見出し画像

「これ知ってる?」と言って自慢話を始める人〜私の父を例に見る対処法〜

疑問を持たない質問

昨日1日で2回も、父が「これ知ってる?」と言ってきました。
私は、(またか、いい加減にしてくれ)と内心ため息を吐きました。
もしかしたら、実際に口から漏れていたかもしれませんが。

「これ知ってる?」と話を切り出してくる人は少なくないようで、もしかしたらこの記事を読んでくださっている方の周囲にもいるかもしれません。
どう対応したら良いのか困っていたら、こちらの記事が参考になればと思い、記事にまとめる事にしました。

この質問は一見すると、疑問を投げかけている様に見えますが、実際はそんなことはありません。
答えは父の頭の中に詳細に描かれています。

私が、「その話題には興味がないので知らない。」と一蹴しても、お構いなしに話が始まります。
一度話し始めると、もう止まりません。

最初に問いかけた質問に対して、持論や考察を延々と話し始めます。
しばらくすると、波紋のように話題が広がっていき際限なく話が続きます。

要は、その話題について自分が話したいからそのような言い回しをしてくるのです。

どの様な反応が適当なのか

結論から言ってしまうと、無視が一番です。

相手の目的は私と会話するのではなく、自分が話したい事を聞いてもらう事です。
自分の見聞を褒めてほしい、認めてほしいという思いから話しているか、ただただ話したい衝動が爆発しているかのどちらかです。
(少なくとも父の場合はそうです。)

無視と言っても、相手との関係上無視ができない状況もあるかもしれません。
その様な時には、適当な相槌をしてみてください。
相手を持ち上げるような相槌(凄いですね! お詳しいですね! 知りませんでした! 等)ではなく、聞き流す程度の相槌(へえ。 そうなんですね。 等)で十分です。
淡々と、粛々と相槌を打ってください。
もし、相手の話の中で何か思う事があっても、こちらからは何も言わず、相槌を打つことに徹底してください。

おすすめしない反応例

もし、相手を褒めたりすると、話が更に勢いづいて行き、自分の見識を延々と喋るマシンガンとなります。
その時限りで終わるなら耐えようがありますが、何度も褒めると、それが嬉しくて、何度も話をしてくるようになります。
自分が話たいタイミングで、「これ知ってる?」と降っててくるので、全く関連のなかった会話の途中でも、相手の話が始まることも少なくありません。

また、相手の話の中に誤りがあったとしても、指摘するのはお勧めしません。
自分の非を認めようとせず、反論してくる場合があります。
情報源が悪いだの、真偽の判断ができていないだの、その結論に持っていくには矛盾があるだの、徹底的に反論してきます。
一方的に話を聞くのも疲れてしまうのに、その上こちらの考えも全否定してくるので、かなり疲れてしまいます。

「興味がない」と一蹴するのもあまりお勧めはしません。
なぜなら、『もっと興味の幅を広げないとダメだよ。』『知らないと将来損するよ。』『世間に置いていかれるよ。』
などと、話をする口実を持ってくるからです。
それでも、「あなたの一方的な話を聞く意思はありません。」と頑として断れるならこの方法もありかもしれません。

なぜ、「これ知ってる?」と言うのか

“これ”が指す言葉は、知識だったり、経験だったり、財産だったり、人脈だったりと、指すものはその人やその時々で異なります。
しかし、一貫しているのは、自慢であると言う事です。

自分の事を認めてほしい。
自分の事を褒めてほしい。
自分の事を尊敬してほしい。
そう言った、承認欲求を満たしたいのだと思います。

そう言った人は、子供の頃などに、親に褒められた経験が少なかったり、寂しい思いをしてきた可能性があります。
(もちろん、それ以外の理由も考えられますが、今回は父の例に即して話を進めて行きたいので、この例を挙げさせていただきます。)

私の父も恐らくそうなのだと思います。
父の両親は裕福とは言い難い生活をしていたと聞いた事があります。
また、自営業だったこともあってか、幼い頃の父に割く時間はほとんどなかったそうです。
きっと、子供の頃に孤独な時間を過ごしていたのでしょう。
その結果、大人になった現在において、承認欲求を満たすための会話をしているのだと思います。

自分を心を守る為に適切な距離感を

私は現在も父との関係は冷え切っているので、最低限の会話しかしません。
しかしそれはあくまでも私と父の場合。

もしこの記事を読んでくださっている方が、そう言った方との関係で悩んでいたとしたら、できるだけ距離を取ることをお勧めしたいです。

もしそれが叶わないのであれば、「これ、知ってる?」には反応を控えめに話を聞いてください。
そして、普段の会話においても最低限のものに控えていくこともお勧めします。
相手に自分の情報を与えるほど、相手が自慢する際の材料を与える事にもつながるからです。

今日の記事が、少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうござました。


スキやコメント、いつでもお待ちしています。 もしこの記事に何かしらの価値を見出せたとしたら、ほんのお気持ちでもサポートを頂けると嬉しいです。