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「感情の伝染」について

これは何となく感覚で理解している人も多いと思いますが
人の感情は伝染します。

例えばイライラしている人が近くにいると、自分もだんだんイライラしてきますよね。

自分は決してイライラなんかしてなかったのに、不思議と他人の感情が移ってしまいます。

不機嫌であったり悲しい感情も同じです。
そういった空気感を感じとってしまうと、嫌でも影響を受けてしまいます。


この「他者の感情が移ってしまう現象」は脳の構造と関係しています。
脳の神経細胞にミラーニューロンというのがあります。

このミラーニューロンは学習能力の基本であり、非常に重要な神経細胞なのですが少し厄介な性質を持っています。

それがこの2つです。

  • 相手の脳の状態を真似する

  • 自分の感情なのか相手の感情なのかを見分けることができない

この性質により、人は「感情の伝染」を起こします。

もらい泣きや、つられ笑いもミラーニューロンの影響を受けていることが多いです。

ポジティブな感情をもらうのは非常に良いですよね!
明るい雰囲気を感じれば、自然とこちらも楽しくなってきます。

でも逆だったら、ちょっと迷惑ですよね・・。



「他人の嫌な感情」をもらってしまったら

生きていると、知らず知らずのうちに他人に足を引っ張られていることがあります。

例えば、こんな感じです。

  • プライベートがうまくいっていない先輩から八つ当たりをされる

  • 彼女が不機嫌で態度が悪い。理由を聞いても教えてくれない

  • 電車で隣に座っている人が舌打ちや貧乏ゆすりをしている

  • 身内でいつも不機嫌で怖い人がいる

自分は何も悪くないのに、他人に感情コンディションを下げられるパターンですね。

(人間お互い様なので、自分が他人の元気を奪っていることもあるでしょう)

ではもしも他人の負の感情を感じ取ってしまったら、どう対処したらいいのでしょうか?


一番いい方法は「その人を視界からフェードアウトさせる」ことなんですが、それができない場合も多いんですよね・・。

その場かぎりの人、であれば無視して視界に入れないことです。
感情が伝染してしまっていたら、自分のことだけに集中し気持ちを切り替えていきましょう。

もしもプライベートで付き合っていく人で「助けてあげたい」と思う相手であれば、感情を共有して一緒に落ち込んだり泣いたりすればいいです。

ただし相手に引っ張られるだけではなく、励ましたり元気づけてあげることも大切です。


嫌でも付き合っていかないといけない仕事仲間や身内であれば、これはもうどうしようもありません。

できる限り距離をとるか、割り切って対応するしかないでしょう(^^;)



まとめ

今日は「感情の伝染」についてお話してみました。
個人差はあれど、誰もが相手の感情につられる性質を持っています。

これは性格の問題ではなく、脳の神経細胞ミラーニューロンの働きによるものです。

それを覚えておきましょう。

今日はそんな感じです(^^)
また近々更新します、ではでは。



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