知らぬが仏。
現代社会の特徴。
自分たちが今生活していく中には、たくさんの情報が流れている。
スマホを開くと、トップニュースには芸能人などの有名人の熱愛報道や不倫、犯罪行為、テレビを見ると、その熱愛に関しての誰だかわからないおじさんからの祝福や批判、会社や学校に行くと、友達の愚痴や裏話、誰々と付き合っているという噂、授業を受けると、数学の方程式や、昔の偉人のやり遂げたこと、近所のおじさんからは、昔はこうだったという昔の武勇伝など、良くも悪くも毎日を過ごしているだけでたくさんの情報が自分の頭の中に入ってくる。
こんなにあらゆる場所や時間から情報が入ってくる社会はスマホなどのインターネットが発達した今の時代ならではである。
この情報の波がつぎつぎと押し寄せる今の社会を上手に過ごすためにはなにが必要なのか。それについて深く掘り下げて考えていきたいと思う。
情報には種類がある。
さきほどもお話したように、普段何気なく過ごしている毎日にはさまざまな情報が混在している。
そのような社会で賢く過ごすためにはかかせないことがある。
それは、情報の筋を見極めるということである。
情報の筋とは、端的に言うと自分なりに分類した自分が得る情報の種類のことである。
たとえば、Googleでネットニュースを見る時を例に取ると、他人の不倫や熱愛に関して書いてある記事をよく見る人はそのような内容の記事をこの人は好むとAIが判断し、そのような内容の記事しかスマホのニュースに出てこなくなるが、
逆にそのような内容の情報に全く興味がなく、今の日本の景気や今の世界の動向について興味がある人は、そのような内容の記事をよく見るため、そのような記事がスマホ上に沢山出てくる。
このように、両者がもし同じサイトのネットニュースを見ていたとしても普段の興味のある情報の意識の差により得られる情報が全く違ったものになるのだ。
もちろん前者のような情報の取り方をしている人の中には、自分は人の不倫や熱愛報道に関してとても興味があり、どの芸能人がどんな悪さをしていて、どんな家に住んでいるのかがとても知りたいと思う人もいるとは思うが、
その情報を得ている大部分の人たちは他人の情報を知ることで自分の身の安全を確保したいという狩猟時代から続く人間本来の本能的な欲求に身を任せたことで起きている行動であり、決してその情報を得たくして得ているわけではないのである。
この時に問題になるのが、情報の筋である。というのは、このインターネット社会は、その人が本当に得たい情報を得られるように設計されているのではなく、その人と情報の提供元の人とをマッチングさせるような役割を担っているのである。
そのため、もしその人の得たい情報があったとしてもマッチング次第ではその人に不必要な情報が行く可能性が大いにあるということである。
この情報の筋を常日頃から見極めることでGoogleなどのインターネットの表示欄にも自分が得たい情報が表示されるのである。
これはなにもインターネット社会だけに当てはまるものではなく、私たちがすごす学校や会社などの一般社会においても適応される。
たとえば、あるひとりの友達がいつもほかの友達の良くない噂を言っていて、そのとき自分はいつも嫌な気持ちになっている。
その時のその友達への対処法によって情報の筋が変わってくる。
もし、その友達とそもそも関わりたくないのなら、その友達ではなく違う友達といる時間を増やすのでもいいし、
もし、その友達とまだやり直せる余地があるのなら、その友達に正直に自分とは合わないと連絡を敢えて絶って様子を見てみるのでもいいと思う。
重要なことは自分の得る情報は自分で積極的に判断して決めるということだ。
このさまざまな種類で溢れた情報社会、インターネット社会において漫然と受動的な情報を受けとっていたら自動的に、自分にとってあまり有益では無い、人の噂話や人の妬み嫉みが、現実社会だろうが、インターネットでの社会だろうが耳に入ってくることになる。
その中でいかに本能的に他人の噂話を聞いときたいと思う自分を律しながら、有益な情報に手をのばすことができるかがとても重要な課題になると思う。
知らぬが仏。
このように、昔と違い、今の時代は身近に世界のさまざまな情報が手に入る。
もちろんこのあらゆるところの情報を即座に得られると言う特徴は、自分が知ることのできないことを知ることができるという大きなメリットもあるが、
逆に、いらない情報の渦に飲まれて自分が不安定になるというデメリットもある。
これを解決するためにはいらない情報はキッパリと得ないように工夫するという「知らぬが仏」ということわざの精神がとても重要になると思う。
知っていても得をしない情報はいらない、逆に自分にとって有益になりそうな情報は積極的に吸収していく。
このような心持ちで生活すると、この右往左往しやすい現代社会で、自分の芯を崩さないように過ごすことができるのではないだろうか。
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