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親友が結婚してマレーシアに行った話

⭐️⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)

皆さんこんばんは
フリックフラックいっぽです。

いつも僕の記事をお読みいただき、
ありがとうございます。


さて今日はね、
大晦日ということで

なんの記事を投稿しようか
考えたんですけども

どのタイミングで出そうか
迷いに迷って
結局まだ出せていなかった
この記事にしようと思います。

かなり自己満足かつ
長い記事になると思うんですが

付き合える範囲で
お付き合いお願いします。



今年の夏、
7月半ば頃ですね

僕の親友である
奥絢介という男から
ある連絡が来たんですね。
(今回は特別に実名使用許可を得ました)

彼は中高の同級生でして
学生時代、休み時間はもちろん
休日もどこかに一緒に出かけたり
お互いの家を行き来するような
そういう仲なんですけども

LINEの文面がこんな感じでした。

「ちょっとね、いぽくんに
話さなあかんことあってさ
来週○日夜とかあいてそ?」

いぽくん
という謎の呼び方と
あいてそ?
という若干イラッとする問いかけに
ついては一旦スルーしましょう。

簡潔に言うと
大事な話があるから
会えないかという連絡が
来たわけですよ。


僕はこの時、

うわ、結婚や
って直感したんですね。


実は、彼とは今年の年始にも
会っていて

その時にね、
今付き合っている彼女と
来年には結婚したい
的なことを言っていたんですよ。

しかも、彼が親しい僕に対して
こうやって改まった言い方をして
場を設けることはほとんど無いので

人生における大イベントの報告
しか無いと思ったんですね。

来年って言うてたので
時期はちょっとズレますけど

そのクラスの報告以外
あり得ないと思ったんですよ。


いよいよ結婚かと


2人は大学時代から
付き合っていたので
僕も相手の方と
何度か会った事あるんですけど


なんて言うかね

自分の近くの人が
結婚するって
なんかフワフワするというか

不思議な感覚じゃないですか


会う日程を2週間後に決めて
その日のLINEは一旦終わりまして

その次の日ですわ

彼から電話が来まして

なんやろうと思いながら
出ましたら

彼とその彼女でして

「報告がありまーす!
実は僕たち
結婚する事になりましたー!」

ってハイテンションで
言われたんですね。


え!?!?!?
と思いまして


ちょっと待ってくれよと

昨日、
大事な話があるから
2週間後にご飯行こうって
決めて

ほんでその時に直接
結婚の報告を受けると思っていたのに

なんでその前に
電話で報告?
となりまして

なんか今までの人生で
聞いたことのない種類の
ネタバレをされたというか

そのことを伝えたら

実はな、
もう1つ結婚と同じくらい
デカい報告があるねん
それは会った時に言うわ
しかもな、それは
あんまりめでたい報告では
無いかもしれんのよな

って言われたんですね。


なるほどそう言うことか


いや、それでも
両方会った時に言うたらええやん
と思いながら

じゃあ、また○日にねぇ
って
電話を切りかけた時ですわ


うわ!忘れてた!
と思いまして


僕その段階でね、
まだ1回もちゃんと
おめでとうって
言えてなかったんですね。

頭がこんがらがってたんでしょうね

ギリギリセーフ
滑り込みで
おめでとうを伝えて


もう1つの大きな報告とは
なんだろうと
考えながら
2週間が過ぎ

直接会う日がやってきました。

待ち合わせして
3人で飲食店に入りまして

改めて2人を見たんですけど




なんかね、
完全に夫婦だったんですよ。




今までは
奥は友達で
中学から高校に入っても
大学に入っても
それは変わらなくて

大学生の時に紹介してもらった彼女の
Aさんは
あくまで友達の彼女で

2人はどこにでもいるような
大学生のカップルだったんですよ。

でもその日あった2人は


左手に指輪がしっかり光っていて


立派な夫婦だったんですよ。

長年連れ添ったような



「もう1個の報告何かわかる?」

と聞かれて

「最初は、妊娠やと思ったけど
めでたくない可能性のある報告って
言うてたからなぁ…
海外転勤やろ」

と答えると


「惜しいなぁ。
海外転職するねん。マレーシアに」

と言われました。


ニアピンでした。

そうか、海外に行くのか
しかもマレーシアに
と思いながら
色々な話をしました。

今回、僕はニアピンの答えに
辿り着くことができましたが
これは当てずっぽうで言ったわけでは
ありませんでした。

僕がこれまで彼と
十数年間、深く関わってきて
