小3娘から感じる松岡修造イズム
少し前、小3の娘が漢検8級を初受検し、無事合格を果たした。
8級は小3終了程度なので、少し先取りかな?くらいのレベル。
特に深い意図はなく、私も昔2級を受けていたことを思い出し、「受けてみる?」と聞くと「やる!」ということだったので申し込んだ。後、保育園時代から仲の良い友達も受けるということだったので、一緒に頑張ろう~!テスト帰りに母子でランチ行こう~♪というイベント感もあった。
そんな流れで受検、無事合格をした娘。
「次7級も受けるわ!申し込んで!」とやる気を見せる。
7級と言えば、小4終了程度。娘はまだ塾などには行っておらず、家でスマイルゼミをしているくらいなので、自宅での勉強が8級時よりも必要になる。
だもんで、次の次のタイミング(来年6月)くらいに申し込んだらよいのでは?と提案したのだが、「次で受けるから!」と燃えている。
次のタイミングは2月。まぁ2ヵ月あるから大丈夫なんかな?と思いながら、「わかった」と了承。ちなみにお友達も8級合格、次は7級に挑戦するとのことだったので、それを聞いてより前のめりになっていた。
そして、早速7級の問題集を買ってきた。
漢検が監修しているベーシックなもの。
渡すとぺらぺらめくって見ている。
「え~!なんか読めるけど、書くのは難しい!量も増えてる~!」
「いや、だから4年生の漢字なんやって。まだ学校で習ってないから、自分でコツコツやって覚えていくしかないでな」
そう言うと、「ふ~ん」なんて言いながら、ぺっと問題集をその辺りに置いている。あれだけ前のめりやったのに、早くもやる気が削られたか?
その夜、問題集に取り組み始めた娘。
ちょっとやったかな……と思ったくらいのタイミングで、ふ~っとため息をついてこちらを見ている。
「あ~あれが欲しいわ。あれあれ」
「あれって何よ?」
「頭に巻くやつ。ハチマキ。必勝!みたいに書いてるやつ!」
……え?ハチマキ?なんでや。
「あ~あれ巻いて勉強したいわ~」
「え、まじで?なんでそんなんいるん?」
「あった方がやる気でるやん~!」
そうか?逆に萎える気もするけど。
「まぁええけど……どこに売ってるんやろ……。100均とかにあるんかな……」
私が集めている漫画『二月の勝者』を読んでたから、それに影響されているのか。勉強したいからハチマキ買ってとか、どんな思考回路や。
そして後日。
これ、値札見間違えて350円くらいかと思いきや、450円くらいした。レジで高!ハチマキに…ってなったけど後戻りできず……。夫に「長い目で見て、高校受験とか大学受験の時までも使ってくれるかな」と話したら、「使わんやろ」と笑われた。
これを机の上にそっと置いておいた。
すると帰宅した娘が発見。「わ~~!」みたいに目を見開いてこちらに顔を向けた。
「これ!買ってくれたん!!!ありがとう!」
めっちゃ嬉しそう。ハチマキでそんなに喜ぶか。
「巻いて巻いて~!」
そう言ってこちらに来たので、半笑いで巻いてあげた。すると、鏡を見に行き満足そうに微笑んで、拳を突き上げてポーズを決めていた。
そして、その夜からこれを巻いて問題集に取り組んでいる。小3女子。「これ巻いてると、やる気でるわ~!」なんて言ってる。
遠目で見ても、近くで見ても、シュールで笑ってしまう。
娘から松岡修造イズムを感じる。誰からの血なのかは、最早謎。
修造さんのようにずっと熱い訳ではなく、冷めたり熱したりを瞬間的に繰り返すのが娘流。まぁ7級合格目指して頑張ってくださいな。“絶対合格”ハチマキきりりと巻いてね。
目に入ると思わずぷぷっと笑ってしまうのは、すまんが許して欲しい。
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