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まちの自然ガイド_2021年10月

こんにちは!森から庭まで、まちの色んなところで自然ガイドをしている、おおくまですm(_ _)m
noteでは自然ガイドのしごと内容や、さんぽが楽しくなる自然観察のコツなどをご紹介しています。


もうすぐ10月。僕が住んでいる地域では紅葉の季節です。

これからの季節を思い切り味わうために、去年の10月に実施した自然ガイドの様子を振り返ろうと思います😌

この時期は本当に紅葉が美しかったです。↑の写真はすべてカシワの木。種類が同じでも、緑、赤、黄色と、紅葉の進み具合がそれぞれで面白かったです。これも多様性だなぁと感じました。

紅葉は、葉っぱから特定の成分が無くなったり、あらたに出来上がったりして進んでいきます。ざっくり言うと、葉っぱの緑色は、緑色のつぶと黄色のつぶが混じってできています。ここから緑色のつぶが木の幹に吸収される葉っぱが黄色になります。続いて、黄色い葉っぱにおひさまが当たると化学反応がおき、赤色のつぶが出来上がります。こうして葉っぱが赤色になります。

・・・なのですが、こういうちょっと複雑な解説は、手ぶらで行うガイドでは伝わりにくいです。ホワイトボードと色マーカーがあれば話は別なのですが。。よーし、今年は持っていこう😏

松の実を割って中身を出す筆者

紅葉は美しいですが、目を取られてばかりでは参加者の方の体が動かず、木を何本も見ているうちに退屈になってきます。秋にとっておきの、体を動かすアクティビティ。それが木の実ぶっこわし大作戦です。

「ここにクルミがありますよね?何をしてもいいので、なんとしてもこのクルミを割って中身を出してください(にっこり

僕がそう促すと、ガイド参加者のみなさんは戸惑い、どう割るか考えます。早々に諦めてしまう方、なんとか握りつぶそうとする方もいますが、アスファルトに置いてかかとで踏み込むと簡単に割れることを知ってる人もちょいちょいいます。すごいですね!

「あそこにエゾリスがいるのが見えますか?ちょうどクルミを割ってますね・・・。彼らは数分かけてクルミを割ります。人間は道具を使わないとなかなか簡単にクルミを割れませんが、エゾリスは自分の歯と顎でそれをやってのけます」

クルミを自力で割ろうとした者にだけ、エゾリスのすごさが分かります💡 ほんっと硬いんですよ~、クルミって。

帰り道、枯れ葉色に染まる木立の中でひときわ美しいピンク色に染まっている果実を見つけました。ツリバナの果実です。

果皮がピンクで、果実は真っ赤です。どんだけ目立つんだ・・・。
雪が降ってあたりが真っ白になっても、この木の実はずっと鮮やかなまま。だから、ヒヨドリがよく食べに来るんだなぁ。

遠目に、近目に、手も動かして。今年も秋を全身で楽しみたいと思います💡


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