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日本で買った包丁で、指を4回連続で切って、気づいたこと

10年ぶりに日本に帰国、50日ほど滞在、アメリカに戻って、2週間ほどがたった。久しぶりの大陸間移動は、体にすごい衝撃で、日本では、3週間くらいは体調がすっきりしなかったし、こちらでも10日ほど、時差ぼけでが続いた。朝5時台に目が覚めるし、夕方眠くなって3時間ほど寝てしまう。やっと、ここのところ、平常運転に戻ったところだ。

さて、日本で、買い物をいくつかしたのだけれど、その一つが包丁。もちろん、アメリカでも包丁は売っているが、よく切れる包丁が安価で手に入るのは、日本だと思う。だいたい、ニューヨークでは、日本にあるような、小ぶりの刃物専門店じたい見かけない。

アメリカでは、切れる包丁は、手を切ったり凶器になって危ないので、一般向けには、わざと販売していないのかもしれない。銃が、スーパーマーケットで買える州もあるので、そうだったとしたら、理論的におかしな話ではあるけれど。

私たち夫婦は、ニューヨークで、毎日、それぞれのご飯を作るのだが、包丁は一本しか持っていない。それも、日本で、10年以上前に買った物である。流石に、ここのところ、すっかり鈍くなって、切れ味が悪い。

新しい包丁は、京都の河原町五条を上ったところの、小さな刃物屋さんで購入した。奉仕品で、2000円か2500円に値下げされており、お得品だったし、期待通り、良く切れるので、満足している。ただ、こちらに帰って来て、始めて気がついただけれど、古いものより、一回り大きいのものであった。

帰国した日、このことに気づいて、よく切れるから、「危ないなー」と思っていたところ、案の定というか、翌日、左手の親指の腹の皮を削いてしまった。

私は、毎日、人参などの入ったジュースを作るだけれど、久しぶりに、この作業をしている時に、事故は起こった。傷は浅かったので、痛みは、大したことなかったのだけれど、血がなかなか止まらず、困ってしまった。指を押さえながら、何か良い止血の方法なないかと、コンピューターで検索したところ、「手を心臓より上に上げて、振動させるという方法」を発見、「なるほど、やってみよう。」ということで、手を上に上げて、疲れたら休みながらも、振り続けること10分から20分、素晴らしいことに、ちゃんと血は止まった。

ただ、これで終わらず、この20日余りの間に、私はさらに3回、指を切ってしまった。最初の親指の出血が一番ひどく、次は、左の人差し指、小指と親指の根本。全部、何かの皮をむいている時だった。私の左手は、絆創膏だらけになってしまった。全ての際に、手を上に上げて振動させて、止血した。

これだけ、続けて一つの包丁で指を切ったのは、人生で始めてのことだったのだが、最終的に、重要なことに、気がついた。それは、

『新しい包丁が、私の手の大きさからして、デカすぎる』

ということである。なので、皮を剥くのに使うのは、やめた方が良いのである。

私は、4回指を切るまで、このことに気づかず、新しい包丁に慣れさえすれば、指を切らなくなるだろうと考えて、使い続けていた。しかし、前の包丁の大きさが、私の手に合っているようだ。

気づいてみれば、単純なこと。道具には、個人に適したサイズがあり、それを無視して使い続けると、怪我をするということである。怪我を避けるには、無理せず、自分にあったサイズの道具を使うということである。

4回手を切って、学んだのは、これと、傷は振動させて止血すると良いということ。時差ぼけのせいで、気づくのに遅れてしまったのかもしれないし、コストとしては、かなり高かったけど、さらに、被害が拡大する前に気づけて良かった。

以来、皮を剥くとには、古い方の包丁を使っている。



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