見出し画像

#161 経済的な豊かさが全てを凌駕する時代ではない

教員の長時間労働や各地の学校での教員不足が問題となるなか、文部科学省は22日、質の高い人材の確保に向け、教員の給与アップや学校の働き方改革の具体策について本格的に議論を始めた。

教員の「給与是正」に関して国が動き出しました。
給与アップをすることによって、現在学校現場で頑張っている教員のモチベーションを上げると共に、深刻化している教員不足への対策の狙いがあると言えます。

教員はしばしば「やりがい主義(passion pay)」の犠牲者となります。

児童・生徒のため

というある種「呪い」のような言葉が、様々なボランティア活動を教員に強制してしまうのです。

個人的には10%アップでは到底足りないとは思いますが、それでも、与党の中で議論が本格化したことは良いことだと感じています。

一方、人は給料だけで職業を決めるわけではないことも理解しなければなりません。

「Quality of life」の重要性が高まっている今、その内容は経済的豊かさよりも精神的豊かさに移り変わろうとしています。

どの職業につこうとも、時間と心のゆとりは必要不可欠

児童・生徒に充実した教育活動を提供するためには、教員自身が一人のひととしての「ゆとり」も持つことができる職場環境が必要不可欠です。

「経済的なゆとりが他のゆとりを凌駕する価値観」が時代と共に変化していることを、政府は理解することが必要でしょう。

給与改善の議論を皮切りに、疲弊している教育現場に対する様々な支援が広まることを期待します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?