話した内容や
感じたことを考慮した結果
辿り着いたもので

これは僕で無いと
辿り着けなかったのでは?という
変な自負もありました。


ご飯を食べた後
近くでお茶をして

出発の日
仕事が入らなければ
見送りに行くことを約束して
その日は解散しました。


そこから2ヶ月ほど経って

いよいよ明日、
奥夫妻がマレーシアに旅立つという日が
やって来ました。



まさかの朝5時起きでした。

芸人にとっては
とんでもなく早い時間です。

かなり早めに布団に入ったのですが
全く寝付けませんでした。

理由は4つほどあります。

まず第一に、
どんな環境であれ
そんなに早く寝れるわけない
ということです。

普段ならバイトをしたり
ご飯を食べたり
電車に乗っているような時間です。

夜更かしして5時まで
起きていることもザラにあるのに
今日だけ早く寝るなんて
体内時計狂いまくりで
できるわけがありません

次にその日は
キングオブコント決勝の日でした。

もちろん見ましたし
見た後に興奮しない芸人など
いないと思います。

更に理由はあります。
僕は今
キイロイゾウサンというコンビと
ルームシェアしているのですが
彼らは今NSCという
お笑いの養成所に通っています。

次の日に
ギャグをするイベントが
あるらしく

何人かのNSC生が集まって
お互いのギャグを見せ合い高めあう
という合宿のようなイベントが
僕が寝ている隣の部屋で
繰り広げられていました。


1分間に数回大声が聞こえてきます。

寝れるわけがありません。


最後に、
人生の中で何人出逢えるか
わからないような大親友が
結婚し
明日、マレーシアに旅立つ

という事実自体に
ほぼ関係の無い僕が
緊張してしまっていました。


たった1つでも寝られないような
出来事が

一気に4つも来たら
どんな眠りの達人であろうと
眠ることなんて
出来ないでしょう


ということで僕は
彼と僕との
十数年間を布団の中で
振り返る事にしました。




僕と彼が出会ったのは
中学校1年生の頃でした。

僕と彼は違うクラスだったのですが
僕がクラスで仲良かった友達が
剣道部で
奥絢介も剣道部だったため
何度か話す機会があったのです。

2年生になってもそんな感じでした。

急速に仲良くなったのは
3年生になってからのことでした。

通っていた学校ね、
2つのコースがあったんですけど
3年生の時に
僕が彼がいる方のコースに
転コースしたんですよ。

そしたら、周りの同級生たちは
2年間一緒に過ごして来たわけですから
グループが結構固まってしまっていて

僕は急に来た
中途半端な転校生みたいな
状態になってしまったわけですよ。

転校生なら
どんな人が来るんだろうっていう
ワクワク感とかがあると思うんですけど

僕の場合は
同じ校舎の同じフロアにいた奴なので

見たことはあるけど
ほとんど話したことない奴が
急にクラスに来たということで
最初の頃、
ちょっと浮いていたんですね。

そんな時に最初に仲良くしてくれたのが
奥絢介という男でした。


奥絢介はクラスでも市民権を得ていたので
そいつと仲が良いということで
僕が他のクラスメイトと
ある程度、馴染めるようになったんですよ。

あの頃はね、
日曜日はほぼ毎週、
2人で遊んでいました。

行く場所は毎回決まって
カラオケでした。

普通のカラオケでは無くて

難波にネットカフェの中に
カラオケが入っているという
夢のような施設があったんですよ。

ほぼスポッチャでしたね。

ネットカフェの中にあるから
もちろん漫画は読み放題ですし
ネットも使えますし

卓球したり
色んな設備が充実してたんですけど

ほぼずっとカラオケしてましたね。

8時間くらいした時もありましたね

毎回交互に曲を入れて
それぞれ歌うんですよ。

点数を競い合っていたので

2人で一緒に歌うとかほぼ無く
ストイックにただただ
1人ずつ歌い続けていました。

たまにどっちかが連続で
曲を入れたりすると
ルール違反ということで
もう片方がキレるんですよ。

お前、割り勘で入ってるんやから
それはあかんやろ
みたいな

今考えたら
なんでそんなしょうもない事で
キレてたんやろって思いますけど

その時はお互い
なぜか歌うことに真剣だったんですよ。


中3から高1になる頃ですね

僕らは中高一貫校だったので

中学生から高校生になるというような
大きな変化の感覚は無くて

周りのメンバーがほぼ一緒に
繰り上がるので
中学4年生になる感覚なんですね。

その頃、僕
人生で初めての彼女が出来まして

できる直前も
できた後も
一番最初に報告したのが奥絢介でした。

そのくらい身近な存在というか

当たり前のように一発目に
報告していましたね。

そこからしばらく経って

彼がオーストラリアに
1年間ほど留学する事になったんですね。

