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なんでもかんでもオススメ本 ◇「相場格言・・・って書いたものの」壱~拾:番外編  注:相場と関係ない内容ばかりです。

はじめに

「相場格言・・・って書いたものの」とは相場格言と意味を教えていくうちに、相場とは関係ない経験談に話題が変わっていく、授業中に雑談ばかりしている先生のような気持ちで書いたものです。

自分の遊び心で、本文が終わり、空白が続いたあとに「おまけ」を付けて本を紹介していました。ただ、「おまけ」に気づいてもらえないと寂しいので、ここでは「相場格言・・・って書いたものの」の其の壱から其の拾までの概要を入れて、「おまけ」にあたる本の紹介をメインにしました。
 
「おまけ」のない回もあったので、その場合は、概要だけになります。
 
内容はいつも違うので、本のジャンルも様々です。興味のある所だけ読んでもらえればと思います。
 
最後に追加で自分が株式投資で参考にした本を紹介します。


もっと詳細を知りたい方には、アマゾンのリンクにつながるようにしてあるので、自分より優れているアマゾンレビューを読んでもらえればと思います。



1:子供向け英語小説を読んで英語を学習した

其の壱では相場格言「人の行く裏に道あり 花の山」について説明しました。【意味】誰もいかない裏道には綺麗な花が多く咲いているということから、株式投資で大きな利益を得るには他人とは逆の行動をとらなければいけない。


「他人とは逆の行動」ということで、自分が20代のときにちょっと違った英語学習の経験談を書きました。その時に以下の本を読みました。


「ENCYCLOPEDIA BROWN」シリーズ(全26巻)

百科事典(ENCYCLOPEDIA)というあだ名がついた小学生リロイ・ブラウンの謎解き物語です。簡単な文章ですが中身は面白い。1話完結なので1巻だけ読んでも楽しめます。


Charlie and the Chocolate Factory

ロアルド・ダールの有名な作品です。ジョニー・デップ主演の「チャーリーとチョコレート工場」は日本でも映画公開したので知っている人も多いと思います。


HOLES

無実の罪でスタンリーは少年たちの矯正キャンプに放りこまれます。そこでは毎日穴を掘ることになります。なぜ穴を掘るのか? スタンリー家の呪いとは?・・・など多くの謎が物語の進行によって、明らかになっていきます。


WALK TWO MOONS

13歳の少女が祖父母と一緒に、いなくなった母に会うための旅に出る物語です。続きが気になって読み続けてしまいます。




2:だいぶ遅れて波に乗った「翔んで埼玉」

其の弐では相場格言「漁師は潮をみる」について説明しました。
【意味】
漁師は漁場を探す際に、気象状況や潮の流れを見てきめますが、株式投資も同様に、相場と流れを見て、波に乗らないといけない。


「波に乗る」ということで、魔夜峰央原作の「翔んで埼玉」が何十年も経ってから人気の波にのったことに驚きを感じたこと。自分が魔夜峰央のファンであった中学生の頃、「翔んで埼玉」が掲載されている「やおい君の日常的でない生活」の単行本を買った経験談を書きました。
 
魔夜峰央の代表作は「パタリロ!」でしたが、今では「翔んで埼玉」も含まれると思います。しかし、他にも脚光を浴びてほしい魔夜峰央の隠れた名作(?)が「美少年的大狂言」(チェリーボーイ・スクランブル)です。


美少年的大狂言(チェリーボーイ・スクランブル)

歌舞伎役者の女形(おやま)である美少年桜丸のなんか笑える物語です。

コミックに書かれている作品解説が面白いので、抜粋します。
 
「キャラキャラと、妖気を半径30mにふりまきながら、超硬派の青嵐高校を席巻しまくる、中性子爆弾なみのエネルギー体、桜丸。さしものガチガチ右翼の生徒会長寺限城太郎も、なすすべがなく、脳波は大混戦。そんな桜丸のパワーの秘密は身に着けている女物の…!?」

「美少年的大狂言」より




3:競馬場で馬券を買って知ったこと

其の参では相場格言「遠くのものは避けよ」について説明しました。
【意味】自分の知らない業種の銘柄を選ぶよりは身近な生活と関連のある会社など、多少知識や親近感のある銘柄を選んだほうが間違いは少ない。


