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Student Bridge Report Vol.0「他の就活生に差をつけられる『IR』って何?」

SBRのご紹介

SBR(Student Bridge Report)とは株式会社インベストメントブリッジのインターン生が執筆する、大学生による大学生のための企業研究レポートです。
普段から業務で「IR情報(企業の投資家向け広報)」を見慣れているインターン生だからこそできる、IR情報を使って就活生をサポートする簡易的なレポートです。
Vol.1「エン・ジャパン株式会社(企業研究)」はこちらよりご覧頂けます。

本レポートはPDFでもダウンロード(無料)頂けます。

SBR発行に至った背景

二つの経緯があります。

一つ目は、当社が様々な企業のIR支援をしてきたこと。
従来、IR活動は企業の投資家への適切な情報提供を目的として行われてきました。
当社は、ブリッジレポート(アナリストレポート)の発行やブリッジサロン(投資家向けIRセミナー)の開催などを通して、IR活動を支援してきました。
しかし、当社はIR情報を単なる「投資家向けの情報」としては捉えておらず、全てのステークホルダー(利害関係者)に対して共有すべき大切な情報であると捉えてきました。同時に、人財は企業価値向上にとって重要であるとも伝えてきました。
そのため、クライアント企業にはブリッジレポートやブリッジサロンといったコンテンツをIR活動だけではなく、社員へのビジョン・戦略の理解促進や、人材採用でも活用してほしいと常に説いてきました。

二つ目は、いち早く長期インターン生の採用に取り組んだこと。
当社の事業を通して金融/経済や企業家の考え方に触れてもらうことで、他社にはない長期インターン経験を学生に提供してきました。
現在、数十名のインターン卒業生が様々な業界で活躍しています。
このレポートも当社のインターン生が独自に調査/執筆しているため、長期インターンを経験している大学生、専門性を持つ人材のポテンシャルの高さが垣間見えるかと思います。

これらの経緯から私たちは「IR×就活」の可能性に気付きました。
そして、多様な企業のIR支援をしてきた実績と、長期インターン生を採用/育成した経験という優位性を活かして、人財ビジネスに進出することとしました。

私たちが始めるのは、「部門別新卒採用サービス」で、2020年中旬以降のローンチを目指しています。
これは、経営/ファイナンス/新規事業等の部門単位で新卒採用したい企業と、自分の得意分野で働きたい就活生を配属リスクなくマッチングするサービスです。

学年関係なく特定分野(ファイナンス、新規事業など)に特化した学生、年功序列ではない企業が対象です。
また、学生によるグループプレゼン形式でのスキルアピールや、長期インターンを挟むことで企業/学生 双方にとってミスマッチのない新卒採用を実現します。

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これからの日本はもはや「売り手市場」ではなくなり、一括採用も崩れていきます。
就活生に求められるのは、「専門性」×「考える力」です。

SBRでは、様々な企業や業界などのトピックをIR資料から分析します。
SBRを読むことで、IR資料の活用方法や企業分析の方法、様々な企業のビジネスモデルを知ることができます。
あなた自身が就職したい企業を分析する際にも役立ちますし、IRに絡む専門性(ファイナンス/経営/新規事業)をブラッシュアップすることもできます。

SBRを、部門別採用(ジョブ型採用)の時代の一つのツールとして活用してください。

時代は刻一刻と変化しており、従来の『横並び一括採用』では企業にとって本当に必要な人材、変化に対応できる人材を採用することは難しくなっています。
その中で、インベストメントブリッジの部門別新卒採用サービスを利用することで、本当に必要な人材を新卒で迎え入れることができます。

部門別採用に興味のある企業様、学生様(全学年対象)はサービス開始次第ご連絡を差し上げますので、 https://forms.gle/ZrX7zKBNbsH2SAzZ8 にてお問合せ下さい。

本編

このレポートを読むと、
・就活で差をつけられる『IR』とは何か
・IR資料の見るべきポイント
・実際のケースで見るIR資料を使った差のつけ方
が分かります。

就活生の皆さんは、次のようなお悩みを持っていませんか?


