【詩】パーマネントグリーン

『 パーマネントグリーン 』
キャベツみたいなドレスが生える花壇のふちで
仰向けに寝たい
譜面通りなだけの弾き語りとサイファーのリズムが
不協和音に響く夜のまち
羨ましくてうれしい
特別なんかいらないから
宇宙と平行になる姿を無視していてほしい
ここでねむる ここでおきる
おはようを投げかけてくるあれを太陽と呼ぶ
朝定食四百円
節約でも情けでも凌ぎでもない
至福の目的地
フル稼働のしあわせは一瞬で溶けてしまうから
豚汁に変更をする そういう魔法
うれしいだろう うれしいよな
うれしいな うれしい
資源回収のルールを守らないダンボール
カラスが先にパーティーをした跡
人間の生きた証 ゴミ (あるいは芸術)
そこらじゅうの雑草は
誰が塗っても鮮やかになる概念色
かろやかに歩いてゆける全ての条件がありふれる
すこしだけ良い気分だから
調子に乗るべきだ
私のリズムと同じ呼吸をするようにと
信号に魔法をかける そういう日
生活 それは、たまにしあわせであるべきもの
深呼吸をしたときにうかぶいろは何色ですか
今日が終わる前に、かならず聞きに行くね
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