新婚旅行でアラスカに行った話 #4
どーも、いさなです。
新婚旅行でアラスカに行った話第4回です。内容が盛りだくさんすぎてこのシリーズ無茶苦茶長く続きそうですが、見所満載なので今後ともお付き合い下さい。余談ですが、週1の更新が板について来ていい感じです。継続は力なり💪
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前回のおさらい
バックカントリーパーミットの取得、キャンパーバスの予約と予定通り順調にここまで来た我々ですが、土砂崩れによりキャンパーバスの運行が停止するという不測の事態に陥ってしまいました。ひとまずバスとキャンプグラウンドの予約を変更しましたが、果たして新婚旅行の行方は如何に
5日目の行程
当初の予定では朝6:00のバスに乗りこの日からこの旅の一番の目的地であるワンダーレイクキャンプグラウンドへ向かう計画でした。昨日の時点で予約していたワンダーレイクキャンプグラウンドを一旦サンクチュアリリバーキャンプグラウンドへ変更しています。ひとまず早起きして朝食を済ませて作戦会議をするところから5日目はスタートしました。
何はともあれ情報収集
ここで仕方なくサンクチュアリリバーキャンプグラウンドへ行ったとしても、ワンダーレイクへ行くことが出来なければ我々の旅の目的を果たすことは出来ません。そこで、デナリを見ることに全ての可能性を掛けることを方針として定めました。昨日変更したキャンプグラウンドの予約をもう一度変更し、サンクチュアリではなく今晩もライリークリークへ泊まり、バスの運行再開を待つ事にします。その上で、まずやるべきことは正確な情報を得ることであると考え、ビジターセンターのレンジャーの元へ伺いました。しかし、スペシャルウェザーだからなにも言えない、分からないという歯がゆい回答、、、このままデナリ国立公園滞在中にバスが復旧しないという最悪の事態に備え、パーミットを取得したユニット34をパークロード30マイル辺りにあるユニット6へ変更させて貰いました。
本日の目的地はサベージリバー決定
ワンダーレイクに行けないけど、僕らはデナリが見たいんです!とレンジャーに訴えたところ、天気が良い日はサベージリバーからデナリが見えると教えてもらいました。
パークロード15マイル地点にあるサベージリバーは氷河に由来する川で、その周辺には4つのトレイルがあります。その中でも、デナリを見れる可能性の高いサベージアルパイントレイルに行く事に決めました。登り2マイル、下り2マイルの合計4マイルで、コースタイムはおよそ4時間程度です。ビジターセンターが閉まる直前にもう一度レンジャーから最新情報を仕入れたいので、17:00までには戻ってくるという作戦です。
早速バスの時間を調べました。この時、時刻は8:30を少し回ったところ。
ここで、かなり時間の余裕がないことが分かります。ビジターセンターが閉まるまでに帰ってくるには15:30のサベージリバー発のバスに乗らなければなりませんが、サベージアルパイントレイルのコースタイムを4時間とすると、10:10にサベージリバーに到着するバスに乗らなければなりません。
大急ぎでライリークリークキャンプグラウンドのテントに戻って装備を整え、無事9:20ライリークリーク発のサベージリバーシャトルバスに乗り込む事ができました。
サベージリバーはアラスカの自然を気軽に楽しめる最高のスポットだった
サベージリバーアルパイントレイルは東西に稜線を登って下るコースになっていて、どちらからでも入ることが出来ます。我々はもし時間が空いたらサベージリバーループも行きたいと思ったので東側からトレイルに入りました。
先ずはタイガの森がお出迎えです。
森を抜けて穏やかな丘を登ります。
ここでウサギに遭遇しました。スノーショーヘアーさんです。後ろ足が立派ですね。
気がつくと完全にドライツンドラに出ていました。
昼食は無茶苦茶硬いソーセージを使ったホットドッグです。景色最高でした。
天気の良い日は山頂からデナリが見える事もあるとレンジャーから聞いていたので、ワイフィーはなんとかデナリを写真に収めようと必死でした。こちらが頑張った成果です。
