学生の発言から考えさせられた、『社会人の合格点』と、学生時代の後悔・・・。

昨夜、北九州市内のNPOの皆さんと、熱い厚いアツイ議論を交わしていました。
それぞれの深い専門性がありつつも共通・共感するものや、
それぞれの深く強いこだわりや想いに胸をうたれる話ばかりでした。

こうした市民活動に携わる皆さんの、ひたむきな想い。
目の前にいる人を助けてあげたい。この社会をより良くしていきたい。そんな熱い想いを共有していました。

そんななか、
役所の人だけでなく、様々なジャンルに携わる人の、知識不足や勉強不足。専門性の低さ。もしかしたら、やる気の無さとも言えるのかもしれませんね。そんなご指摘もあったように思います。
「もっと勉強しろよ」「もっと考えてくれよ」
より高みや完成度を目指すが故に、こうした意見が出てくるのも当然だと思います。

『見学で』ということで参加された学生さんが１人いらっしゃいました。
ぼくはオンライン先だったので、ご本人の表情までうかがい知ることができませんでしたが、おそらく、皆さんのアツイ議論に圧倒されたのではないかなと思います。

みんなが腹割って、率直に、ズバズバ意見交換し合いました。もう収拾つきません（笑）とりあえず今日のところはここまで、ということで、
最後に、せっかくなので感想をお話しくださいと、行政のファシリの方がその学生さんに振りました。

その学生さんのコメント、
『皆さんのそれぞれの専門性の高さや、こだわっている想いなどを聞いて、とても驚きました。私の大学の周りの人たちでも、意識関心の高い人もいれば低い人もいる。でも、自分自身がしっかりと考えていきたい。』
というような感想でした。

とても謙虚に、その日の話題を上手に包括的に、当たり障りなくまとめられたご感想でした。

この感想から、ぼくは、思い返すように、こんなことを感じました。

そう言えば、社会人って学生のように合格点とかないよなって。
逆に学生のときって、欠点にならないことが目的でこなすように勉強していたよなって。

きっと公務員だけじゃなく、民間社員さんの中でも、
無難にこなしておけば良いっていう人もいるだろうと思います。合格点はあってないようなかもしれません。

でも、行政でも民間でも、
それぞれに携わる人が、スペシャリスト、エキスパートであってほしいと期待しますよね。
ぼくもそうでありたいと思います。
テストで言えば、当然100点満点でありたいと思います。

でもなかなか・・・。
現実はそうともいかないのかもしれません。

そう思いつつ、学生時代を思い返しました。

目的は単位を取ることであり、欠点を取らないこと・・。
もちろん、成績や順位を目指していることもありました。
でも、その分野のエキスパートになろうって思いで勉強していたかなと思うと疑問符が付きます。

例えば、ぼくであれば、大学は工学部で、電気電子の専攻でした。
電気電子工学の分野でのエキスパートを目指して打ち込めてはいなかったように感じます。

やる気や動機、必要性を感じれるかということもあるのですが、

携わるその時間や環境があるのならば、
向き不向きとか、好き嫌いじゃなく、
その道のエキスパートになることを目指すという心の技術を、もっと学んでこれたら良かったなと思いました。

社会人になって、
今頃になって、
畑違いの部署に異動する先々で、
ゼロから勉強して「この分野のエキスパートになるんだ」っていう自覚をもって仕事しています。
NPOの活動でも、「この分野ではスペシャリストになるんだ」って気持ちでアンテナ高くして学ぶ姿勢をもっているつもりです。

でも、努力する技術、学ぶ技術がなかなか伴いません。

携わったり、身を置く先々で、
成長するための心の技術を学生の頃にもっと学んでおけば良かったと思います。

数学の授業をボケ～ッと聞き、適当に合格点だけをゲットし、進級していく。
そんなんじゃなくて、
数学が好きとか嫌いとか、得意とか苦手とかじゃなく、

数学の授業を受け、学ぶ時間をもてる環境にあるならば、
数学のことならオレに任せろと言えるほど、勉強するような姿勢を身に着けることができたら良かったな・・・と学生時代の自分自身へ後悔しています。

きっと、
学生時代に学ぶべきは
そんな知識とか暗記する方程式とかじゃなくって、
学ぶ姿勢、自分が成長する技術なのかなって思いました。

なんだかややこしい話になりましたが、熱心な学生さんの発言から、思考回路がいくつか進んで、考えたことをアウトプットしてみました。

冒頭の写真は、temmie｜noteさんの作品を使用させていただきました。ありがとうございます。

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