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『男女共同参画推進講座』防災における男女の役割とは!?

2024.12.14(土)PM
北九州市戸畑区にある沢見市民センターにて、
「北九州市男女共同参画地域推進員の会」の皆さまの主催の講座にお招きいただきました。

実は、3つの地域の連続シリーズとなっておりまして、
高須⇒高見⇒沢見という、見事な地名リレー方式となっております(笑)

とは言え、高見は大雨の影響のため、延期しておりまして、前回の高須に続いての講座です。

同じ講座の設定ではありますが、行く先々の地域が違いますので、内容が変わります!もちろん同じ部分も多いのですが、そのまち、そのまちでの講座をご準備するのが、ぼくのこだわりです。

まずは、自己紹介・活動紹介などで、暮らしの中にある自然との共存・共生。
それらが文化となったり暮らし方が、その地域ごとにあります。
『地域愛』『郷土愛』に転じた活動や、表裏一体での『防災まちづくり』での活動を実施したりしています。

いずれにおいても、重要なことは地域コミュニティ。
そのまちの人たちの繋がりが重要で、そのまちへの愛着は『このまちの人たちが好き』というのは大きな要素ですよね。


戸畑区にある沢見については、山も川も無ければ、海からも距離があります。
ハザードマップでは真っ白。
「防災講座」には縁の遠い地域のようにも感じます。

皆さんに、どんな災害が心配か、グー、チョキ、パーで選択して表明していただいた後に、グループごとに暮らしの中にある心配を話し合っていただきました。

「全く災害の心配が無いね」って思っている地域のなかでも、話し合ってみると、意外にも、皆さんそれぞれに心配なことを抱えてらっしゃいました。

大雨が降ったら水が流れない。
火災が心配。雷もある。
強い風が吹いたら心配なところがある。
やっぱり地震には備えが必要だ!
などなど・・・。

ぼくなんかの講師が言うよりも、皆さんの思いの吐露は何よりも暮らしに密着していました。

自分では、そうでもないと思っていたことも、隣りの人が言っていたら、たしかにそうだと、防災への目線も増えていったようです。

では、それぞれの災害ジャンルに分けて、備えについて考えていきましょう!

地震の対策について、『免震バランス棒』という遊びで、例えばマンションなどでも対策が必要だっていうことを実感します。

頑丈そうなマンションでも、中では結構揺れます。
小さな地震であっても、免震構造から、長〜く揺れることもあります。
やっぱり、家庭の中での備えが必要ですよね!

また、子ども達に大人気の『災害ぶたのしっぽ』ゲームをテーブル上でしていただきました。
これは、トランプの『ぶたのしっぽ』の遊び方を地震対策にアレンジしたものです。

突然現れる『地震』のカードで、とっさに命を守る行動を行います。
地震はいつ起きるか分かりません。だからこそ、日頃から、身を守る場所を決めておいたり、家庭の中で、安全を高めていくほかありませんよね。
そんなことをゲームを通じて考えてみます。


後半は、本題の男女共同参画に関する話題からスタート。

ジェンダー規範については、時代ごとにたしかに移り変わってきているのを皆さんで実感しました。

ぼくも子ども達を育てながら、時代の流れを感じています。
性別で分けない。『自分らしく』を大切にしていきます。

また、「差別」を無くしていきたいです。
でもやっぱり、『区別』はあるのだろうと思います。

『男女平等』の大義のもと、性別による役割を無くして、誰しもがフラットに物事にあたるとしても、
それまでに培ってきた文化があったり、やっぱり得意分野があったり。

例えば、災害時の対応として
男性は重たい物などの搬送。
女性は食事の準備。
など、性別で分けてはいけません。

一方で、それらも全く無しで、男女半数ずつやってくださいとなると、苦手分野での対応が多くなることもあります。
だからこそ。
『できる人ができることを』
『苦手な部分は頼り合って』
という関わり合いが大切なんだろうと思います。


また、意思決定における女性の参画率のこともあります。
男女の話だけに限らず、様々な配慮が必要な視線など、ダイバーシティな考え方のなかで、あらゆる人が意見し合ったり、目線を配り合ったりすることが必要です。

それは、災害が起きて、突然達成し得るものではありません。
日頃の繋がりや関係性が、その時に活かされるものなんだろうと思います。

『防災』という言葉を考えてみます。

『災いを防ぐ』という、【災害前】の言葉です。
性別のイメージとして、男性色・女性色から考えると、「防災は男性」という根強い感覚があることが多いのではないでしょうか?

雨風強いなか、身体を張って行動したり、重い人や物を搬送したり・・・?
それらに象徴されるような男性に頼りたいイメージは、【災害後】だったりします。

『防災』の時系列的目線に立つと、実は、男性も女性も無いものだろうと思います。

むしろ、コミュニケーションが重要であったり、各家庭などでの備えが必要であったり、女性が「得意分野」としての大活躍でチカラを発揮していただける要素が多々あるんだろうと思います。

例えば、災害時でライフラインが途絶えたとします。
電気・水・ガス、使えません。
そんなことが突然起きてしまうのが災害です。皆さんのご家庭ではどうしますか?

『我が家で断水訓練』の話題をご紹介しました。

皆さんのご家庭だったらどうしますか!?
ちょっと話し合ってみましょうね。

生活と密着した備えが必要です。
奥様がたには、自分のテーマとして、とても熱心に話し合っておられる方が多かったです。
ご主人たちは、家族を守る立場として、とても頼もしく見える方ばかりでした。

暮らしを、命を守る備えとして、男女など性別で分けるのではなく、それぞれがしっかりと考えていくことが重要ですね。


最後に、
やはり『コミュニティ』のこと。

何かあったときに、『大丈夫ですか?』って声をかけ合える地域づくりが重要です。
そんな『人が繋がるまちづくり』が重要です。

それには、男性も女性もありません。
男性カラーとイメージしてしまった防災だったかもしれませんが、
実は、おしゃべり大好きな女性陣たちが、とても重要な『コミュニティ』の役割を果たしており、それが防災だったりします。

こうした性別の印象づけも、万人に共通するわけではありません。
その人がその人らしく。
その人の得意分野を活かし、その人の苦手な部分は他の人に補ってもらう。

そんな関係づくりが必要なんだろうと思います。


『男女共同参画』と『防災まちづくり』を掛け合わせた講座でしたが、
そんな大切な要素を真ん中に置いた講座となりました。

講座タイトルだけ見ると、堅苦しい講座のようにも感じますが、
自分達のまちの話題で盛り上がり、
おしゃべりをして、ゲームで遊んで、
何だか楽しい講座となりました。


今日もご覧いただきありがとうございます。
貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。




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入門真生/認定NPO法人好きっちゃ北九州/学びと気付きのアウトプット
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