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【物語はどこからやってくる?】


毎日のように物語を書いていると困ることがある。

ネタが無くなることだ。

あるにはあるのかもしれないが、寄せては返す波のようにアイデアもプロットもやってはこない。


一番の武器になるのは経験だ。

経験したことをそのまま物語に変換する時もある。

そこまでいかなくても物語の要所に使ったり、経験と想像を組み合わせて作ったりもする。

まっさらな経験の無いところから、知識とアイデアだけで物語を創り続けられるのは天才だけだろうとぼくは思う。


経験と言っても、それは何気ない日常生活のワンシーンの時もあるし、旅に出た時の経験かもしれない。もちろん必ずしも自分の経験である必要は無いが、自分の記憶のワンシーンならより鮮明に書けることは間違いない。


たとえば昔、ぼくが初めて特急電車に乗った時、ぼくは特急券だけ買って乗車券は買わなかった。

頭の悪いぼくは特急なんだから特急券だろうと、それ以上は考えなかった。

電車の中で車掌さんがやってきて「切符を拝見します」と言われても、堂々とした態度で特急券を見せて通った。

目的地で合流した人に電車代はいくらかかったかと聞かれ、答えるとその人が「今はそんなに安いんだ!!」と凄く驚いたのを見てすべてを理解した。


バカにしかできないこんな経験からさえも、ちょっとした落ちのある物語が生まれる可能性を秘めているわけで、作り手にとってはどんな経験も無駄にならないのである。

とくに何か新しいことに挑戦した経験はおいしい。

さあ今年のGWは何をやらかそうか。今から楽しみである。

そしてまた新しい物語が生まれる。


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