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お笑い好きかを探るためのプレイリスト

我々お笑い好きは、お笑い好きということをあまり公言できないという、ジレンマを抱えて生きています。それは、お笑い好きということを公言することによって、生活に不都合が生まれることが往々にしてあるからでございます。

まずお笑い好きという人種は、相手に変な気を使わせてしまう可能性がありますよね。オチを用意しないといけないんじゃないか、面白くないと思われているんじゃないかなどと、相手がお笑い好きとわかった瞬間から少しうっとうしい空気感が出かねないじゃないですか。

そうなると今度は、こっちが話す会話のハードルも上がってしまうわけですよ。そりゃそうです、お笑いが好きで人のことをそういう目線で見ている人間と思われているわけですからね。「さぞ面白い話をしてくれるんでしょう」という目線で、相手はこっちの話を聞きに来るようになってしまうわけですよ。んなもん、ただの素人なんて全員爆死エンドですからね。

ですからお笑い好きは、お笑いが好きであることを積極的に公言せずに日々暮らしています。日々バラエティをみて、劇場に通い、SNSで同志とつながりながら、日常生活ではお笑い好きということを悟られて周りからハードルがあげられないよう、隠れて暮らしているわけです。


そんな同志を見つけ出すためにご用意しました。

お笑い好きかを探るためのプレイリストを。


初デートで相手のお笑い好きを探る時、家に友達を呼んで相手のお笑いスキ度合いを確認する時、等々…相手の趣味の中にお笑いがあるかどうかを知りたいときに、しれっと確認できるプレイリストを作ってみましたので、ここで紹介したいと思います。


1 サクランボ -大塚愛-

まず一曲目は、大塚愛のサクランボ。キングオブコント2017でにゃんこスターが縄跳びネタで使用した曲でございます。

とにかくこちらがお笑い好きということがばれてはいけませんから、徐々にお笑いに近づけていくしか方法がありません。その初めの第一歩としてのサクランボは、普通の曲としてもよく聞きますし違和感なくお笑い好きかどうかを確かめられる曲となっています。

この時点で「キングオブコント2017のにゃんこスターやないかい!!!」という人がいたら、それはそれで気持ち悪いですが、お笑い好きは方眉くらいは動く可能性がございます。注視しながら、次の曲へ進みましょう。


2 One more time,One more chance -山崎まさよし-

またしてもキングオブコントですね。2018年のキングオブコントではなこが使用した、山崎まさよしのOne more time,One more chanceでございます。

この二つが続くと、お笑い好きであれば少し気が付く人も出てくると思います。ただなかなか確信を突いた曲にはなっていないはずです。どちらもお笑いの曲というより、時代を代表するヒットソングのイメージが強いはずです。

ですので、まずここで仕掛けていきます。


3 さぁ -SURFACE-

お笑い好きからしたら、もはやコロチキの曲と言っても過言ではありません。キングオブコント2015の卓球ネタでコロチキが使用したSURFACEのさぁでございます。

これまでの1,2はわからなくても、この「さぁ」で気が付く人は、少しくらいはいるのではないかと思います。そこから「そういえば、サクランボって…」「そういえば、山崎まさよしのあの曲も…」と紐づけてくれれば、相手は相当なお笑い好きと言えるでしょう。

ですが、お笑い好きはとても臆病な生き物です。ここまであからさまなお笑いソングを並べても、「たまたまかも…」とか「あぁ…にわかか…」みたいな尖った考え方をしてる人もいるかもしれません。

そんなお笑い好きのために、ここからもう少しコアなラインを攻めていきます。


4 Rosier -LUNA SEA-

まず紹介するのは、LUNA SEA のRosierでございます。普通の人からすると、ただのLUNA SEAの名曲かと思いますが、お笑い好きの頭の中にはかまいたちの結婚式の風景しか浮かんでこないという不思議な曲でございます。

