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創作メモ(2020/7/27):久々に連載小説を書いたことによる「わかり」

『クズエルフ山脈』シリーズを書き始めて、いろいろな「わかり」がありましたので、メモとして書き残しておきます。

・基本的には書き終えてから公開する

毎日更新を標榜すると、速度は一定の高速を保てるが、保つために無理をすることになるし、ひどく疲れる。


・一話に最低一つは感情的な見せ場と認知的な知見を入れる

感情的な見せ場は基本的にはかなり早めに出す。これがフックとなる。

が、明らかに読者に「ここで盛り上げて後ででかいクライマックスが来る」と分かってもらえる、信頼が成り立っていると判断される場合は、後半の終わり際でも良い。
というか、クライマックスはたいていそういう展開でお出しされるものである。
逆に、信頼に足る布石を打っておかないのに、後でクライマックスをやろうとしても、それは空振りになりうる。
そもそも、そこまで読む前に飽きて帰って『パラッパラッパー』をする人もかなりいるので…
飽きさせないようにはしなければならない。

また、フックとなる面白味のあるネタも出さねばならない。
これがないと
「このテーマなのにそれに沿ったネタがない? その小説ではそういう系のネタが期待されているのにか? 何にも分かってねえ」
と飽きられて帰っパされることは大いにあり得る。

(元々の「帰っパ」の元ネタでは、理解に苦しむ奇妙な記述に警戒ないし恐怖した時に使われるが、飽きて帰っパ、もちろん大いに「ある」話だ)

・正式公開版の前に仮公開版の場を用意しても良い

仮公開版では、公開した後で、誤字脱字や、細かい言い回しの違和感や、尺の足りなさや詰め損ないを直しても良い。ここの微妙な言い回しが大きく効いてくる。

正式公開は別のところでやる。

なお、仮公開版であることをあらかじめ宣言して、「突っ込み大歓迎」と公言した方が、直すときに突っ込みが多くなり、質も上がる。

また、誠実さというところに効いてくる。

(自分で自分が誠実だと言いきれないのだけど、まあ出来る限りそうした方が、信頼にはだいぶ響いてくるよな)

仮公開と、人前での朗読、読み聞かせと、下読みは、そういうのを洗い出すのに物凄い効力を発揮する。

(ということで、『クズエルフ山脈』シリーズはnoteでは仮公開版という位置付けにして、後でまとめてカクヨムで正式公開版をお出しします。よろしく)

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