「多少知識があると間違いは少ない」ということで、競馬場で馬券を買ったときに知らないことは間違いを犯しやすいと気付いたことを書きました。


おまけはなし

競馬新聞は読みますが、読み込んだ競馬の本がないので「おまけ」を入れませんでした。其の壱、其の弐と気合をいれて書いた反動で、上の猫の絵のようにダラダラと書いてしまい、内容もそれほど面白くないものになりました。ビューは激減して、読者は正直だと思いました。




4:献血して貧血

其の肆では相場格言「閑散に売りなし」について説明しました。
【意味】株式相場がほとんど変動せず、売買が活況でないときは、売りが一巡している可能性があります。一定期間経ってから、株価が反騰して上昇局面になることもあるので、保有株を売ってしまうと思わぬ損失を被る恐れがある。


「保有株を売らない」ということは売りたいけど、売らずに我慢することが重要であると言い換えることができます。
 
そこで、献血をしたときに、献血後の休息で座っているのが我慢できずにすぐに外に出たら貧血を起こしてしまった、我慢できずに失敗した経験談を書きました。 


おまけはなし

献血に関する本、もしくは血液に関する本を読んだことがないので、おまけを入れませんでした。




5:子供の頃の遊びが大人になって役立つ

其の伍では相場格言「頭と尻尾はくれてやれ」について説明しました。
【意味】投資家にとっては最安値で買って、最高値で売りたい気持ちがありますが、簡単にできるものではありません。頭を最高値、尻尾を最安値と比喩して、貪欲にならず、頭と尻尾を狙うのは難しいから、真ん中のおいしい身を頂くのがよい。


「貪欲にならず」ということで、新しいことを学ぶときはすぐに身に付けようと思わず、コツコツと学んだ方がしっかり身に付きます。子供の頃の遊びが役立つという経験談を書きました。
 
そこで、子供と大人のどちらの視点でも楽しめるオススメ本として「モモ」を紹介しました。


モモ

ミヒャエル・エンデの代表作です。町はずれの円形劇場あとに迷い込んだ不思議な少女モモの物語です。モモが訪れた時は町の人たちはゆとりのある生活をしていました。町の人はモモに話を聞いてもらうと幸せな気分になります。
 
ある時、「灰色の男たち」が現れ、時間を節約するとよい暮らしができると教えこまれます。しかし、町の人たちはゆとりのない生活を送るようになっていきます。そのことにモモは疑問を持ちます。

自分が心に残るセリフがいくつかありますが、その一つを抜粋します。
 
 
道路の掃除をするベッポというおじいさんがモモに語るシーンです。
 
「とっても長い道路をうけもつことがあるんだ。おっそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。」
 
「そこで、せかせかと働き出す。どんどんスピードをあげてゆく。ときどき目をあげて見るんだ、いつ見てものこりの道路はちっともへっていない。そしてしまいには息がきれて、動けなくなってしまう。道路はまだ残っているのにな。こういうやり方は、いかんのだ」
 
「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸(いき)のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。ただ、つぎのことだけをな。」
 
「するとたのしくなってくる。これが大事なんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」
 
「ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやってやりとげたかは、じぶんでもわからんし、息もきれていない。」
 
「これが大事なんだ」

 



6:写植記号BA-90

其の陸では相場格言「提灯をつける」について説明しました。
【意味】
株価が大きく変動した相場において、株価の動きに追随して、その相場に参加すること。


「提灯をつける」とは多くの人が参加することから、「写植記号BA-90」という記号が意味もなく多くの漫画で使われていることを書きました。


おまけを諦めた

ちなみに、BAー90とは下の絵です。見たことある人は多いと思います。

写植記号 BA-90

これが掲載されている漫画を紹介しようと思いましたが、ワンシーンでしか使われていないことが多いので、作品として紹介するのは難しく、おまけを諦めました。BAー90を意識して、漫画を読んでみると、たまに見かけます。




7:経験することは良い

其の漆では相場格言「相場のことは相場にきけ」について説明しました。
【意味】自分の判断にこだわったり、意地を張るのは禁物です。相場の行方は相場だけが知っており、素直に相場に従った方がよい。


