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アメリカ英語ー”Bro”の意味するところ

どうでも良いと思いつつ、気になってる、”Bro”という言葉について。

この頃、ニューヨークで、あっちこっちで聞く頻出単語だ。

アメリカという国、住んでみると、文化的に、大きなグループから、小さなグループまで、割とくっきりと、分かれている。まず、自分の属さないグループの在り方は、尊重するのが理想とされている。そして、他者の文化様式に、許可なく踏み込むことは、あまり良く思われなかったり、失礼だと取られる場合がある。

それぞれの文化は、生活スタイル、ファッション、髪型、言葉使いなど、全てに投影される。

例えば、ニューヨークで、アフリカ系アメリカ人の言葉、特に、ストリート言葉は、発音から、言葉の種類まで独特なものである。白人は、黒人の友達がいて、かなり仲良くても、黒人の友人同士が話してるようには、話さないのが、暗黙の了解だったりする(もちろん、例外は、あるだろうけど)。

これは、関西弁をうまく使えないので、関東地域の人は、関西住んでても、すごく上手くなるまで、使わないというのと、似ているようでも、実は、違っている。というのも、関西では、下手な関西弁を使っても、、「お前、関西人じゃないのに、下手な関西弁使ってんな。」とか、「使わないで。」と言われない対して、アメリカでは、「その言葉、使うな」というのは、はっきり言われないまでも、くっきりある。

さて、『Bro』という言葉。

5年位前に、近所で聞くようになり、私は、アフリカ系アメリカ人の若い男の子(と女の子)が、男性友達、あるいは家族を呼ぶ場合、使ってるストリート言葉と理解していた。次に、文化的に似てるヒスパニック(中南米系)も、使ってるのに気がついたので、『Bro』は、アフリカ系か中南米系男女が、同じく黒人と中南米系男性相手に言葉という、認識になった。

しばらくすると、どっかで、アフリカ系女子が、白人男子に、"You are late, Bro" (遅い、Bro)と言ってるのを聞いた。で、白人も仲良くなると、『Bro』と呼ばれたりするようになったと、分かった。

それでも、『Bro』は、アフリカ系と中南米が使う言葉で、白人とかアジア人は、使用を推奨されてないだろうし、使わないだろうと、考えていた。

でも、これも、違っていたようで、去年あたり、白人男子が、白人友達に、『Bro』って言ってるのを、通りで始めて聞いた。

さらに、さらに、今年になって、女の子(アフリカ系)が、電車の中で、女友達を、『Bro』と呼んでて、「おー、女子も、『Bro』なんか」となり〜。さらに、バスの中で、小学生男子(アフリカ系)も、『Bro』と呼び合っているのを、発見、子供も、『Bro』なのかと。

私が、流石に、アジア人は使わないだろうと思ってたら、つい先日、アジア系高校生が、『Bro』と、アジア系友人に話してるのを、小耳に挟んだ。それで、「もう、アジア系も『Bro』」なんだね。」と、なった次第。

これは、徐々に、最初は狭かった『Bro』の意味が広がり、同時に、より多くの人が、使う言葉に変化したものと思う。

今の所、若者(子供含む)は、全部『Bro』でOKで、おじさんも『Bro』で行けるので、あとは、おばさんだけが、『Bro』じゃない感じになっている。

そして、今日、ある白人インフルエンサーが、ビデオの中で『Bro』と言っていて、その発音が、普段聞く『ぶろ〜』ではなく、『ぶら』だったので、「えー、そんな発音もあるのか」と、新しい発見をした。この人、多分、南部に住んでるので、そのせいで、発音が違うのかもしれない。

ちなみに、このインフルエンサーの『ぶら』、ブラジャーを指す『ぶらぁ〜』の発音を、短くしたものだった。

ただ、『ぶろ〜』にしても、『ぶら』にしても、Rが苦手な日本人には、難易度が高い。私は、自信ないから、今んとこ使ってない。発音悪いのに、スラング使うと、笑われたりするし。

笑われても、他の、スラングは使ってるけど、『Bro』については、今のところ、避けてる次第。


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