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身体のことから働き方を見つめ直したら、今よりちょっといい働き方ができるかもと思えた話・その後

今から話すのは、この話のその後。

3月。次年度の校内人事を確定し始める頃の打ち合わせで、次のような話があった。
「自身の健康面や家族のことで何かある場合、今週中に自分から言いに来れば加味する。」
一度話したけれど、改めて正式に話そうと思い、校長室に行った。

服薬の関係で、空き時間を調整してほしいというお願いは、「それなら出来る」とあっさり交渉が成立した。教務に必ず伝え、時間割編成の最優先事項にする。日課変更時はうまいこと調整してと言われたが、理想の空けて欲しい時間まで聞いてくれたのでありがたかった。

そして、こういう場でないと言えないからと、病気のことを打ち明けた。病名は伏せた上で、

卵巣の病気で、排卵がしづらい。(表情凍る)
目に見えて現れる症状は、生理不順と不正出血。

そう伝えると、腑に落ちた表情だった。

あ、こう言うと理解されるんだ…。

今まで打ち明ける度に腑抜けな表情にしか出会わなかったので、こっちも新たな発見だった。

新年度スタート

今年の校務分掌。担任・学年副主任…ここまでは職員構成上、理解できる。しかし、更にそこに庶務主任という副担で無ければまず回って来ないポジションが降ってきた。

仕事量の先行きが全く見えなくて不安。
担任と両立って出来るの…?

と思っていたら、学年分掌が学級委員を動かしつつ生徒会担当になっていた。これまで校務分掌や学年スタッフの関係で、実は一度も回って来ていない担当。生徒を学年の核として動かす役どころでもある。

面白みある役どころ。
でも、これで私生きていける…?

やばい…やばい。心の声はそう叫んでいた。

時間割編成は、確実に考慮されていた。授業時数スカスカ故、授業変更のオーダーの嵐になりそうなのだけが気がかりだけど、お陰で薬の飲みはぐりとタイミングを考えることは、ほぼ無くなった。

直面した難しさ

ただ今回、一つの難しさに直面した。
病気のことや経緯を知っているのは、限られた人のみ。目に見えてわからない分、周囲からは普通に(バリバリ)働けると思われてしまい、仕事を振られてしまう。

学校の仕組みだと、そうなるよなぁ。

校務分掌の大枠は主に校長・教頭が決める。しかし、校務分掌案を素にして細々とした分掌は、学年裁量になり、学年主任が決める。

管理職から学年主任に学年スタッフの内情が伝わるかは別問題である。ましてや、デリケートで簡単に話題には上がりにくいとなれば尚更だ。そうなれば、見た目判断で物事は進む。

婦人科系の病気や女性特有の不調って厄介… 
そのものも辛いけど、言えない(言いづらい)ことも辛い。だけど、同性だろうと異性だろうと言えるかは、理解されるかはまた別問題。

人によって、相手によって線引きは色々だが、私にとっては(わかっている人が)知識や状況は知っていて欲しいけど、周期とかまでは知られたくない。それがホンネである。だから、体調不良とかは訴えにくいと正直思っている。

皆で業務改善!?

年度当初、曖昧な引き継ぎで仕事量が見えなかったことで、密かにある野望を抱いた。

この際、業務改善を図って、仕事を振れるところに振る。出来得る限り仕事を可視化して、次年度以降誰がなってもいいようにする。

新年度が始まって1ヶ月。しれっと職員会議の提案で仕事を振って減らした部分も確かにあるが、自分が何かしたというよりも、見るに見かねた周りの人達が、自分の分掌や職務に+αの仕事を引き取ってくれたり、知らぬ間に終わらせてくれたりして、結果的に仕事量を削減しつつある。(全体で、実際の自分の仕事量が減っているかは別問題だけど。)

薄々感じていた、前任者の抱え込みとローカルルールで仕事が肥大化していたのでは…?という疑問は1年かけて検証しようと思う。

これまでのことで
適切な理解と理解してもらえるような説明や状況があれば、やり甲斐やパフォーマンスを損なわれることなく、働き方を変えられる可能性が高い。
そう思えるようになった。

個々で業務改善や効率を図ることも必要だけれども、皆でやれた方がよりパフォーマンスが良くなる。身体と心にちょっと優しい働き方になる。そんなサイクルが出来たらいいなって思う。

そして、この身体と心にちょっと優しい働き方を目指すことが、今や私のキャリアそのものだ。治療と両立するために仕事をセーブされることもない。適切な配慮の下、(一応それなりに)経験を積ませてもらっている。管理職が変わる度に(毎年のように校長・教頭どちらかが変わることが多いので、ほぼ毎年になるが)話すのは苦痛だが、それも自分の働き方を得るための一つだと思っている。




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