見出し画像

八月に読んだ本(15作品)のまとめ

8月の下旬は大学もないしバイトもなくて退屈だったので毎日本を読んでいました。その作品をまとめて、自分なりのお気に入りを決定しました。
あえて19-20世紀の名著を選んでばかりいましたので、どの本もかけがえのない素晴らしいものであったことを最初に述べておきます。

読んだ本(読了順)
①トルストイ『人はなんで生きるか(Чем люди живы)』1891年(寓話)
②ブレヒト『ガリレオの生涯(Leben des Galilei)』1938~1995年(戯曲)
③太宰治『人間失格』1948年(小説)
④トルストイ『クロイツェル・ソナタ(Крейцерова соната)』1889年(小説)
⑤スティーヴンソン『ジキル博士とハイド氏(The Strange Case of Dr Jekyll and Mr Hyde)』1886年(小説)
⑥武者小路実篤『友情』1919~1920年(小説)
⑦シュトルム『みずうみ(Immensee)』1849年(小説)
⑧ワイルド『サロメ(Salomé)』1893年(戯曲)
⑨ワイルド『ドリアン・グレイの肖像(The Portrait of Dorian Gray)』1891年(小説)
⑩サガン『悲しみよ こんにちは(Bonjour Tristesse)』1954年(小説)
⑪ラガルス『まさに世界の終わり(Juste la fin du monde)』1990年(戯曲)
⑫ラガルス『忘却の前の最後の後悔(Derniers remords avant l'oubli)』1987年(戯曲)
⑬遠山一行『ショパン カラー版作曲家の生涯』1988年(歴史)
⑭本橋馨子『幻想薔薇都市』1986年(漫画)
⑮E・ブロンテ『嵐が丘(Wuthering Heights)』1847年(小説)


一番はやはり『人間失格』かなと思います。

何回読んでも、引き込まれます。
戯曲よりも小説の方が読むのは容易いし。
「自分は、いったい幸福なのでしょうか」(12項)
「いまは、自分には、幸福も不幸もありません。ただ、いっさいは過ぎて行きます」(149項)
どんな風にして、葉蔵が廃人になっていくのか、そんな過程に様々な問題が盛り込まれているのです。必ず共感してしまいます。


あとは、『みずうみ』『友情』も切ない青春小説として素晴らしかった。
『ショパン』は、とんでもなく輝かしい天才への賛美の本でした。
『ドリアン・グレイの肖像』と『悲しみよ こんにちは』は初見じゃなかったですが、どちらも楽しめました。どちらも破滅していく物語ですね。


それから、読めなかった小説があります。
遠藤周作先生の『沈黙』。
読めよと思うのですが、最初の数ページを読んだだけで耐えられなくなりました、あの拷問の描写には。
聖書でも、神の沈黙は読むのが苦しかったのを思い出しました。

9月は、頭から勉強が詰まってるし、ギターの練習もしなきゃだし、下旬には大学の後期がスタートしますので、今月ほど読めるか分かりませんが、買ったばかりで読みたい本たくさんあるので少しずつ読んで、良かったものは感想書いて投稿しますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?