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広島日記 Vol.1 〜路面電車...〜

私はつい先日、東京から広島に引っ越してきました。自分がこの街にとって、変異種並みに警戒されている()自覚はあるので、感染対策を万全に、必要最低限の買い出しだけしながら生きています。

ようやく引っ越しが落ち着いて、広島を楽しもうという気概が湧いてきたので今日は街散策。テレビもWiFiもなく、極度に暇なので少しの外出は許してください。愛しのgoogle mapを片手にお口チャックで中区の中心街を歩いてみました(google mapのオススメ機能募集中)。

まずは大御所、広島平和記念資料館を訪れるも、なんと緊急事態宣言(に準ずる地域?)発出に伴い閉館中。「一人で黙って見るので入れてもらえませんか?」と受付の人に聞いてみるも断られる。ややメンブレ。

気を取り直して今度は広島城へ。実は最近、城巡りにハマっており(正真正銘のにわか)、意気揚々と門の前まで向かうも、なんと2月7日まで閉鎖。大好きな100名城スタンプすら押させてもらえず。ガチメンブレ。

ちなみに現在、原爆ドーム厳島神社は改修工事中です。観光でいらっしゃる方は資料集の姿を期待しない方が良いかと(私は展示板にしか興味がないのでノープロでしたし、むしろ今だけの姿が見られてお得じゃん、と思うことにしています)。

こうなったら池田勇人先生にご相談してみることに。広島県竹原市出身の彼は広島城のそばに佇んでいらっしゃいます。しかもめちゃめちゃ大きい。

これは一体なんのポーズなのか、立ち止まって5分間考えてみるも、わからず。誰かご存知の方教えてください。

すると勇人先生から、「美術館と図書館なら独り身陰キャにも優しいのでは?」とのご助言をいただき、調べてみる。

...なんとひろしま美術館だけ開園していることが判明。来週末必ず行こうと心に決めた。ちなみに広島市まんが図書館は閉館していたので、どうやら陽キャの住処らしい(行ったことはない)。

それからついでに、今日感じたもう一つの疑問を先生にぶつけてみた。

「なぜ広島には路面電車が走っているのでしょう?おかげで広島の中心街には信号が少なく、市内最強の十字路(渋谷スクランブル的な)では、階段を上り下りして地下道を通る必要があります。ニトリのでかい袋を抱えて歩く身としては本当にシンドいのですが。」

先生のお答えはこうでした。

「まあ路面電車って昔は全国各地にあったんだけど、1960年代のモータリゼーションによって大半は地下鉄に代替されたのね。でも100万都市では唯一、広島にだけ路面電車が残ったの。理由は、ざっくり言うと

①広島は中洲の大きい三角州で地下鉄建設のコスパが悪かったから
②路面電車の会社が収益改善とロビー活動頑張ったから

の二つって感じかな。かなり趣深い話だから、自分で調べてみようね。」

どうやら複雑な歴史があるようで、最後若干投げやりでしたが、勇人先生はこんなことも教えてくれました。

・ドイツのブレーメンやスイスのチューリッヒなど、ヨーロッパには大規模都市でも路面電車が存続している例が一定数ある(日本では富山市で路面電車が復活)
・広島も地下鉄が無いわけではなく、第三セクターにより作られたアストラムラインという半地下鉄や、紙屋町シャレオという地下街(八重洲みたいな)もあって、うまく共存している

またご参考までに、(大変恐縮ながら出典不明瞭ですが)ネットに落ちていた運輸局か市が出しているPDFがよくまとまっていたのでぜひ。

勇人先生に感謝しながら、美味しい穴子飯と広島っぽいコンビニサラダを買って帰りました。


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