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Week End

5連勤が厳しい。
月~金曜日まで働くことが体力的にきつくなってきた。
まだ20代前半のくせに生意気だと自分でも思うが、明らかに昨年よりも衰えを感じる場面が多い。

午前中の仕事が終わり腹を空かせてコンビニ飯を食べた後、急に疲労感が襲い眠くなる。そしてそのまま眠ってしまうこともたまにある。
昨年はどんなに疲れていても絶対に眠くならなかったのに、今年は気づいたら睡眠欲に負けていた。
金曜日に感じる疲労の度合いが水曜日辺りにすでに感じてしまい、仕事をする1週間がまだ2日もあることに愕然とした。
朝起きたときの体の重さ、3階まで階段を上るだけで息切れする、立ち上がるときに「よいしょ」と声に出す回数が増えた等々。

小学校~高校まで、毎週月~金曜まで授業が1日あって、その後は部活や遊びに時間を使い、土日も部活と遊びをエンジョイし、また月曜日を迎える。休むだけ損だ! とでも思っていたのか、学生時代の自分……と言ってやりたいくらい、身体を休める時間を確保していなかった。逆に言うと休息の時間を確保せずとも毎日動き回れた。
数年経った今、朝はスッキリ起きれず、朝ご飯を食べる気力もなく、会社に行きたくないな、と思いつつ自宅の玄関を無意識に開ける。家に帰ってきたら少しは元気が回復するものの、次の日も会社に行かなきゃいけないことが憂鬱になり、何もかもがめんどくさくなり22時には現実から逃れるように布団に潜り込む。
休みの日もダラダラして、外の空気を吸うために小一時間散歩して、またダラダラする。ずっと休んでいたいと口に出しながら、そんなことは生活するためには到底無理なことだと潜在的に思っている。

高校のときは20代なんて楽しいことしか起きないと思っていた。
時間も自由に使えて、バイトや会社に勤めて自由に使えるお金も増え、好きな場所へ旅行したり恋人と一緒に過ごしたり、様々な選択肢を自分の裁量で決めることができると思っていた。
それがどうだ。大学では常に1人、趣味はラジオ・テレビとインドアで完結ができるもの、大学も会社も縁があったからということは重々承知の上で、流されて辿りついたところに身を置いている。
まぁ、周りからしたら、キラキラした20代の生活には到底見えない。

体力も気力もとても20代前半とは思えないほど退化してしまっている自分の身体をとても寂しく感じる。
仕事中の自分の姿を見た3歳ぐらいの子どもが「あのおじさん、誰?」と言った時のショックは今まで感じたことがない衝撃だった。そんなに僕の背中から漂う寂寥感は、実年齢をはるかに超えているのか。

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