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将来人口推計を分析しよう(前編)

「病院・介護施設のはじめての外部環境分析」と題して、病院・介護施設の外部環境分析の方法について解説しています。

これから医療介護経営に関わる方や、はじめての外部環境分析に挑戦したい方に向けて、出来るだけ分かりやすく解説していきます。

前回は、「絶対に知っておくべき、外部環境調査項目7選!」を紹介しました。

「将来人口推計を分析しよう」では、全3回に分けて、各地域の将来人口推計をどのように調査し、調査結果からどのように経営のヒントを得るのかを解説します。

将来推計人口とは?

将来推計人口とは、日本の人口が年代別にどのように変化していくのかを推計したデータです。

国勢調査をもとにして、全国の将来の出生、死亡、国内人口移動、国際人口移動について仮定を設け、 これらに基づいて日本の将来の人口規模の推移について推計を行ったものです 。対象は外国人を含めた日本に在住する総人口になります。

国立社会保障・人口問題研究所にて公表されています。

将来推計人口は市区町村別に公表されていますので、調査対象地域の人口が今後、どのように変化していくのかを確認することができます。

医療需要も介護需要も、人口と密接に関わっている為、将来推計人口を確認することが、病院・介護施設の外部環境を知る第一歩になります。

公表データをBIツール(Googleデータポータル)を使って可視化した結果が次の通りです。画面クリックでBIツールにアクセスできますので、ぜひ触ってみてください。

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グラフを見ると、2045年に向けて総人口は減少していくことがわかります。2045年時点では、日本の人口は1億人に迫るまでに減ってしまっています。

都道府県別 人口減少ランキングを発表!

2045年時点でどの程度人口が減っているかを表した将来推計人口の変化指数ランキングを見てみましょう。2015年を100とした時に、2045年時点で、各都道府県に、どれくらいの人口があるかを表したものになります。

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2045年時点では、東京都がなんとか人口を2015年並みをキープしていますが、その他の地域では全て減少していることがわかります。

BIツール上では、表の下部にあるページネーションから、トップ10だけでなく、最下位まで確認ができますので、ぜひご覧ください。

最も人口が減ってしまう県は何県でしょうか・・・。

総人口は減ってしまっても、高齢者人口は増加する

ここまでみてきたように総人口は2045年に向けて減っていくことが推計されています。しかし、医療・介護需要を考えるうえで大事なことは、高齢者人口に注目することです。高齢者人口に目を向けてみると、将来推計人口はまた違った見方をすることができます。

次のグラフは、人口全体を100%としたときに、各年齢階級がどの程度の割合を占めるかを表したものになります。

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グラフの濃いオレンジのエリアが65~74歳の前期高齢者です。その上にある薄いオレンジのエリアが75歳以降の後期高齢者です。前期高齢者と後期高齢者を足した高齢者の割合は、2045年に向けて増えていくことが分かります。2045年時点では、総人口の35%以上が高齢者になると推計されています。

都道府県別 高齢者人口増加ランキングを発表!

2045年時点でどの程度高齢者人口が増えているかを表した将来推計人口の変化指数ランキングを見てみましょう。2015年を100とした時に、2045年時点で、各都道府県に、どれくらいの高齢者人口があるかを表したものになります。

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沖縄県が堂々の第一位でした。変化指数は158.4ということで、今の1.5倍以上高齢者が増えるということがわかります。総人口はトップ10が軒並み減少傾向でしたが、高齢者の変化を見てみると軒並み増加傾向であることがわかります。沖縄と都市圏において大きく高齢者数が増えていくことが読み取れます。

一方で、高齢者数も減少傾向にある地域もあります・・・。

そちらもBIツールから、ぜひ確認してみてください。表の下部にあるページネーションから確認できます。

最下位はあの県でした・・・。

まとめ

今回は、「将来人口推計を分析しよう(前編)」と題して、将来推計人口について解説しました。

1、将来推計人口とは、日本の人口が将来どうなるのかを示したデータになります。国立社会保障・人口問題研究所が公表しています。

2、将来推計人口を見てみると、ほとんど全ての県で、日本の総人口は減っていくことがわかります。

3、一方で、高齢者人口は増加していき、2045年時点では、総人口の35%以上が高齢者になると推計されています。

4、特に、沖縄と都市圏において大きく高齢者数が増えていくことが読み取れます。

次回は、「将来人口推計を分析しよう(中編)」と題して、高齢者の人数と、医療需要・介護需要との関係性について解説します。

果たして本当に高齢者が多ければ、医療需要・介護需要は安泰と言えるのでしょうか。

データを使って解説します。今回の内容を気に入ってくださった方は、ぜひ、フォローの上、また見てみてください。

お読みいただき、ありがとうございました!

次回もよろしくお願いします!

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