く電車、遠くへ行く電車、速い電車は好きだ。遅い列車だって、路面電車とか好きだ。 電車と書いたが、ディーゼルカーや客車列車も好きだ。むしろ、普段見ない分、それらの方が好きだ。 鉄道のなかで鉄道車両だけが好きなのかというと、そうとも言い切れない。 思わぬところで、二本の並行する鉄のレールが埋まっているのを見つけると、なぜか嬉しくなる。 甲武信ヶ岳の西沢渓谷

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        「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」と、ネットに初めて書き込んだ男はどのように生きたのか(後編)

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        記事

          花山法皇ゆかりの地をゆく⑩〜高知鳴瀧八幡宮編〜

          昨日は足利直冬の紀伊南朝軍征伐の軌跡を追い、雨の中を山中にある城跡を訪ねて、和歌山市内のビジネスホテルに泊まった。 今回の旅では、直冬の旅を昨日で終え、今日からは花山法皇の旅に切り替えて和歌山から高知を目指す。 これはいわゆるコラボレーション企画旅であるが、自分の中だけでそんなことを言っても、こっぱずかしくて白けてしまう。 和歌山から高知へ2024年3月24日、日曜日の7時50分、昨晩泊まったホテルから20分近く歩いて昨日下車した南海電鉄の(JRもあるけれど)和歌山市駅ま

          花山法皇ゆかりの地をゆく⑩〜高知鳴瀧八幡宮編〜

          足利直冬紀行②~紀伊南朝軍征伐編~

          無茶振りに成果を出しても報われない 京都(還俗して鎌倉から上洛)2024年3月23日6時6分、のぞみ101号は東京駅を定刻通りに出発した。 土曜朝の新幹線は相変わらず乗車率が高い。 しかし、私が座った3列シートの横二席は空席のまま新横浜駅を出発した。 今回の旅は二泊三日だが、天気予報は三日とも雨だった。しかし、花粉の季節は雨がうれしい。 東京駅を出た際は青空も見えていたが、静岡駅近辺から路面がぬれているのが見えるようになり、豊橋駅を過ぎたころには強い雨が降っているのを新幹

          足利直冬紀行②~紀伊南朝軍征伐編~

          浅草でカメラの練習をした

          旅行記の記事をnoteに上げるようになって、悩みができた。 写真が下手すぎる。 これはセンスと知識の問題なのだろうけど、練習でも多少はどうにかなるのではないか。 ということで、花粉症で苦しい最中、近場の浅草で写真の練習をすることにした。 結局、うまくはならなかったけど、失敗写真のパターンは少しわかったような気はする。 めげずに旅先で写真を撮っていきたい。

          浅草でカメラの練習をした

          【プログラムのいろはの「い」】第1回:14年目のFizzBuzz問題”の問題”

          FizzBuzz問題とはFizzBuzz問題”の問題”をJeff Atwoodが提唱して、当時のプログラミング業界を騒がしてから14年が過ぎた。 FizzBuzz問題とは、以下のような問題である。 「FizzBuzz問題」でGoogle先生にお伺いを立てると、上記問題の解答となるプログラミングコードが多数出てくる。 何ならFizzBuzz問題のWikipediaにだって、FizzBuzz問題の解答プログラムは載っている。 わたしも試しにJavaでFizzBuzz問題

          【プログラムのいろはの「い」】第1回:14年目のFizzBuzz問題”の問題”

          足利直冬紀行①~鎌倉市東勝寺跡、足利市鑁阿寺編~

          神様に見捨てられたひと 神奈川県鎌倉市東勝寺跡 2024年3月9日土曜日6時33分、東京駅発久里浜行きの横須賀線は、予定通りに地下の東京駅を出発した。 私は横須賀線グリーン車の二階席から車窓をぼんやり眺めていた。 横須賀線は新橋駅手前で地下を出て地上に出た。 日差しが明るい。 横須賀線は西大井駅、武蔵小杉駅にに停まり、横浜駅を過ぎて大船駅も過ぎると、間もなく鎌倉駅だ。 7時30分、鎌倉駅着。 鎌倉周辺の行きたい場所は複数あるが、駅を降りてすぐに散策を始めてしまうと、途

          足利直冬紀行①~鎌倉市東勝寺跡、足利市鑁阿寺編~

          なぜかスキの数が多い記事

          昨年は2023年の11月から、別に収益化しようという気もなく、気ままにnoteに記事を投稿しているのだが、投稿をするとどうしても閲覧数やスキがついた件数が気になる。 他人に承認などされない人生を送ってきたが、そんな私でも枯れていたはずの承認欲求が芽生えてしまう。 閲覧数の多寡についての原因はなんとなくわかる。 公開時期とか、前後の記事の投稿時期とか、タグに興味を持ってもらえそうな単語を入れたかどうかがあるから。 でも、スキの多寡については、もう、意味が解らない。 「何でこ

