見出し画像

感想いろいろ【2017年3月】

tobufuneの展覧会「船と装丁」へ。これまでの著作のほとんどのカバーをお願いしている、足を向けて寝られないデザインスタジオです。会場内にはずっと触っていたい、嗅ぎながら眺めたい、家の本棚に置きたい、よだれが出るほどかわいくてかっこいい装丁がズラリ並びます。商業出版ではなし得ない超絶カバーたち。これはやばいです。全部欲しくなる。ぜひ。

「ラ・ラ・ランド」いろいろな意見があるけど、楽しめなかった。ストーリーの”斬新じゃなさ”ばかりが募った。ミュージカルだからそれでいいのかもだけど、いろいろ既視感。そうだ、驚きがないんだ。好きだったシーンは、ミアが逃げ出す退屈な飲み会のシーン。あれは地獄。「ニカラグアは治安が悪い」

ララランド。

賛否両論らしいけど、個人的には、脚本とキャラクターに最後まで入り込めなかった。どこか既視感というか驚きがないというか。

でも、期待しすぎただけで、普通によかったような気もするので、賛の人と話し合いたい!

「バンクラッシュ」なんということもない、できない、強盗映画だった。最初のテンポがよくて惹きつけられたけど、終盤失速&最後の最後は「水が引いた」というどんでん返しは、そりゃないぜ、という感じ。それにしても、スペイン人はみんなかっこいい。

「牯嶺街少年殺人事件」。コンディションばっちりで臨んだので、4時間きっちり観きることができた。まずはそのことを誇りたい。大学生のとき蓮實重彦の映画の授業で聞いた名作。筋も面白いし映像もいいしで満足。

「スポットライト 世紀のスクープ」。話は惹きつけられるし、名優達の渋い演技がたまらない。それにしてもどれだけ説明されても、頭で理解はしても、どうにも肌感覚で分からないのが、キリスト教(と神父)の地域社会における位置づけ。開き直る神父、最悪のタイミングの9.11など、みどころ多い。

「ルーム」。序盤はこの狭い空間でどれだけ物語が展開するんだろうと思ったけど、後半の、外に出てからがいい。おかしくなっちゃう母、直視できない祖父に比べて、どこまでも優しい祖母や義理の祖父、警官、医師、と「近すぎない家族」の大事さについても考えさせられる映画。子役、スーパーかわいい。

「サンダーボルト」、面白い

「ニック・オブ・タイム」。すごーく昔に、飛行機の中で字幕なしで見て、ストーリーがイマイチわからなかったので、かえって記憶に残っていた映画。やっと見れた。「24」的斬新な進行で、今見ても面白い。20年以上ぶりにすっきりした。卒業旅行の飛行機ということなのか。。。?

「マネーモンスター」。ジョージ・クルーニーにしろ、ジュリア・ロバーツにしろ、懐かしくて安心感があって見やすい。種明かしもハラハラする。でもなんというか、何を言いたいのか、というか、中途半端なメッセージというか。ジョディ・フォスターは何を言いたくて作ったんだろう、と勘ぐってしまう。

「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」。見たことのあるアメコミ映画の、しかもかなり昔の第1作なんて見れるかと思ったら、見れた。ひ弱からムキムキの特撮の秘密なんて調べながら結構楽しめた。大昔かと思いきやたかだか5年前だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?