発達障害、退屈な時間耐えられなさすぎ問題

退屈が何よりも悪だった。

それはまだ、私がサンタクロースの存在を信じて疑わなかった頃からずっと。

つまらないって時間が続くと、それだけで生きてる意味がないなあとか思ってしまうくらいにつらい。とにかく退屈な状態に耐えられない。その度合いが人より強かった気がする。

というか、異常なほど退屈しやすいみたいだ。

例えば映画を観たりしても、イベントがあったとしても、それらが終わったら数分後にはもう退屈してしまうし、そのたびに「つまんない!」「何したらいいか分からない!」と癇癪起こすような子供だった。

食事中も、ただ淡々とご飯を口に運び咀嚼するという作業の退屈さに耐えられず、行儀の悪いことだけど、昔はいつも漫画を読みながら食べていた。とにかく、ほんの短い間さえ退屈や刺激の無さに耐えることができなかった。

何か遊びをしても途中で退屈して、やりきらずに中途半端なまま投げ出すし、次から次へと新しいことにハマっては即飽きてしまう、の繰り返しだった。

ずっとひとつのものを好きでいることが難しかった。何をやってもすぐ退屈してしまうので、いつも「つまんない、つまんない」と言ってばかりいた。

ふりかけご飯を食べる時のことを考えてみてほしい。

私は子供の頃、ふりかけのかかった部分だけを全て早々に食べ切ってしまい、残された味のない白ご飯に辟易していた。そのたびにふりかけを追加するものだから、ふりかけはすぐになくなってしまう。

このふりかけを楽しいイベント、白ご飯をそれ以外の合間の時間に置き換えることができまいか。

ふりかけのかかった部分と、かかっていない部分を程よいバランスで食べないといけないんだけど、私は味の濃い部分だけを食べたくて、それ以外は退屈なだけだった。

楽しいことだけ体験したくて、つまんないことはなんにもやりたくないと思ってしまう。そして、実際にやらないでしまうし、投げ出してしまう。どうしても我慢することができない。

この「退屈な時間耐えられなさすぎ問題」は未だに解決していない。

今も、外を歩いている時とか、音楽やラジオを聴いていないと退屈や不安感に耐えられないことがある。いや、そうしていても耐えられなくなって、早々に家に帰ることもあるくらいだ。

何もない時間、よく言えば穏やかで平和な時間を楽しむということがなかなかできない。これはわびさびの心がないというやつなのかもしれない。

それでいて、退屈だ退屈だと思いながらスマホいじったりしてぼんやりしていると、6時間くらいあっという間に過ぎているということが多いんだけどね……。

やることも思い付かず、また、やる気も湧かず、退屈だから毎日スマホばかり眺めて半ば強迫観念のように一日中ネットしているけど、正直あんまり楽しくはない。依存してしまっているのでやめようにもやめられないだけだ。

もっと有意義なことに時間を使いたいと思うけど、どうしてもすぐスマホを手に取ってしまう。日本人のほとんどはある程度スマホ依存だとは聞くけど、多分私のは治療が必要になるレベルの重度な依存性だと思っている。

ネット依存者の自助会などに入るのもいいかなと思って精神科の先生に話したところ、そういうとこは男の人ばかりだからあなたはきっと浮いちゃうしお勧めしないと言われてしまった。えっ、そうなんですか??? 

まあ、それはさておき。

なんとかしたいなあ。飽きっぽい性質だからなのか、鬱状態とかなのか、何をやってもあんまり面白く感じない。ドーパミンが出てない感じがする。脳の報酬系がおかしいのかな。快楽欠乏症みたいな感覚がずっとある。

安心が欲しいと思っているのに、変化がとても怖いのに、それでいて刺激が欲しくてどうしょうもなく、なんにでもすぐ依存してしまう。そこから抜け出すこともなかなか叶わない。

私は面白さや退屈しないことに重点を置きすぎなのかな? ふりかけを食べすぎなのか? 

ちなみにふりかけはすきやきとたらこが好きです(どうでもいい)

まあともかく、「退屈」「つまんない」の口癖はまだ、当分なくなる気配がなさそうだなあ。

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