うーん、惜しい。見えるっちゃ見える、しかし雲と手前の山に隠れて全貌が把握できません。悔しい。ただここで試行錯誤したことでだんだんワイフィーがカメラの扱いに慣れてきました。(この旅行のためにはじめてのミラーレス一眼を買ったので全然使い方が分からない状態でした)
バスの時間もあって結構急いで歩いたのですが、急騰なのは尾根から下る西側だけだったので、2時半くらいにはトレイルを抜けることができました。西側から登っていたらかなりしんどかったと思います。サベージリバーアルパイントレイルにお越しの際は東側から行くのをお勧めします。
そして、時間が余ったのでサベージリバーループにも行くことにしました。
サベージリバーループはアウトドア初心者でも楽しめるお手軽コース
サベージリバーは氷河由来の川なので、かなりの濁流です。理屈としては氷河が流れながら地表を削りとるから、とのこと。日本の観光地だと透明度の高い清流が注目されがちですが、こういうのも面白いなと思いました。
これは左から雨水由来の澄んだ支流がサベージリバーの本流に流れ込むところです。
サベージリバーアルパイントレイルは登り2マイル下り2マイルの計4マイルのコースで、最大傾斜は25%とかなりハードな内容でしたが、サベージリバーの周囲をぐるりと一周するこちらのコースは特に傾斜などもなく、危険な場所もないので誰にでも楽しめるかと思います。実際ちびっ子がはしゃぎまくって泥んこになってるのを見かけました。
もちろん我々も泥遊びをしました。
もともとの行程ではサベージリバーは行く予定の無いエリアでしたが、結果的にはかなり楽しめました。
予定通り15:30のバスに乗ってビジターセンターに戻ることが出来ました。
ビジターセンターで朗報
ここでなんと、翌日のバスが復旧することが判明しました!今日天気が良かったので、急ピッチで土砂を逃す作業ができたとのこと。土木作業員の皆さん、ありがとう!早速、今朝変更したパーミットをユニット6からユニット34へ再度変更させてもらいました。こういう対応も嫌な顔1つせず親切にやってくれるレンジャーの存在は頼もしいです。何回も書きますが英語がめっちゃ丁寧でした。
バックカントリーパーミットの変更が出来たので、今度はバスの予約を変更しに移動します。バス関係はデナリバスデポ(19:00まで営業)もしくはライリークリークキャンプグラウンドの受付(23:00まで営業)じゃ無いと出来ないんですよね。
途中で熊スプレーを購入しておきました。これデナリ国立公園内では必須アイテムなのですが、50ドルくらいするし、飛行機に乗せられないのでもし使わなかったとしても現地に置いてかなきゃならないという、購入するのにちょっとだけ躊躇ってしまう代物です。ただもしもの時があっても困るので、必要経費と言うことで購入しました。
ライリークリークで乾杯
ライリークリークの受付でバスの予約を変更し、ひとまず無事にワンダーレイクへ行くことが出来るようになったので、売店で買ったビールで乾杯しました。
これはアラスカのどっかの地ビール。飲みやすい系だったと言うことしか覚えてません。
こっちはガチで無茶苦茶美味しかった。食事と合わせてゴクゴク飲みたい系でした。
夕食はマッシュポテトと無茶苦茶硬いソーセージのトマト煮です。乾燥肉みたいな硬い食材は煮込むとめっちゃ美味しいということが分かりました。柔らかくなるし、塩分が適度に抽出されてスープも美味しくなります。
食後にコーヒーを入れてのんびりします。こういう時間がアウトドアの醍醐味ですよね。
ちなみに、キャンプグラウンドでは動物対策の為に食料をフードコンテナに入れておかなければいけません。寝てる間にテントにクマが寄ってきては嫌ですからね。
アラスカは緯度が高いので、白夜と言うほどでは無いですが、かなり遅い時間まで明るいです。
5日目のまとめ
キャンパーバスの運行停止で狼狽えましたが、予定変更して立ち寄ったサベージリバーはとても素晴らしい場所でした。帰ってきた頃にはバスが復旧することも決まっており、美味しくビールを飲むことができました。翌日からは天気があまりよろしく無いようですが、明日はワンダーレイクへ向かいます。
ブラウザからスキを押すと次回予告が出ます。今後の更新にもご期待ください。