リーダーシップより『フォロワーシップ』
結論から言えば、引っ張っていくリーダーよりも、2人目、3人目の方が重要ということです。
スーパープレゼンテーション『TED』で見た、この映像がとても印象的で分かりやすかったです。(冒頭の写真はこの内容です)
僕も大学や高校の講義で何度か引用させていただきました。
2分48秒に内容が詰まった動画なので、ぜひご覧ください!
一人目のヘンテコリンな人が踊り出します。
みんな傍観しているんですが、2人目、3人目が現れます。
すると、その次が、その次が、という感じで、輪が広がっていきます。
大きなムーブメントを生み出していくには、『フォロワー』が重要ということですね。
①選挙の応援演説の効果
ニュースで、各政党幹部などが、色んな地域に行って応援演説をしていると報じられています。
幹部とか有名人でなくても良いんですが、この『応援演説』には、とっても効果があると思います。
考えてみると、、、
「僕は、こんな人です!こんなこともできるし、あんなこともできます!」
と声高に叫んでいても、、、「自分で言う?」って思ってしまいますよね(笑)
まぁそれぐらいの度胸と覚悟がないと政治家になんてなれないのかもしれませんが。
一方で、応援の方が
「立候補の〇〇さんは、こういう人で、こんなこともしてきましたし、あんな能力もある素晴らしい人です!」
なんて言われていると、あぁそうなんだ!スゴイ人なんだ~って思いますよね。
テレビで見るような有名な方に応援・推薦されているとなおさら信用度が高いですね。
もっと大きいのは、身近な人から聞くことでしょうね。
これを上手に相互依存で、上へ上へ押し上げていっている人達もいますよね。腹黒いですが、こういう戦略はスゴイなぁと思います。
②参謀の存在
色んな組織において、強烈なリーダーシップの方もいますし、組織の色合いは様々です。
上手くいっている会社や組織において、往々にして目にするのが、
『優秀な参謀の存在』です。
歴史の物語のなかにもこうした話は多いですよね。
リーダーの脇にいる、参謀がどれだけいるか、どれだけ活躍できるかが、その組織の動きにおいて、とてもとても重要になります。
特に、無償で活動するような、地域活動やPTAなどは、このような人の存在がとても重要です。
リーダーが孤軍奮闘でどれだけ頑張っても、やっぱり一人力なんですね。
参謀が、ガッと力添えをすることで、大きなムーブメントになっていきます。
そんな素晴らしい地域をいくつも目にしてきました。
③リーダーシップの質
以前学んだ本には、リーダーシップの質はいくつかに分類されると書いていたことを覚えています。
学問的な名称なんかは忘れましたので、私のイメージの言葉で補足します。
・理念・理想を示してまとめていくタイプ(大企業社長型)
・強制的に指示命令で動かすタイプ(管理監督型)
・見本を示しながら引っ張っていくタイプ(プレイヤーキャプテン型)
・話を聞きながら合意形成していくタイプ(マネジメント・協調型)
また、リーダーシップやコーチングの話はしっかり書きたいですね。
タイトルのリーダーシップよりフォロワーシップと書いてしまいましたので、少し言葉足らずかなと思い、リーダーの性質も様々だということを補足しておきます。リーダーシップもとっても重要ですよね。
その場や組織の状況に応じて、適切なリーダーシップは変わります。
会社や組織の性質によっても違うでしょうし、その時々の情勢によっても違います。
普段は時間をかけて、みんなの話を聞いた方が良いかもしれませんし、そんなことしてたら、大人数の統率がとれなくなったり。
はたまた、緊急事態や災害対応などにおいては、牽引してくれるリーダーが熱望されたりします。新型コロナでも、こうした世論を見ましたよね。
解散こそしましたが、新首相さんは傾聴型リーダーだと公言していますよね。
④フォロワーシップ
リーダーとなる人と、フォローする人との両面で考えていきます。
③でリーダーシップについて性質を示しましたが、
重要なのは、
参謀やフォロワーとなってくれる人をいかに活かしていくか、ということになりますよね。
ワンマンで全部自分でやるのではなく、周りの人に動いてもらえるように、例えば役割や責任を与えたり、常に見守り褒め称えたり。
そんなリーダーシップがとれると良いなぁと思います。
一方で、「フォローする側」の人です。
これまで書いてきているように、
何より重要なのは、このフォロワーの存在です。
たとえリーダーでなくとも、フォロワーの存在に価値があると信じて尽力したいものですね。
重要なことは、リーダーや組織全体の理念・理想・目的を共有しておくことです。
ただリーダーとなる人を担ぐだけでは、心が離れてしまいますよね。
その想いの輪は人数が集まるほど広がっていくものです。
⑤想うだけでも一員になれる
学生への講義でもよく話す内容はこの辺です。
『こんな風になったら良いな』と想うだけでも、そうなっていくものだと思っています。
そういう人たちが増えれば増えるほど、その力はやがてムーブメントになっていくものと信じています。
例えるなら、アーティストの楽曲で「良いな」と思ってたら、同様に良いと思っている人がいて、それがどんどん広がって流行っていくということですね。このイメージです。
僕たちのNPOの活動では、「北九州が好き!」という気持ちの育みを目的としています。
きっとこのまちで、「自分のまちが好き」っていう人が増えれば増えるほど、どこかしら、なにかしらで、どんどん素敵なまちになっていくと信じています。
何もリーダーじゃなくっても、2人目3人目の参謀でなくっても、
『想うだけでも一員になっていける』
これもフォロワーシップだと思います。
少し関連した話でもありました、この記事も添付しておきますね。
『協働』とも同じ話ですね。これも添付しておきます。
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