「相場の行方は相場だけが知っている」ということで、知識だけあってもうまくいかず、相場に従う経験も必要です。
 
普段の生活でも同じことが言えますが、インターネット時代で知識を得るのは容易になり、知識過剰になりがちです。現代は経験することがとても重要であり、子供の頃のロウソク遊びの経験談を書きました。
 
そこで、自分のロウソク遊びがちっぽけに見える、命がけの実験をした人たちの本を紹介しました。


自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝

題名の通り自分の体で命がけの実験をした人たちが書かれた本です。題名では科学者となっていますが、科学者でない人も含まれています。

目次の部分を抜粋してみました。
①あぶり焼きになった英国紳士たち(イギリス:1770年代)
②袋も骨も筒も飲み込んだ男(イタリア:1770年代)
③笑うガスの悲しい物語(アメリカ:1840~70年代)
④死に至る病に名を残した男(ペルー:1885年)
⑤世界中で蚊を退治させた男たち(キューバ:1900~01年)
⑥青い死の光が輝いた夜(フランス:1902年~1934年 キュリー夫妻の物語です)
⑦危険な空気を吸いつづけた親子(イギリス:1880~1940年代)
⑧心臓のなかに入りこんだ男(ドイツ:1920~1950年代)
⑨地上最速の男(アメリカ:1940~1950年代)
⑩ひとりきりで洞窟にこもった女(アメリカ1989年)




8:思い込みを減らすには?

其の捌では相場格言「相場に過去はない」について説明しました。
【意味】「あのとき売っておけば」、「あのとき買っておけば」と後悔しても後の祭りであるのと同時に、過ぎたことを悔いても仕方がないので今後の投資に集中しなければいけない。


結果を知ったから、悔やむのであって、予知能力を持たない限りは、今後もそのような経験はすると思います。悔やむのは思い込みが要因だと自分は考えていて、思い込みによって電車に乗り遅れた経験談を書きました。
 
思い込みを少なくするには思考力を柔軟にすることです。そこで、思考力を柔軟にする「頭の体操」を紹介しました。

 

頭の体操

多湖輝の「頭の体操」は1966年にカッパ・ブックス版第1集が発売されて、ミリオンセラーとなり、その後、23集まで発売されました。今では中古本でしか手に入りません。ただ、全部ではありませんが、光文社知恵の森文庫版で購入することは可能です。

頭の体操を知らない人のために簡単に説明すると、下のような問題が集まった本です。

問題)目の前に居る二人の男の子は、顔もよく似ていて生年月日や親も一緒。でも、双子ではないらしい。さて、この二人の関係は?




答え)三つ子以上




9:気分転換は散歩

其の玖では相場格言「休むも相場」について説明しました。
【意味】相場の先行きが不透明な場合や、形勢が不利なときに手仕舞い、次の好機が来るまで模様を眺めること。


休むとは気分転換という意味だと思っています。自分の気分転換は散歩であることを書きました。
 
気分転換ということで、何も考えずに読んで見て楽しむ「華々しき鼻血」を紹介しました。


華々しき鼻血

著者はエドワード・ゴリーで変な本を多く書いています。

文中に含まれる副詞の頭文字がAからZまでのアルファベット順に文とそれに関わる絵が載っている本です。下図のように見開きで左に文、右に絵という構成になっています。

副詞がInadvertentlyで「I」が頭文字の文と絵

この副詞の使い方が微妙な意味をなしており、絵もおかしいので、笑えます。柴田元幸の訳し方がエドワード・ゴリーの変な世界を十分に生かしていると思います。




10:いつでもどこでもやってくる「ブーム」

其の拾では相場格言「行き過ぎもまた相場」について説明しました。
【意味】相場というものは時に企業価値以上に値を上げることも下げることもある。


相場に限ったことではなく、普通にあります。いわゆる「ブーム」です。ここでは日本の歴代映画興行収入第1位である劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のブームについて書きました。
 
そこで、鬼滅の刃の原作者・吾峠呼世晴の新人時代の作品が掲載されている「吾峠呼世晴・短編集」を紹介しました。
 
自分の趣味のひとつが有名漫画家の新人時代の作品を読むことです。「ONE PIECE」の尾田栄一郎と「おまけ」にはありませんでしたが、「ドラゴンボール」の鳥山明も追加で紹介します。


吾峠呼世晴・短編集

鬼滅の刃のベースとなった作品「過狩り狩り」を含め、「文殊史郎兄弟」、「肋骨さん」、「蠅庭のジグザグ」の読み切り4作品が収録されています。

「過狩り狩り」は新人漫画賞佳作の作品です。読みにくさはありますが、新人としては絵がそれほど荒れてなくて、完成度が高いような気がしました。


WANTED!