かまいたちは売れっ子かつお笑いファンの中でも好きな人が多いので、この曲からお笑い好きをあぶりだせる可能性も結構ある曲だと思います。これまでのキングオブコントの曲は「知ってるけど、たまたまでしょ…w」って思っていても、LUNA SEAが来ちゃったら「かまいたちじゃん!!!」って飛び上がってしまうお笑いファンは少なからずいることでしょう。


5 バンビーナ -布袋寅泰-

尖ったお笑いファンを炙り出すのに、このバンビーナはちょうどいいのではないでしょうか。こちら、ニッポンの社長が結婚式のスピーチのネタで歌詞を使っている曲となっています。

ネタでは歌詞だけを朗読する形ですが、コアなファンを多く持つニッポンの社長ですから、この曲を流すだけで十分伝わる人には伝わります。これまでの流れも含めて、好きであれば靡いてしまうのは間違いありません。


6 Mr.ファントム -THE ORAL CIGARETTES-

ここで「もしかして、お笑い好き?」と言われたら、相当コアだと思います。オーラルのMr.ファントムでございます。こちら守屋日和が、デオドラントシートでイケイケで体を拭くっていう、よくわからないネタに使っています。

このネタは、一回見たら誰しも頭には残るネタだと思うんです。いまいち意味も解らないんですが、なんか面白くて「この曲って、なんかおもろい…」って気づかせてくれるようなネタなんですね。ただ何より、露出が少なすぎるんです。

だからこそコアなファンを炙り出せる曲となっています。この曲の反応でまんげき好きかどうかを炙り出すことは可能でございます。


7 バレる! -Creepy Nuts-

そしてラスト二曲。登場するのは、Creepy Nutsのバレる!でございます。こちらR-1のためにCreepy Nutsが書き下ろした曲となっておりまして、先日のR-1前はCMもバンバンやってたので、聞いたことがある人も多いと思います。

この6まででピンと来ていないということは、お笑いファンとしてもライトな人か、まんげき派じゃない可能性も大いにあります。真空ジェシカの出囃子であるミドリの「ゆきこさん」を流してあげてもいいんですが、ここはライトに持っていく意味も含めて、バレる!で相手の反応を確認しましょう。


8 イッツ・マイ・ライフ -ボン・ジョヴィ-

最後の一曲は、もうこれはお笑い好きでなくても知ってますよね。なかやまきんに君がネタに使ってる、ボン・ジョヴィのイッツ・マイ・ライフでございます。

もちろんこの曲で、なかやまきんに君を連想する人は多いでしょう。ですがここでの狙いはそこではありません。この曲の狙いは、「もしかしてお笑い好き?」と言われることでございます。

一曲前のR-1の曲と、このボン・ジョビの曲、二曲続けて流れてきた時にお笑い好きであれば、「こいつ同志では…?」って思うと思うんですよ。お笑い好きでなければ、曲なんてただのBGMですからその二曲が、たまたまR-1ときんに君だったくらいにしか思わないでしょう。ですがお笑い好きであれば、この二曲で何か察すると思うんですね。

そんな期待を込めてのイッツ・マイ・ライフでございます。皆様ももし知り合いの家でこの2曲を連続で聞いた時には、「もしかしてお笑い好き?」と聞いてあげるようにしてあげてくださいませ。


最後に

我々お笑いファンは、これまでも肩身の狭い思いをして生きてまいりました。周りに迷惑をかけないように、好きであることを隠しながら、たまに漏れ出るお笑い愛で相手に引かれる悲しき種族でございます。

そんな同志を見つけ出すためのツールとして、このプレイリストを活用していただければと思います。

初デートの車内でこのプレイリストをかけて、

「この曲…守屋日和!!あっ…ごめんなさい…」

「君もしかして…お笑い好き…?」

「そうなの…もしかして…あなたも…?」

「結婚しよう」

「はい。」

といった、展開になることを切に願っております。

すべてのお笑いファンに幸あれ。

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