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遊びながら学んで!気付きの目線を育てよう!徳力児童館あそぼうさい

昨日、年の瀬いっぱいに!(笑)
今年最後の活動をしました。

北九州市小倉南区の徳力児童館でのあそぼうさいです。

今回は、単なるあそぼうさいではなく、
児童館の先生たちとコラボした創作的な活動でした。

KID's workの大久保さんと、徳力児童館の片山先生にお誘いいただいて、以前にも実施したあそぼうさいを、今度は先生たち自身で創りたいんだということでした。

創作段階の記事がこちらです。


6つのブース遊びをしました。
そのうち5つは新作!!という画期的なものでした。

先生たちが2つ。
北九大MATE'sが1つ。
ぼくが2つ。
つくっていきました。

また、明治学園高校の皆さんも参加してくださって、とても上手にご指導されていました!!
とても頼もしい皆さんで、また来たいです!!って言ってくれたのが嬉しかったです。

ダイソーグッズかるた


さて、それでは新作紹介します!!


①消火器体験!!!

児童館の先生による力作!!

空気入れで空気を飛ばす!

これは創作力が凄まじかったです!
的の部分に、適確に空気が当たるとクルクルと回ります。

消火器の使用ポイントのうちの2つ。
適切な距離(離れすぎない)ということと、
しっかりとノズルを向ける(的に当てる)ということを体感できるものでした。

ちょっとしたアイデアから、ここまで行きついたのが素晴らしかったです。


②避難リュック作成、グッツ釣り

これも、アイデアから実現までの実行力が素晴らしかったです。

防災グッズには様々なものがあり、それぞれの状況によりニーズが異なります。
お題に応じた、自分がほしいグッズを釣り上げるものです。

磁石とクリップで、遊びを上手につくられました!
それだけでも十分楽しいんですが、防災の要素を混ぜ込んだ素晴らしいものでした。

さらにさらに、もうひと工夫!!
防災グッズ、どれもほしいです。いっぱいあるにこしたことない・・・!

でもでも、多すぎると持てないよ!!
釣ったグッズの裏には、その『重さ』が書かれています。

自分のグッズの総重量を計算して、何キロ以内っていう制限があります。
子ども達も四苦八苦して、自分なりの防災グッズを揃えていました。

理想と現実を合わせた、とても面白いゲームでした。


③創作!津波の威力実感

これは北九州市立大学防犯・防災プロジェクトMATE'sの皆さんが創作してくれたものです。

津波に関するプログラムがあまりないので、つくってみよう!というチャレンジでした。

レゴブロックや、紙粘土でつくった人形を並べます。
そこに、滑り台になった傾斜にビー玉を転がして、その破壊力を見るものです。

滑り台も、直滑降のものや、段々が付いていて滑り落ちるスピードが違うところもあり、工夫されていました。

子ども達は、レゴブロックで自分なりの建物を造ったりして遊んでいました。
強い建物はびくともしなくても、外にいる人形は一網打尽になりました。人間は逃げるしかないね。

子ども達の創作力をくすぐる、面白いチャレンジでした。


④てんぷら油の消火訓練

ここからは、ぼくがつくったゲームです。

これまで消防に関するゲームは(あえて)つくってこなかったのですが、北九州市内で、てんぷら油から出火した大火があり、悔しくて悔しくて・・・。

てんぷら油から出火した際には、濡れたタオルによる窒息消火が最適です。
(慌てて水をかけたら爆発します・・)

なので、濡れタオルをかけるところを訓練したいのだけど、それだけじゃ面白くないですよね。

なので、輪投げをして、まずは遊びます。

古典的だけど楽しい輪投げ

輪投げのコツって、なるべく近くから、フワッと投げることですよね。
足元は、ここから投げるっていうところがあっても、腕をのばして近付けながら投げる。うんうん、この感じ。

子ども達は、輪投げがどんどん上手になる(笑)


輪投げをひとしきり楽しんだ後に、隣りには、これが・・・

てんぷら油の鍋から出火したと見立てたものです。

壁には説明も添えています。
そのものがコレです。

恐ろしさを教えた後、
タオルをかけるチャレンジだ!!


上手!!

最初は上手くいかない子ども達も、何度もやるうちに、とても上手くなりました。

適度な距離感や、投げるようにしてしまうと、適切に当たりません。

ピンとタオルを左右に伸ばして、覆うようにかけます。

また、タオルは実際に濡らしていて、「冷たっ!」「本当に濡れとうやん!」っていう声も聞かれました。
この、『手で感じた感覚』は覚えていてくれると思います。

この濡れタオルによる消火訓練は、遊びの要素は少ないですが、子ども達は真剣にチャレンジしてくれていたのが印象的でした。
体験・体感することが楽しいですね。
きっと、この子たちは、こんなピンチが訪れたとしても、きっと適切に消火してくれると思います。

さらに、もうひと工夫。
仕上げの学びをします。

何やら壁に貼られた『あみだくじ』
進んだ先は隠されています。

実際の資料がこちら!!

