マンション住民参加型企画!防災をテーマに「あそぼうさい」
昨日、北九州市小倉北区の某マンションで、
住民参加型の企画を実施しました。
2年ほど前に、「住民のつながり」を危惧した、マンション住民の有志により、アンケート調査などを実施されたそうです。
マンションの中では、なかなかコミュニティを形成することが難しいですよね。そして、追い打ちをかけるコロナの波。そして、町内会と管理組合の似て非なる2つの住民組織。
全世帯を対象としたアンケートで様々なことが浮かび上がってきました。
大きな傾向として、
住民の男性たちは、防災や防犯に関する、自分たちの安全や安心などの暮らしを守っていくことへの意識が高いこと。
住民の女性たちは、住民同士のつながりや関わりの場を大切に考えていて、人の繋がりやコミュニティへの意識が高いこと。
このアンケート調査などの活動を支援した市役所の担当部局からぼくに連絡があり、何らか支援してほしいとのことで、打合せを重ねて、昨日の企画が実現しました。
とっても素晴らしく、これが一番の成果だと感じるところは、
今回の企画を住民の皆さんが、自ら発案し、実現したということです。
ゲストティーチャーを呼ぶだけということではなく、自分たちで話し合いながら組み上げていったものだろうと思います。
町内会と、マンション管理組合の似て非なる住民組織が二つあります。
こうした活動は町内会が主体的に活動されます。参加するかどうかは任意なので、全世帯が加盟しているわけではありません。
一方で、管理組合は全世帯が参加しているものですが、動きはとりにくい傾向にありますよね。
アンケート活動を行った福祉協力員の皆さんと、町内会と、管理組合と、この3者が、タッグを組んで、今回の企画へと進めてこられました。
この構図を実現できたことは、とっても、とっても大きな成果だと思います。
会場に到着してみると、驚きました!
とっても多くの住民の皆さんで、朝早くからせっせと準備をされてらっしゃいます。
こうした企画でありがちなのが、リーダーの皆さんが合意して、やろうってなっていても、周りが付いてこないというパターンです。
少しそれを心配していたのですが、とんでもない!!
とても多くの方が、主体的に、準備をされていて、これもこれも、とってもとっても大きな成果だと感じました。
マンション入ってすぐのエントランスホールで、講話からスタート!
川が溢れたときのこと。
地震が起きたときのこと。
火災が起きたときのこと。
そして、何より、地域住民の繋がりが重要なこと。
紙芝居形式で、ひとつずつお話していくと、とても皆さん聞き入ってくださっておりました。
このマンションには、AEDも設置されています。
皆さんご存知のとおり、命を助ける機械です。
使い方が分からなければ意味がありません。
また、心臓マッサージなどの人の手がなければ、命は助かりません。
今日の機会に、実践してみよう!!
皆さんの前で実演して、少しだけ説明させていただきました。
さてさて、ぼくの話はほどほどにして、
メインのお楽しみ企画が待っています!!
それは、マンション内のポイントラリーと、
あそぼうさいブースの体験です!!
住民の皆さんの発案により、マンションの様々な防火・防災設備を確認しながら巡っていきます。
様々な場所に設置されている消火器や消火設備。
消火活動用の水を送る送水口も屋外にあります。
そして、避難器具などがせっちされている脱出口。
もちろん、AEDの場所も含まれています。
これらの10箇所をスタンプをもらいながら回っていきます。
そのポイントの近くのいくつかには、「あそぼうさいブース」も設置していて、ポイントを回るだけでなく、遊びながら、体験しながら楽しんでいただきます。
AEDを設置している廊下では、『心臓マッサージにチャレンジ!』のコーナーを設けています。
最低でも30回!!女性も高齢の方も、皆さん頑張ってみました!!
「結構、力がいるね!」
やってみると正しい姿勢が分かったり、強さの加減が分かったりします。
経験することが大切ですね!!
あそぼうさいブースも全部で10箇所!
ということで、
遊びながら、楽しみながら、改めて、自分たちのマンションのことや、防災や救命のことを学ぶイベントとなりました。
コロナ禍を経て、久しぶりの住民主催による住民参加型のイベントになったそうです。
早速、来年度は日曜日にしよう!っていう声もあがっております。
最後のご挨拶のなかで、
町内会長さんから、
「住民の繋がりの場が大切だと思うので、これからも、こんな企画を考えていきたい」っておっしゃられて、参加の皆さんが、頷く様子を拝見できて、とても嬉しかったです。
防災などは、テーマのひとつに過ぎません。
ただ、住民共通のテーマになりやすいということで、このような企画を実施しております。
ぼくたちの目指すところは、
住民の繋がりなどで育まれる「このまちが好き」という想いです。
人が繋がり、温かなまち。
マンションでは、戸を閉ざしてしまうと、交流の機会がなかなか設けることが難しいものですが、このようなイベントをつくっていって、コミュニティを深めていけると良いですね。
ぼくたちも初めてのチャレンジの部分が多かったので、とても勉強になりました。
終了後には、恒例のメンバーどうしでのふりかえり会。
好きっちゃアカデミーのメンバーは、他の地域でも大活躍中なので、今回はあまりメンバーが集まりませんでしたが、合計15人ものメンバーが携わっていただきました。
とっても学び多きイベントになりました。
皆さんお疲れさまでした。
今日もご覧いただきありがとうございます。
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