【公式】一風堂note編集部
未来志向なラーメン!一風堂ルミネエスト新宿店が「プラントベース」のレギュラーメニュー化を決めた理由
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未来志向なラーメン!一風堂ルミネエスト新宿店が「プラントベース」のレギュラーメニュー化を決めた理由

【公式】一風堂note編集部

新しい食の選択肢として注目が高まっているプラントベースフード。2022年7月9日、プラントベースのラーメンを常時販売する国内初の一風堂である「一風堂 ルミネエスト新宿店」がオープンしました。

この記事では、一風堂がプラントベースのレギュラーメニュー化に踏み切るまでの経緯や考え方を振り返りながら、新店「一風堂 ルミネエスト新宿店」について紹介します。

プラントベースフードって?
植物由来の原料で作られた料理や食品のこと。欧米を中心にブームとなり、日本でも相次いで飲食店やコンビニエンスストアがプラントベース商品を発表するなど、新しい食のライフスタイルとして広がりを見せています。「大豆ミート」等の代替肉が代表的な例です。畜産を使用しないため環境負荷が少なく、持続可能な食品としても注目されています。

「一風堂らしさ」のはじまりと海外での気づき

一風堂の考え方の根底には、創業者・河原成美(かわはらしげみ)が1店舗目「一風堂 大名本店」をオープンした1985年に思い描いていたラーメン店の姿があります。当時の福岡のとんこつラーメン店といえば、「3K(くさい、きたない、こわい)」が当たり前。河原はそんなイメージを払拭するため、「デートの際や女性ひとりでも抵抗なく入れるような店舗」を目指しました。ジャズの流れるおしゃれな空間で味わえる臭みのないとんこつラーメンは、当時のラーメン業界では革新的な存在でした。

一風堂が全国各地に続々とオープンし、一風堂以外にも「抵抗なく入りやすい」ラーメン店がたくさん生まれつつあった2008年、海外初の一風堂「IPPUDO NY1号店」がオープンしました。

現地のお客様が嬉しそうにラーメンをほおばる姿に、「一風堂のとんこつラーメンは国境を越えて愛されるのだ」とありがたく感じた半面、こんなことに気が付きました。

「欧米をはじめとした世界の国ぐにでは、日本より食への考え方やライフスタイルの多様化が進んでいるところがある。例えば地球環境への考え方、宗教・健康面などさまざまな理由で豚骨ラーメンを食べない/食べられない方が多くいる。そういうお客様にも、日本が誇る国民食であるラーメンの魅力を伝えていくには、いままでとは異なるアプローチが必要になるのではないか」

この考え方から一風堂は、あえて豚骨を使わない、植物由来の材料でつくったラーメンの開発に着手し、まずは海外の店舗で販売することとしました。

一風堂の「プラントベース」は海外店舗が先駆け

ニューヨークの店舗では2012年頃から、植物性の食材でつくったラーメンの販売を開始しました。より美味しく満足感のあるラーメンを目指してブラッシュアップを重ね、現在は野菜出汁やきのこ、ごまだれをスープのベースに「白丸」「赤丸」「からか」を表現した商品を展開しています。

現在米国にある一風堂でレギュラーメニューとして販売している
左「Nirvana(ニルヴァーナ)Akamaru」、右「Nirvana Karaka」
※こちらの商品の麺には卵白を使用しています

2016年にオープンした「IPPUDO Paris 1号店」では、オープン当初より植物由来のラーメンをグランドメニューとして販売しています。ポルチーニなど数種のきのこや野菜で出汁を取った深いコクのあるスープに、パプリカを練り込んだ鮮やかな色の麺を合わせた「Veggie」ラーメンが話題を呼びました。その人気は日本にも伝わり、「茸(きのこ)香るベジ麺 from Paris」として国内数店舗で期間限定販売されたこともあるほどです。

