見出し画像

ジム日記3

⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)

今回のnoteは僕がジムで
体験したことを
ただただ日記形式で書いていく企画の第3弾


ちなみに前回、前々回の記事がこちら
       ↓
       ↓
       ↓




ではでは今回もスタート


その日、夕方の16時頃
ジムについた僕は
急いで着替えを済ませようと
更衣室へ向かった。

この半年間ほどの経験で
僕はジムのある一つの流れというか
法則のようなものを発見していた。


世の中には様々なマッチョがいる。

ラグビーマッチョや
野球マッチョなどをはじめとする、
スポーツマッチョ

僕の周りには芸人マッチョがいるし

それから

会社員マッチョもいる。


それらのマッチョが
最もジムに集まる時間が
18時頃からなのだ。

なのでできるだけ
この時間帯を避けたい


僕は服の着替えを済ませ、
休み時間がはじまった直後の
小学生のように雑に靴を履き替えると
すぐにトレーニングスペースに向かった。


僕の予想通り、
スペース内には数人しかいなかった。



良かった。


これで心置きなく自分の
トレーニングに集中することができる。


とりあえず走ろうと
ランニングマシンの上に立ち
ボタンを押す。


そして僕が走りはじめた直後のことだった。


目の前では
年配の男性がトレーニングをしていた。


その服装がかなり気になったのだ。


こういうジムに行っている人ならば
わかるとは思うが
トレーニング中、僕たちは
常に薄着というか
長袖の人はほとんどおらず
寒い時期でも自然と体は温まるので
その部分の対策はあまりしない。

なのでスポーツ用品店などに売っている
薄いウェアを着ている人が多いのだ。

しかしそのおじいさんが着ている服は
そういった類の服ではなかった。


ただただ薄い服だったのだ。


スポーツウェアとはとても言い難い、
「薄い」という部分のみが共通している
そんな服


実際、あまり見えてはいけない部分が
もう、すぐにでも見えてしまいそうな


そんな雰囲気を走りながら
僕も感じとっていた。


幸いにもジムスペース内に
女性は2人ほど


どうかあの2人には見つかってくれるなよと
願うばかりで
僕にはどうすることもできなかった。


何もできないどころか
少し走るペースも崩れてしまった。


あの姿を見て
ペースが崩れないわけはない。




気を取り直して
他の機械に近づく。


僕はいつもよく使っている、
腹筋をする板のようなものに近づいた。

その器具は他の物とは少し違う。


複雑な設定や
動作が全く無く、
ほぼほぼ普通の板に近い

これを器具と言っていいのか
わからない程度の
ハッキリ言ってしまえば
しょぼい器具


しょぼいので
誰も使っていない



しかしその日は違った。


体が僕の2倍くらいあるマッチョが
そこにいたのだ。


でかー


僕は素直にそう思った。


でかいのにこの器具使うなよ!


譲ってもらうのがこわくて
全く近づけなかった。


これはあの感覚に似ていた。


小学校低学年の時
遊ぼうと思っていた遊具が
高学年に占領されていた時の
あの感覚


大人になっても尚、
まだこの感覚を味わうことがあるなんて

唇を噛みしめながら
僕は他の器具へと足を進める。



数分後


いくつかのトレーニングを終えた僕は
ストレッチをするため
マットの上にいた。


体をうつ伏せの状態にしたり
仰向けの状態にしたりしながら
様々な部分を伸ばす。


あまりジロジロ見ないようにはするが
やはり他の人たちというのも
視界には入ってくる。


皆、一様にマスクをしている


当たり前だ。


この時期だからしょうがない。

そしてトレーニングし終えた器具を
消毒液で濡らしたペーパータオルで
1つ1つ拭いてから
次の器具へと向かう。


このジムには紳士淑女が多い。


誰もこの作業をサボらずに行っている


体を伸ばし終えると
僕はペーパータオルを消毒液で濡らした。


ん?


そこであることに気がついた。


これはどこを拭けばいいんだ?

他の器具はハッキリ手が触れる部分がわかっているが

この場合どこを拭くんだ?

このマットは全体では
8畳くらいある。

周りにはまだストレッチをしている人もいるし
全域を拭くわけにはいかない。


僕が使った部分だけでいいのか?


恐る恐る
自分が使った部分を拭いていく。


なんかしっくりこない。


イマイチ対策になっている感じがしない。


納得がいかないまま
拭き終えると
僕は再び更衣室に向かった。



着替えを済ませ、受付の近くにいくと
僕は
「プロテインください」
と伝えた。


今まで僕はプロテインを買い、
家で自分でシェイクして作って
飲んでいたが
面倒臭くなってきたので
ジムで飲んで帰ることにしたのだ。


この手法はいつも帰り際、
このスペースで飲んでいる
マッチョ達を見て気がついた。


「サイズどうしますか?」


サイズ?


どうしよう


そんなこと全く考えていなかった。


どのくらいのサイズがちょうどいいのだろう


今まで見たマッチョ達の
飲んでいる量は
多すぎる気がする。


あの量は多分飲めない。


僕はめちゃくちゃ筋肉を鍛えたい
訳ではないし
プロテインは決して美味しい物ではないので
飲みきれない。

「じゃあMでお願いします」


頼むとミキサーの音が聞こえたのち、

「はい、どうぞ」

コップを渡された。




やってしまった。


出てきたプロテインのMは
今まで散々見てきた
歴戦のマッチョ達が飲んでいた
あのデカすぎるサイズだったのだ。


あれMかい!!!


こんなツッコミをするのは
おそらく人生ではじめてだし
今後することもないだろう。


次からはSにしようと
考えつつ、口に含む。


あれ?

旨いなこれ


思っていた以上に旨い。


グビグビとあっという間に
飲み切ってしまった。


こんなに旨いんやったら
誰か言うといてーな。

「ご馳走様でした」


と言い、帰りのエレベーターに乗る頃には
先ほどの決意は変わってしまっていた。


次もMでええわ


人間の決意って
こんなに簡単に変わるんだ


ジム日記3 完

今後もどんどん楽しく面白い記事書けるよう頑張ります! よければサポートお願いします😊