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実は、『IR資料』というものを活用することで、このような悩みを解決することができます。

このレポートは、「IR情報を就活に活かす」というコンセプトでローンチしたStudent Bridge Report(SBR)というシリーズのVol.0になります。
今回は、「IR資料とは何か?」「どう就活に活用できるのか?」を皆さんにご紹介します。

IR資料の活用法をマスターして、他の就活生に差をつけましょう!

Q1.IR資料の見方って?
(a) そもそもIRとは?

→IR(インベスター・リレーションズ)とは、企業が株主や投資家に対し、投資判断に必要な企業情報を、適時、公平、継続して提供する活動のこと(出典:一般社団法人 日本IR協議会)

冒頭から何回も登場している『IR資料』という単語ですが、IR資料と言われてもよく分からないという人も多いと思います。というわけで、まずは『IRとは何か』について説明したいと思います。

IR(インベスター・リレーションズ)とは、企業が株主や投資家に対し、投資判断に必要な企業情報を、適時、公平、継続して提供する活動のこと(出典:一般社団法人 日本IR協議会

上記がIRを簡潔に説明したものです。この説明を基に、もう少し詳しくIRについて説明していきます。

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まず、自分が投資家になったとイメージしてみて下さい。

皆さんは、自分が投資をする企業を決めなくてはいけません。自分の大切なお金を使って投資をするので、信頼できる企業や、成長しそうな企業に投資をしたいと思うはずです。
しかし、そのような企業がどこなのかすぐに分かる人は少ないと思います。何故でしょうか?

それは企業の信頼性や、成長性に関する情報を持っていないからです。
このような情報を冒頭のIRの説明では、「投資判断に必要な企業情報」と呼んでいました。
そして、そのような情報が一部の人にだけ、ごくまれに発表されるような状態だと投資家は困りますよね。

そのため、企業は株主や投資家のために、投資判断に必要な企業情報を、適時、公平、継続して提供しています(ほぼ冒頭の説明ですね!)。

このような活動を『IR活動』と呼びます。さらに、このような活動によってリリースされる情報を『IR情報』と言い、IR情報の記載されている資料を『IR資料』と呼びます。

今は投資家の立場をイメージしてもらいましたが、現実では就活生の皆さんも企業の信頼性や成長性は気になりますよね。
このような点から、IR資料は就活生にとっても大切なのです。

(b) どうやってIR資料を手に入れるの?

→各企業のホームページにIR資料をダウンロードできるページがあります。

IRやIR資料が何かということは、お分かりいただけたと思います。次はIR資料の入手方法を説明していきます。
株式市場に上場している企業であれば、その企業のホームページにアクセスすることでIR資料を入手できます。
企業によってホームページでの掲載場所は異なりますが、IR資料を見つける際に目印となるキーワードは存在します。
そのキーワードも含めて、SBR Vol.1で紹介されているエン・ジャパン株式会社を例にIR資料の入手方法を解説していきます。

まずは、企業のホームページにアクセスします。今回はエン・ジャパンを例にするので、皆さんも実際にエン・ジャパンのホームページにアクセスしてみてください。(URL: https://corp.en-japan.com/)

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Step1:企業のIR情報が集まっているページに行く。

当たり前ですが、企業のホームページにはIR以外の情報もたくさんあります。そのため、IR情報が集まっているページに行かなくてはいけません。

そのページに行くリンクを探す際に覚えておいて欲しいキーワードが以下の3つです。

・IR資料室(IRライブラリー)
『IR』という言葉が入っているので、分かりやすいと思います。そして、このキーワードがあったときはラッキーです。もちろん例外もありますが、このキーワードが書かれているリンクをクリックすると、次に書くStep2を通り越してStep3に行けることが多いです。
・IR情報
これも『IR』という言葉が入っているので分かりやすいと思います。エン・ジャパンのホームページを見ている方は、このキーワードが書かれている場所をクリックしてください。
・投資家情報、株主・投資家の皆様へ
『IR』という言葉は入っていませんが、『IR』の意味を考えて下されば、これもキーワードであると納得いただけると思います。

