#392 教育インフラ整備は土台から
教育の機会均等という観点があります。全ての人が、人種、国籍、性別、家庭の差異を越えて、誰もが質の高い教育を受ける権威を確保しようする考え方です。
教育がコンテンツが資本化され、経済格差がそのまま教育格差に繋がる現代。その格差を埋めるためには、行政が公教育インフラを再整備することが求められていると言えます。
先日、岸田首相が子ども3人以上での大学無償化政策を発表しました。確かにより多くの子どもを抱える保護者にとって、その制度自体が役立つこともあるでしょう。一方、少子化対策と教育格差対策が、よくわからない形で入り混じっている気がしているのです。
『子ども3人以上での「大学無償化」が“ヘンテコ設計”に感じられるワケ “教育の無償化”がもたらす功罪』という記事を見つけました。
記事の中でも言及されていますが、子どもが3人以上いる世帯は全体の2.3%しか存在せず、そこの経済効果が薄い。教育格差の是正という観点で行くならば、私立大学入学時の控除額を増やすなどの方が効果が高い。また、少子化対策の観点で見れば、現在子どもが2人いる家庭が、3以上なら大学無償化になるからもう一人子どもを作ろうとはならないでしょう。
ある芸人の方が、この政策に関してX(旧twittter)で
と投稿していました。大学に行くことが大切かどうかはともかくとして、その文面からは、教育支援を必要としているのは、もっと子育ての初期段階であることが伺いしれます。
何事にも土台がしっかりとしていなければ、いずれ崩壊してしまうのです。