          なぜかスキの数が多い記事

          花山法皇ゆかりの地をゆく【番外編】~退位後の足取りを考える 前編~

          「花山法皇ゆかりの地をゆく」という、花山法皇の伝承を残す地を旅して、それをnoteの記事にするという活動を昨年の11月から続けている。 花山法皇は若くして愛妻を亡くし、幼馴染でもある政敵に裏切られて出家をするという波乱万丈の人生を送り41歳で病死した。 その生涯において、朝廷での政治闘争には敗れても、処断されたり自害したりもせずにたくましく生き延びて日本の各地を歩き回り、主に西日本の広い範囲で花山法皇の伝承を残した。 これは、明治天皇より前の天皇在位経験者としては、流罪にな

          花山法皇ゆかりの地をゆく【番外編】~退位後の足取りを考える 前編~

          花山法皇ゆかりの地をゆく⑨〜那谷寺編〜

          学校の授業では、歴史も古文も大嫌いだったが、花山法皇のゆかりの地をめぐるようになって、花山法皇についての資料も多少は読むようになった。 現存する花山法皇について記した一次的な資料は、「小右記」「大鏡」「栄華物語」程度のもので、それらを研究した論文として代表的なのは今井源衛の「花山院研究」があるが、これらの資料が描く花山法皇は、女たらしの好色、いたずら好きの奇人、でも芸術関連での才能はあった、程度の人物像しか見えてこない。 花山法皇がモデルの現代小説として、三島由紀夫の「花山

          花山法皇ゆかりの地をゆく⑨〜那谷寺編〜

          一人旅のノウハウをまとめてみた

          「花山法皇ゆかりの地をゆく」という、誰に頼まれたわけでもない、ましてや仕事でやっているわけでもないのに、結構なお金を使って仕事で疲れた休日を浪費して、勝手な一人旅をしては、大した閲覧数もなければめったにスキを付けてももらえない記事を、これまた好きなように書いている。 こんな旅でも、何度も一人旅をしていると、一人旅のノウハウがたまってくる。 なので、この記事に一人旅のノウハウを書いていこうと思う。 荷物の上手なまとめ方とか、上手なチケットの取り方、宿のさがし方みたいな、実践

          一人旅のノウハウをまとめてみた

          花山法皇ゆかりの地をゆく⑧〜鳥取市、高梁市 後編〜

          前編からの続き 因美線と津山城今回の旅は、花山法皇ゆかりの寺社を訪ねるだけではなく、鳥取市の覚王寺から高梁市の八幡神社や深耕寺のある神原地域までを歩いた想定で、その軌跡をたどる旅のつもりでもあった。 したがって、東郡家駅から智頭駅まで乗ってきた因美線もその目的の一つだったわけだが、前日にスーパーはくと号で通過をしていたためか、今日はいまいち気分が乗らないまま通り過ぎてしまった。 しかし、これから乗車する智頭駅から南側の、私にとって初見である上に、全通前に言われていたところ

          花山法皇ゆかりの地をゆく⑧〜鳥取市、高梁市 後編〜

          花山法皇ゆかりの地をゆく⑦〜鳥取市、高梁市 前編〜

          鳥取へ2024年2月10日の土曜日、歯医者の定期検診を終えた私は、品川駅10時28発のぞみ131号に乗車した。 三連休の初日ということもあり、2,3分おきにのぞみ号は運行されているにもかかわらず新幹線は満席との車内放送があった。 品川駅では三列シートの私の横二席は空席であったが、横浜駅で私と同じ年齢程度と思われる母親と成人していると思われる男性の親子が座って来て、二人で仲良く二つの弁当を食べ合っていた。仲良くというのは少し語弊があったかもしれない。母親の方は妙に息子に甘えて

          花山法皇ゆかりの地をゆく⑦〜鳥取市、高梁市 前編〜

          輪廻転生を口にはするけど信じていない

          私は運の悪いことがあると、冗談で「これは前世で悪いことをしたから仕方ない」という。 他人にそうやって吹かす。 すると、うざい奴だと思われているかもしれないが、少しだけ場が和む。 バカ発言だ。 世の中には、「これは前世で悪いことをしたから仕方ない」としか言いようがないほど運が悪い、というのは確かにあると思う。 そもそも、産まれたときから経済面や能力面、環境面で圧倒的に不利な立場で産まれてしまえば、もう、これは運が悪いとしか言いようがない。 産まれたときは恵まれていても、生き

          輪廻転生を口にはするけど信じていない