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聖書を読む聞く考える

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聖書を読んで、みちなり(クリスチャン、信徒)が考えたことを綴ります。考察は個人的なものです。
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#聖書

聖書はもういらないの?

聖書はもういらないの?

「聖書はもういらない」 野原花子 幻冬舎

アンチなタイトルなので、つい読んでみたくなった。

これは論証ではなく、著者が壮絶な苦しみの末に辿り着いた結論だった。もちろんそういう結論を出すのもわからなくはない。個人的なことに口を出すつもりも毛頭ない。とはいえ、こうしてアンチな体をとった本となっている以上、聖書を信じる信仰を持つ者としてどう考えるかを示す必要があるだろう。

歪んだ教えキリスト教徒に

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「上に立つ権威に従う」とは~ローマ人への手紙13章より

「上に立つ権威に従う」とは~ローマ人への手紙13章より

ローマ13章1〜5節には「権威に従え」と書かれているが、これに抵抗感を持つ人もいる。極端な話、「ヒットラーも神によって立てられた」とか、「ヒットラーにでも従うべき」とも読めるからだ。そこまで行かずとも、クリスチャンは政治を批判してはいけないのか、デモもだめなのか、政府を訴えてはいけないのか、という疑問を持つのだろう。

僕だって、このローマ13:1−5を額縁に入れて壁に飾っている人がいたら正直引く

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アロンはなぜ「いた」のか

アロンはなぜ「いた」のか



アロンは、かの有名な「海を割ったモーセ」のお兄さんだ。エジプト脱出やカナンへの旅路で、モーセの良き協力者だった(時々そうではないこともあったが)。

実は聖書の中でアロンは非常に重要な人物で、イスラエルの初代大祭司である。その後の大祭司は、このアロン直系の男子でなければならなかったのだ。

モーセは、イスラエルの民が増えるのを恐れたエジプト王が出した「男児が生まれたら殺せ」という命令にも関わら

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「神はすべてを益としてくださる」と他人に言えるか?について考えてみた

「神はすべてを益としてくださる」と他人に言えるか?について考えてみた

新約聖書のローマ人への手紙8章28節は、キリスト者にとって大きな慰め、励ましとなる聖句だ。

神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。(ローマ8:28、新改訳2017)

しかしこれを、今現実に深い苦しみや悩みの中にある人に示して、「今は苦しいかも知れないけれど、神様はいつか益としてくださるんだよ」

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神はなぜバラムに怒りを燃やしたのか

神はなぜバラムに怒りを燃やしたのか

どんな話?旧約聖書、民数記22章から24章まで、バラムとバラク(今でもこんがらがる)の興味深い話が書いてある。

大意は次のようなもの。

イスラエルの民が、カナン途上にモアブに宿営する。モアブの王バラクは恐怖を抱き(イスラエルの通り道にある民族はことごとく打ち負かされていた)、イスラエルを呪うために占い師バラムを招く。しかしバラムはイスラエルを目の前にして神から宣託を受け、これを祝福する。バラク

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