「茸香るベジ麺 from Paris」

プラントベース商品、日本進出

海外店舗での経験値を得た2018年頃から、国内で販売するためのプラントベース商品の本格的な開発がスタートしました。プラントベース商品を求めている人が、日本にも増えてきている実感があったからです。でも、商品開発は一筋縄ではいきません。プラントベースフードが世に浸透するにつれて、動物性の料理と同じような美味しさと満足感も求められるようになりつつあったからです。特に難しかったのが、スープづくり。植物由来の材料だけでまろやかなとんこつスープの味わいを再現することには月日を要しました。

スープの開発に頭を悩ませていた頃、転機が訪れます。植物性油脂と大豆タンパクに独自の技術力を持つ「不二製油」さんから、豆乳をベースにした植物性スープを提案いただいたのです。それから「不二製油」さんと一風堂の約3年にもわたるスープ共同開発が続き、2021年2月、ついに「プラントベース赤丸」が誕生しました。共同開発したスープに昆布だしやポルチーニで旨味をプラスすることにより、「何も知らずに食べたら本当にとんこつスープと間違えるんじゃないか」と思わせるほどの味わいを実現しました。

初期「プラントベース赤丸」

初期「プラントベース赤丸」は国内44店舗での1~2か月間の限定販売でしたが、マスメディアやSNSで大きく話題になりました。ふだんから動物性食材を摂らない生活をしている方々からは、「一風堂ありがとう」「こんなラーメンを待っていた」「レギュラーメニューにしてほしい」などの熱い感謝のお声とリクエストをいただきました。そして、初期「プラントベース赤丸」を終売してからも相次いだ再販売のリクエストに応えるべく、同年12月に「プラントベース赤丸Ver.2.0」を限定販売へ。チャーシュー風のトッピングを大幅改良した新バージョンをお届けしました。

「プラントベース赤丸Ver.2.0」

その後もプラントベース商品の開発に力を入れ続け、翌2022年1月には「プラントベース白丸」が新登場。「プラントベース赤丸」と一緒に、紅白のプラントベース商品として店舗・期間限定販売しました。さらに、自宅で調理する乾麺タイプの「プラントベースラーメン(白丸・赤丸)」オフィシャルオンラインストアで発売しました。

「プラントベース白丸」

それから約半年後、プラントベースのラーメンをいつでも食べられる国内初の店舗「一風堂 ルミネエスト新宿店」が晴れてオープンしたのです。

国内でのプラントベース商品販売の経緯まとめ

2018年頃~  プラントベース商品開発本格始動
2021年2月~ 「プラントベース赤丸」新登場。国内44店舗で期間限定販売
2021年12月~  「プラントベース赤丸」を一部改良して店舗・期間限定で再販売
2022年1月~ 「プラントベース白丸」新登場。「プラントベース赤丸」と一緒に店舗・期間限定販売。お土産商品「プラントベースラーメン(白丸・赤丸)」をオンラインストアで発売
2022年7月9日 プラントベース商品を常時販売の新店舗「一風堂ルミネエスト新宿店」OPEN

一風堂 ルミネエスト新宿店いざオープン!

今回オープンした「一風堂ルミネエスト新宿店」は、2022年5月まで「ルミネエスト新宿」の7階で営業していた「1/2PPUDO ルミネエスト新宿店」を同施設の8階に移転リニューアルした店舗です。店内は、旧店舗よりも広い空間にテーブルやカウンターなど50席以上もの座席を設け、ポップで優しい色や木目調を基調とした開放的な店舗に仕上げました。フードコートと隣接している店舗なので、まずレジでご注文いただき、お渡ししたベルが鳴ったらカウンターで商品を受け取り、お好きな席で食べていただくセルフサービス形式をとっています。

当店では一風堂定番のとんこつラーメンに加え、数種類のプラントベース商品をグランドメニューとしました。「プラント赤丸」「プラント白丸」だけでなく、新開発の野菜出汁のラーメン「豊潤ベジ彩麺(ほうじゅんベジさいめん)」や、夏季限定の新作プラントベース商品「冷やしからか麺」から選んでいただけます。さらに、「餃子」も植物性の具材だけでつくったものを当店限定でご用意しています。