尾田栄一郎の新人時代の短編集です。新人時代に「WANTED!」を読んだ人が「尾田栄一郎がすごい漫画家になる」と思った人はどれほどいたでしょうか?

アマゾン等で尾田栄一郎短編集「WANTED!」の試し読みができるので、絵に自信がない漫画家志望の人が読んでくれれば、こんな絵でもすごい漫画家になれるんだと自信が出ると思います。


鳥山明〇作劇場

「ドクタースランプ」、「ドラゴンボール」という爆発的大ヒットを生み出した鳥山明の短編集です。全3巻を読むことで、どのように漫画が変化していくのかわかります。書かれた時期は以下のように区分することができます。(厳密ではないですが・・)
第1巻はドクタースタンプの連載前後
第2巻はドクタースランプ連載中期からドラゴンボール初期(孫悟空が子供)の頃
第3巻はドラゴンボール初期から魔人ブウが登場する頃

鳥山明は漫画家になる前にデザイナーの仕事をしていた経験があるので、新人時代から絵はうまいと思いますが、読者を惹きつける漫画ではなかったです。「ドクタースランプ」や「ドラゴンボール」の連載によって、読者を惹きつける漫画に変わっていったと思います。その変化が「鳥山明〇作劇場」でわかります。
 
「鳥山明〇作劇場」の文庫版で壹に「LADY RED」、貮に「宇宙人ペケ」を追加収録した「鳥山明 満漢全席」(全2巻)があります。

ストーリー重視であれば、「鳥山明 満漢全席」ですが、絵もしっかり見たいのであれば、文庫版サイズは小さいような気がします。




おまけ:株式投資で参考にした本

最後におまけとして、自分が株式投資で参考にした本を紹介します。ただ、投資経験は20年以上ですが、株式投資を行い、うまくいかないときにインターネットや本で調べることで身に着けたので、じっくり読んだ本はそれほどないです。
 
ただ、よく参考にした本があるので紹介します。


バフェットの財務諸表を読む力

財務諸表の基礎的な読み方と投資家ウォーレン・バフェットが財務諸表のどこに注目しているのか書かれた本です。

有価証券報告書を理解するための参考書として読んでいました。ウォーレン・バフェットは永続的競争優位性を持つ企業が投資対象とされていますが、財務諸表のどこの金額をみると永続的競争優位性になるのかがわかり勉強になりました。
 
ただ、投資スタイルは人それぞれです。自分はウォーレン・バフェットの思考にはなれないので、あくまでも参考程度に読んでいます。


ブラック・スワン(上・下巻)

著者はデリバティブ・トレーダーであるナシーム・ニコラス・タレブが不確実性とリスクの本質について書かれた本です。

ハイリスク・ハイリターンに投資するナシーム・ニコラス・タレブの考え方はこの本を読むことで一理あると納得してしまいます。
 
経済学だけでなく、歴史、哲学、心理学、数学などあらゆる分野から投資の世界を見るところに読み応えがあり、説得力がありました。
 
株式投資を行う上で柔軟な思考力を身に付けるには良い本だと思います。


最後の相場師 是川銀蔵

84歳で200億円を手にして、95歳の最期には裸一貫になった相場師・是川銀蔵の生涯が書かれた本です。

株式投資の参考になる本ではないです。
 
ただ、綿密に会社を調べぬいて、「これだ!」と決めた会社の株を買いまくる。全預金を使うどころか借金までして買いまくる是川銀蔵の生きざまは自分には絶対マネができないですが、カッコイイ!!と感じてしまいます。
 
 
-おわり-

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