高校から僕は
水泳部に所属していたので

練習が忙しくて
前ほどは一緒に遊ぶことができなく
なっていたんですけど

さすがに1年間も会えないのは
ちょっと寂しいなと思っていました。

出発の日、
空港まで見送りに行きました。

空港のロビーには
数人の同級生が
僕と同じように見送りに来ていて

ふざけた友達が
「これお土産、
オーストラリアに持っていって」

とエロ本を渡したりして

頑張ってこいよと
笑顔で送り出しました。

その日の夜、
家に帰って
テレビをつけたら
ニュース番組がやっていて

ちょうど田中将大選手が
メジャーに挑戦するという
内容だったんですよ。

幼馴染である坂本勇人選手が
メッセージを送る映像が流れて



気がついたら
僕、泣いてしまっていたんですね。



その瞬間になって
改めて実感してしまったというか

親しい友人が遠くに行ってしまう
というのが
どういう事なのか
思い知らされたというか

別にね、一生会えない訳ではないんですよ。

それなのに、
もう立派な高校生なのに
気づいたらひとり
涙を流していました。


1年ほど経って
彼が帰ってきて
あっという間に卒業です。

僕は京都にある立命館大学に進学し
彼は慶應義塾大学に進学しました。

大学に入ったら
やっぱり大学の中で友達ができたり
先輩後輩関係ができるから
あまり会わなくなるのかもな
と思っていたんですが

普通に年2回以上は会っていました。

1回生の夏休みなんかは
1週間くらい
神奈川にあった彼の部屋に
泊まったりして

1年以上会わないなんてことは
無かったですね。

確か2回生か3回生の時にはじめて
後に結婚する事になるAさんを
紹介してもらって

一緒にご飯を食べたり
3人で麻雀をする
という謎の日もありました。

Aさんはなぜか僕のことを
『先生』と呼びました。

僕のことを『先生』と呼ぶのは
Aさんだけです。
僕はこの呼び方を
夏目漱石の『こころ』みたいで
なんかええなと
結構気に入っています。


3人で会う機会が何度か続いて
会う回数が増えるたびに

あぁ、この2人
もしかしたら結婚するかもしらんなぁ
っていうのが強くなっていて

普通ね、
彼氏の友達と会うのって
そんなに楽しくないと思うんですよ。

気遣いますしね

でも、2人ともが
3人で会うことを
楽しんでくれているようで
嬉しかったのを覚えています。


そこからまたなんやらあって
今ですね

正直ね、
もっと沢山思い出はあるんですが
キリがないので
この辺にしておこうと思います。

ホンマにね、
奥絢介とは色んな事があったんですよ。

わけわからんくらい焼肉を食べたり

彼の兄の大学の
文化祭に一緒に遊びに行ったり

当時めちゃくちゃ流行っていた
ONE OK ROCKの新曲を聴いたり

彼と僕含む仲良し4人組で
無意味にスーツで集まったり

僕が出演するお笑いライブを
見に来てくれたり

彼の母にご飯に連れて行ってもらったり

4時間以上長電話したり

些細なことで喧嘩したり

歩道橋の上で
好きな女の子の名前を叫んだり


思い出した順に書いたので
時系列めちゃくちゃですね

わかりづらくてすみません

ホンマに色んなことが
あったんですよね。



今年の7月後半、
彼らから結婚と海外転職の報告を
受けた時ですわ

一緒にご飯食べてて

僕その時にね、
自家製ジンジャエールみたいな
洒落たものを頼んだんですけど

ちょっと酸っぱいというか
口に合わなかったんですね。

思わず
「すっぱっ!」みたいな感じで
口に出してしまったんですよ。

そしたら、Aさんがね
「私酸っぱいの大丈夫だから
これと代えようか?」
ってね
自分のドリンクと交換してくれようと
したんですよ。

こんなできた人います?

僕飲みさしですよ?


別に今まで確証が無かった訳では
ないですけど

本当に奥絢介は良い人と
結婚したな
って思いましたね。



お見送りの時にね、
お祝いで

日本の心を忘れないでほしいという
想いを込めて

和風の柄のついたお揃いの
タンブラーとお箸を
贈ったんですけども

ちゃんと使ってくれているでしょうか


高校の時はオーストラリアだったので

今の方が多分
ちょっと近いよね

わからんけど

またマレーシア遊びに行きます。


改めまして
奥くんと奥くんの奥さんになった奥さん
ご結婚おめでとうございます。


どうか末長くお幸せに





そして今年も1年間
僕の記事を読んでくださった皆さん
本当にありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。


よいお年をお迎えください。


ではまた明日



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