「一風堂 ルミネエスト新宿店」メニュー
※内容はオープン当初のもので、今後予告なく変更になる場合があります

当店では他店と異なり、メニューに各ラーメンの栄養成分グラフを記載しています。プラントベースの商品は食物繊維が多く、とんこつラーメンと比べるとカロリーが少ないことがわかります。完食しても重たい感じがせず、「プラントベースのラーメンなら、ダイエット中にも罪悪感が無いかも!」というお声もいただいています。ご自身の体調や摂りたい栄養素に合わせて選んでいただけることも魅力です。

ただし、プラントベース商品であっても食塩相当量はちょっと高めであるところが、一風堂の今後の課題。塩分を抑えながらもたんぱく質などの必要な栄養を摂れる「バランス食」のようなプラントベースラーメンの開発を進めていくことを検討しています。

ルミネエスト新宿店限定「豊潤ベジ彩麺

店頭ではオープン初日から「プラントベース商品があるとSNSで知って、遠くから食べに来た」というお客様にもたくさん出会いました。早速のご来店、誠にありがとうございます!

「おいしいラーメンを!」
創業者・河原成美も駆けつけました

一風堂 ルミネエスト新宿店が願うこと

新たな挑戦をはじめた「一風堂 ルミネエスト新宿店」の願いは、プラントベースフードについて知らない方や、知っているが食べたことがない方にも「体験してみたい」と思っていただくこと。その日の体調や気分に合わせて選んだり、「週に1回の動物性食材フリーの食事」として利用したり、ご自身のライフスタイルに合わせてお楽しみいただくのもオススメです。もちろん、ふだんから動物性食材を摂らない生活をしている方々にも、ラーメンをそれぞれお試しいただき、お気に入りの一杯を見つけていただければと思っています。当店では、例えば「動物性油脂が苦手な友人と、とんこつラーメン好きな私で一緒にラーメン」という外食体験も叶います。食の嗜好の異なるお客様同士でも、みんなでラーメンを食べて笑顔になっていただけたらと思います。

「初めてのプラントベースをぜひ体験してほしい。
当店からプラントベースのラーメンが広がっていくことが楽しみ」
と意気込む、店長の横井さん

最先端の情報がたくさん集まる新宿という地で始まった、「プラントベース」常時販売の新業態。ここから「新しい食のライフスタイル」を発信することで、プラントベースフードの認知が日本でもさらに浸透することに期待しています。

【期間限定】東京以外でもプラントベース体験

ここまでお読みいただきありがとうございました。最後にひとつ、限定ラーメンのお知らせを。

2022年7月20日(水)、新作プラントベースラーメン「冷やしからか麺」の販売を、9店舗でスタートします!「一風堂 ルミネエスト新宿店」で7月9日より先行販売をしている、彩り豊かな冷製旨辛ラーメンです。期間・杯数限定の販売となります。お近くに販売店舗があれば、ぜひお早めにお試しください。

↑ 画像をクリックすると商品情報・販売店舗をご覧いただけます ↑

さいごに

「なぜ一風堂はプラントベースを始めたのか?」

その答えは「博多のとんこつラーメンを世界で、みんなで、ずっと楽しめるものにしたいから」。

一風堂は創業以来「変わらないために、変わり続ける」ことを大切に、世の中の動きに合わせて、様々な方法で新しいラーメンの在り方を切り拓いてきました。ラーメン業界を牽引する存在としての誇りと責任感を胸に、一風堂はこれからも持続可能な社会の実現につながる「新しい価値」を、お客様に提案していきます。

「女性がひとりで入りやすいラーメン店」を目指して創業した一風堂は、もっと「みんなで楽しめるラーメン店」を目指し、今後も変化を恐れずに歩み続けます。


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