小学校4年生にESD出前授業!
昨日、北九州市小倉北区の貴船小学校で、
北九州ESD協議会の制度である『ESD出前講座』を活用しての、
小学校4年生を対象とした授業を実施してきました。
この貴船小学校は、ぼくの母校であり!
そして、昨年度も『あそぼうさい』にて活動させていただいております。
そのご縁もあり、授業をしてほしいとのご依頼をいただきました。
ぼくの大好きな、この石碑も健在でした!
さらに周辺がキレイに整備されていて嬉しかったです!
さてさて、小学校4年生は、学習指導要領の改訂もあり、『防災教育』がカリキュラムに入っております。
『あそぼうさい』を既に体験している子がほとんどであるため、その続きでの授業を、ということでした。
今回は、『授業型あそぼうさい』にて、進めていきました。
防災を楽しく考えていってほしいという大目的に合わせて、
『助け合う気持ち』
『思いやり』を大切にしてほしいというテーマも添えます。
家族や、地域のなかで、声をかけ合うこと、話し合うことが大切です。
また、小学生にとっては、自分の気持ちも大切にしつつ、
情報を伝える一員になってほしいという思いもあります。
防災教育においては、『知識型』ではななく、『目線を養うこと』が重要と思っております。
そんな風に、目線やアンテナを高める内容で授業を進めていきました。
〇×ゲームでは、自分の意見を大切にしつつも、
問題ごとにしっかりと考えていくことができました。
正答を示す度に、一喜一憂する子どもたち(笑)
とても純粋で無邪気な子ども達の様子が嬉しかったです。
ハザードマップを見てみよう!
っていうコーナーも実施してみました。
ぼく自身、子ども達に実施するのは、初めての内容だったのですが、子ども達にとっては良い機会だったと思います。
自分の学校を見つけ、川や、電車・モノレールなど、大きな地図を見て、その位置関係などを感じます。
洪水の浸水想定に色がついています。
こんなに広範囲に浸水が及んでいくことを色合いを含めて感じます。
でも、いつもいつも、こうなるわけではなくって、万が一、大雨が降った場合はこうなるかもしれないよって、だから、来るか来ないか分からないそのときに向けて備えていかないとねって話しました。
こうしたハザードマップは既に示されていますし、地形上の特性も事実です。
それに目を向けるかどうかの違いだろうと思います。
また、似て非なる、こんなマークのことや
『災害』と言えども、ジャンルごとに全然、備えや行動が違います。
学校の正門のところに設置されている避難所の看板にも、このマークがついてるはずだから確認してねって。
こういったことを、クイズ形式にして、子ども達とわいわい言いながら授業を進めていきました。
こうしたピクトグラムというマークは、見て、直感的に意味合いが伝わるものであって、言葉の分からない人でも分かるようになっているんだよって。
思いやりのカタチでもありますね。
そこで、実は『色』もそのようになっております。
警戒レベル1~5も、この色と相対しています。
子ども達にどの順に危険と感じるか聞いたところ、大正解!
色で情報を見れば良いんですね!
他にも、福祉の目線でのピクトグラムについても一緒に考えていきました。
それぞれのマークが意図するところも、解説を聞いたら、どれも納得がいきます。
こうしてクイズ形式も含めて、しっかり考えて、向き合うことができたものは、次から視線の中に入ってくるのだろうと思います。
その他にも
チーム戦による防災グッズ暗記ゲームなども盛り上がりました!
みんなでしっかりと思い出してくれました。
最後の1個が思い出せない・・・というグループも、ちょっとヒントを出したら思い出してくれたり(笑)
書き出した紙は、「持って帰って良いですか?」って嬉しそうだった子もいました。
災害時に、電気や水などが使えなくなった時、
備えておいた方が良いものを学びました。
どれもこれも、既に家にあるようなものばかりです。
今一度、家の中で確認してみようねってお話をしました。
合わせて、
こうした『エネルギー』は、とても大切なものです。
災害などで使えなくなったときに、さらにその大切さを実感します。
だからこそ、日頃から、大切にして、もったいないことをしないようにしようねって。
資源の無駄遣いをしていくと、地球温暖化がどんどん進んで、災害が起きやすくなってしまうんだよって。
みんなの暮らしのひとつひとつが、災害に繋がっているかもしれないし、逆に、災害を防ぐことになっていくかもしれないねって。
みんなの暮らしや命を守っていくために、一人ひとりがエネルギーや資源を大切に生活していきましょうってお話をしました。
みんなで主体的に情報をキャッチする。
情報を伝える一員になる。
まわりの人と話し合って、声をかけ合って行動する。
そんな『地区防災計画』のシミュレーションゲームをしてみました。
これは、独自に開発したカードゲームのようなもので、
『防災計画』が各チームに配られ、災害が迫って来る時系列のように、順にカードが渡されていきます。
ちなみに、数人ずつのチームに分かれていただく際も
『ご近所さんチーム』になってもらいました。
机などの無い、隣りの広い教室で、
ぼくが中央に立ち、ここが小学校です。こっちが正門、こっちが東門、こっちが西門と示して、この教室の中が、校区全体です。自分の家のあたりにバラバラになりましょう。
ということで、分かれてもらったら、数人ずつのチームをつくります。
ご近所さんチームのできあがり!
チームごとに防災計画を渡します。
避難行動を開始するには条件がいくつかあります。
その条件に合致している情報かどうかを、もらってきたカードを見ながら話し合って考えていきます。
だんだんと災害の状態が悪化していき、最終的には全チームが避難するようになります。
その際も、グループ単位で、声をかけ合って行動することが大切ですね。
こうしたカードゲームを通じて、
主体的に情報をキャッチして、どんな情報なのか、そして声をかけ合って、話し合って、身近な人たちと命を守っていく。
そんな一連の、体験型のゲームとなりました。
知識型の防災ではなく、
視線や、思いやりや、話し合うこと、助け合うことを学ぶESD講座となったと思います。
また、持続可能な社会が実現できるよう、日頃の暮らしが、災害や安全に繋がっていることを感じてくれたなら良かったと思います。
とても賑やかで面白い授業となったと思います。
今日もご覧いただきありがとうございます。
<1年前の”今日”の記事★>
先週行いました『ボランティア養成講座』の昨年の件ですね!
ぼく自身、このようなテーマを担当するのは初めてで、とても考えさせられました。
<2年前の”今日”の記事★>
おぉ!!!
『早起きのススメ!!!』
これは、とっても大切な考え方です。
ぼくの生活や活動を支えている最も大きな点かもしれません。
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