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実験:「兵隊さんごっこ」で、人は何時間立ってられるか?

ゆる物書きサロン
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「考えて・話して・書く」=思考と対話の場
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1950年代に、ロシアで行われた実験をご紹介しましょう。
  
少年に「どれだけその場でじっと立ってられるか」という課題を与えてトライさせたところ、せいぜい数分しか静止できませんでした。
 
ところが同じ少年に「兵隊さんごっこをしよう! 気をつけの姿勢でどれだけ見張りをできるかな!? 持ち場を離れちゃダメだよ」と持ちかけると、10分以上きちんと立っていられたとのこと。
 
このエピソードは「ささいなことにもきちんと意味を持たせることで、人のモチベーションは上がる」という示唆を含んでいます。
 
現在のビジネスにおけるタスクは細分化され、また長期化し、いま自分のやっていることにどういう意味があるのか分からない状況が多々あります。

それでは仕事の全体像がつかめないし、文字通り「会社の歯車」になったような気がしてしまうでしょう。
  
特に製造業における流れ作業の場合、その傾向が顕著に現れると言います。単純作業ほど、やりがいを感じにくく集中するのが難しいので、結果としてミスが出やすいのだとか。
 

職場でも家庭でも、相手に対して「いいからやれ」「意味なんて考えなくていい」「目の前の作業に集中してくれ」と思う場面があるでしょう。ですが、それでは人は動かないしクオリティも上がりません。めんどうでも説明し、意味をつけることが大事になります。
 
相手に「ただ立っていること」を求めるのか、それとも「兵隊さんごっこ」を提案するのか。その意識を常に持つよう心がけたいものです。

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