下の『答え』の部分は画用紙を貼って隠して、めくれるようにしました。

『てんぷら油を消すときにはどうするんかね?』
子ども達に問います。

『濡れたタオル〜!!!』
そうだね、しっかり練習したね。
あみだくじを辿って、その通りの答えになります。

では、『炭やたき火は?』
『ん〜、、、水をかける?』
あみだくじを辿って、そうだね!水かけて消すよね!

『じゃあ、服に火がついちゃったらどうする?』
『え!?ん〜・・・・』
ほら、早くせんと!!!!(笑)

あみだくじを辿ると、
『たたいて消す、ゴロゴロ転がる』という答えが!
『えー-ー-ッ!!』

すぐ手でたたいて消すんよ。
服脱ぐ暇ないよ。
背中なんかについたら、床に寝転んでゴロゴロして消すんよ。

命を守る方法です。

万が一のことをこうして学びます。

この子たちは、バーベキューをする度、誕生日ケーキのろうそくの火を見る度、このことを連想して思い出してくれるかもしれませんね。

ちなみに、消火の方法は3種類。
窒息消火、冷却消火、除去消火。
その3種類をそれぞれ代表的に表現してみました。


⑤ピクトグラムかるた

最後もぼくが考案したゲームです。
これは自信作です。
自画自賛スイマセン。


読み札と絵札の2種類がある『かるた』です。
読み上げて、これだ!と思うものを競って取るシンプルな遊びです。

カルタの絵札はこれです。

『ピクトグラム』と言って、
パッと見て、説明不要の印象が伝わるものが世の中では『共有』されています。
特に災害や防災に関するものは統一されています。

他にも福祉関係のものもとても多いです。
東京オリンピックのときにも注目されましたが、言葉で書かれた看板では通じないから、マークで示します。
外国の方にも、子どもにも通じます。

『これ、見たことあるー!』
そうよね、どこかしらにあるよねー。
見たことないマークもあります。


読み札をチラ見せ!!
このゲームを創作するときに、宿題が・・・

読み札を『五七五』にせよ!!
とのことでした。

つくっているときには、とても楽しかったです。
この楽しさは、この標語をつくったぼくだけの特権です(笑)

ぼく自身も、この標語をつくりながら、とても学びました。
シンプルに、子どもにも分かる内容であったり、何よりもきちんと理解しないと書けません。

子ども達には、かるたを楽しんでもらえながらも、きちんと意味を覚えていってもらいました。

似て非なるものもあります。

例えば、
避難所と避難地。
非常口と誘導灯。
ちょっと違いますね。

こうして、改めて学ぶことで、『目線』を養っていきます。

一度、『気付きのアンテナ』が立ったものは、次からは目に付きます。
こうして何度も繰り返してアンテナに引っかかっていくものは、どんどん自分のものになっていきます。

このピクトグラムかるたは、
ダイバーシティであったり、ユニバーサルであったり。

『思いやり』の目線を学ぶものにもなりました。

パワーポイントとワードでのデータがあります。
プリントアウトすれば、どこでも、すぐに遊ぶことができます。

ぜひ、多くの地域で実践していってもらえたら嬉しいです。


子ども達は、6つのブースをスタンプラリーで遊びながら回りました。
とても楽しく、学ぶことができたと思います。
企画・準備してくださった児童館の先生たちに感謝しています。


大学生・高校生メンバーに、6つのブースをそれぞれ担当していただきました。
スタッフ側の人数に余裕もありましたので、それぞれのブースを見て、複数を担当していただきました。


終了後には、恒例の『ふりかえり』
それぞれの気付きを得て、「またやりたい!」っていう感想を多くいただき、嬉しかったです。

学童保育クラブ(放課後児童クラブ)は、あそぼうさいとの相性も良いです。
元気の良い子ども達が、時間と体力を余しています!(笑)

こうして、学生や高校生メンバーがどんどん活躍することでニーズも広がっていくように感じます。

ぼくたち社会人メンバーはどうしても土曜日の活動などに限定されますが、
夏休みなどの長期休暇期間では、学生や高校生の時間ともフィットするように感じます。


参加メンバーで集合写真~★

大久保さんが撮影してくださいました!


今回も、とても賑やかなあそぼうさいになりました。

新作揃いで、子ども達が『目線』を学ぶものになったと思います。


今日もご覧いただきありがとうございます。


<1年前の”今日”の記事★>

おお、これか。
もうすぐ500近い記事を書いてきましたが、唯一の『常体』での文章です。(ですます、ではない文章)
とても評判が悪いです(笑)

ぼくは内容はとても気に入っていて、実は、リニューアル記事もあります。
それがこれです。是非ご覧ください。







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