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「平成」が終わるだけじゃないか

平成が終わる。

ふーん。そうか。

私は平成に生まれて、まだ生きている。

そう、平成しか知らないし、別に平成と一緒に私が終わるわけではない。


さて。

平成しか知らない若者の私に、平成を特別どうこう言えるわけがないのだ。平成しか知らない私は、経験のある大人より劣るかもしれないが、違った生き方をしている。これは誇っていいだろうか?大切にされるだろうか?

これってもう、みんなに言える話じゃないか。平成より前を知っている人も、違った生き方をしている。同じ平成でも10年も違えば様子は変わる。だから私は、みんなと同じ平成を生きてきたようには思えない。

私と「平成」は私と「私」 である。

そして平成は私のものではない。あなたのものでもない、と思う。


ところで。

今、キミは時の人となったね。でも大丈夫だよ、キミは消えていくものではないよ。この数十年を、キミの名前で括ってしまうけど、許してね。私達は切れることのない時の中にいるから、節目がないと迷子になるんだ。

経験を、糧を、過去を、そして未来を、そうやって繋がりを大切にするが故に節目を必要とするの。その節目に、キミが名前を変えることを利用している。それが本望だと言ってくれるなら有難いな。


平成は終わる。

平成は、終わるよ。


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