上のキーワードを押さえてもらえれば、Step1は大丈夫です。
紹介したキーワードがなかったとしてもIRの意味を考えながらホームページ内を探してみてください。

Step2:企業の主要なIR資料が閲覧できるページに行く。

エン・ジャパンのIR情報のページを見てください。

『経営情報』、『業績情報』等の様々な情報があると思います。
これらすべてがIR情報なのですが、このように大量にあると、自分が欲しい情報を見つけるのは大変です。

どのような情報が欲しいのかにもよりますが、汎用性が高いのはIR資料室(IRライブラリー)に行くことです。

IR資料室には、『決算説明会資料』や、『決算短信』といった使用頻度の高い資料が置いてあることが多いです。
IR資料室という言葉がない時は、欲しい資料の名前を直接IR情報のページで探してみましょう。

Step3:目的のIR資料を閲覧する。

最後に、IR資料室の中から目的としている資料を探して、クリックすれば終了です。

しかし、「自分に必要なIR資料が何か分からない」という人もいると思います。
そこで、主要なIR資料である『決算短信』『決算説明会資料』『有価証券報告書』について説明していきます。

・決算短信
決算短信には業績をあらわす数字(売上高、営業利益など)や業績に関する簡単な説明文などが載っています。つまり、今回の会計期間における会社の業績と今後の業績の予想を簡単にまとめた資料ということです。
・決算説明会資料
名前の通り、決算説明会において使用する資料です。
決算短信よりもさらに簡潔に、企業の数字や成長戦略などを表やグラフによってまとめています。
「細かい数字はいいから、手早く企業の情報が知りたい」という時にはとても役立ちます。
・有価証券報告書(有報)
決算短信よりも詳しく、業績や企業の株式情報について説明する資料になります。
決算短信に載っている情報のほとんどは有報に書いてあり、逆に決算短信に載っていない情報が有報に書いてあることもあります。
例えば、従業員の平均勤続年数や平均年収などが載っています。
しかし、ページ数がとても長く、発表されるのも決算短信や説明会資料よりも遅いため、注意が必要です。

まとめると、
手軽さ:決算説明会資料>決算短信>有価証券報告書
詳しさ:有価証券報告書>決算短信>決算説明会資料

となります。

慣れないうちは決算説明会資料を使い、慣れてきたら決算短信もしくは有価証券報告書を使うといいでしょう。

(c) IR資料から分かることって何?

→その企業の成長性や、課題が分かります。

IR資料から得られる主な4つの情報として、その会計期間中の企業の売上高、営業利益、経常利益、当期純利益と、前期の同じ時期の売上高、営業利益、経常利益、当期純利益があります。

決算短信には来期の売上高などの予想が書いてあり、会計年度全体についての有価証券報告書では、数年分の売上高なども掲載されていることが多いです。決算説明会資料についても、数年分の売上高などの数字や、推移を表すグラフが掲載されていることがあります。また、売上高などの数字だけでなく、なぜそのような数字になったのかについての説明も得ることができます。

IR資料から、今の企業の業績や、ここ数年の業績の推移、企業の状況の説明の3点を見ることで、その企業の成長性や課題について知ることができます。具体的に各数字から分かることについて説明します。

売上高
この数字がライバル企業と比べて大きかったり、右肩上がりに伸びていたりするならば、その企業は同業他社に負けておらず、しっかり顧客を手に入れられていると考えられます。

この数字が逆に小さかったり、数字が伸びていなかったりすると・・・

続きは、PDF(無料)でご覧ください!

2020/04/27発行
2020年1月~4月上旬のデータ/社会情勢を参考に作成しています。

関連リンク

Student Bridge Report一覧
https://note.com/investmentbridge/m/m285be3f30bc3

投資家向けIR情報サイト ブリッジサロン
https://www.bridge-salon.jp/

スマホ時代の金融教育メディア いろはに投資
https://www.bridge-salon.jp/toushi/

株式会社インベストメントブリッジ 会社概要
https://www.bridge-salon.jp/company/

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本レポートは情報提供を目的としたものであり、該当企業への就職を勧めるものではありません。また、本レポートに記載されている情報及び見解は当社が公表されたデータに基づいて作成したものです。本レポートに掲載された情報は、当社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。当該情報や見解の正確性、完全性もしくは妥当性についても保証するものではなく、また責任を負うものではありません。本レポート内の見解や引用においては最大限の配慮のもと作成しておりますが、認識の違いや問題等ございましたら salon@cyber-ir.co.jp までご連絡下さい。
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