『2020年ヒットソングTOP 100』のイントロ秒数を調べてみました
一昨年からスタートしたこの調査、3年目を迎えました。
2019年、2018年(※リンク先をクリックすると記事に飛びます)は、年末年始に発表していたのですが、今年はちょっと早めに報告します。理由は後ほど。
先日発表された、CD売上枚数、ダウンロードやストリーミング、YouTubeの再生回数、ラジオでのオンエア数、CDのパソコンでの読取回数などのデータを集計した「2020年 ビルボード年間 JAPAN Charts」のTOP100にランクインした曲のイントロ秒数を調査しました。
今年の1位は、この曲。
公式ミュージックビデオの再生回数は1億2千万回を突破。シングル盤をリリースしていない、YOASOBIの『夜に駆ける』がTOP。
2年連続TOPだった、米津玄師の『Lemon』に続き、3年連続でイントロが無い曲が年間1位という結果でした。
調査方法は1位の『夜に駆ける』から100位までのイントロ秒数を
「0秒」
「1~2秒」
「3~10秒」
「11~20秒」
「21~30秒」
「31~40秒」
「40秒以上」
の7パターンに分けて集計。
昨年、調査した「平成カラオケ人気曲のイントロ秒数を調べました」で「20秒を超えるとイントロが長いと感じる」根拠(のようなもの)を発見したので、20秒を真ん中に。そういう感じにしてみました。
結果はこちらです↓
昨年、2019年はこちら ※色など変更しました
グラフはほぼ、同じ形のようにみえますが、イントロ秒数10秒以下が2020年は44%。2019年の39%から5%増えています。
2020年のTOP100平均秒数は12.3秒。2019年は13.4秒だったので、1.1秒減。2018年の14.8秒から、2.5秒減。
という結果でした。
2019年は、TOP10中6曲がイントロ「0秒」か「1~2秒」
1位「Lemon」米津玄師(0秒)
4位「白日」King Gnu(0秒)
5位「馬と鹿」米津玄師(0秒)
6位「まちがいさがし」菅田将暉(0秒)
8位「今夜このまま」あいみょん(2秒)
9位「U.S.A」DA PUMP(0秒)
※カッコはイントロ秒数
という結果でしたが、今年は3曲のみ。
1位「夜に駆ける」YOASOBI(0秒)
3位「紅蓮華」LiSA(0秒)
5位「白日」King Gnu(0秒)
2位『Pretender』(31秒)、4位『I LOVE…』(23秒)にランクインしたOfficial髭男dismの2曲は、とても印象的なイントロがある曲。
2020年を代表する1曲といっても過言ではない、6位にランクインした、瑛人の『香水』(15秒)も、なんかホッとする、アコースティックギターのイントロがある曲
調査結果として「イントロが短くなっている」ことは数字が証明してくれましたが、
「イントロから素敵な曲が増えている」
ことも、100曲聴いて感じることができました。すごく楽しい調査でした!来年以降も続けていきたいと思います。
そして、3年続けたら興味を持ってくれる方がいまして。
1978年~1991年までの14年分を、1年ごとに年間シングルランキングTOP100のイントロ秒数を調査し、その結果を連載という形で、記事として紹介させていただけることになりました。第一弾は近日アップされる予定です。そちらもまた紹介させてください。※今年の調査が早くなったのはこれが理由です。
最後に、2020年リリース曲で、私が好きな「イントロ」ソングを2曲紹介します。これからも「イントロ」に特化した切り口で(もちろんそれ以外も)音楽を紹介していきますので、引き続きよろしくお願いします!
2020年ビルボードランキング14位 米津玄師『感電』(20秒)
一音で主題歌だったドラマ「MIU404」の世界へ連れて行ってくれるイントロ!
2020年ビルボードランキング19位 SixTONES 『Imitation Rain』(40秒)
美しいピアノが響くイントロが素晴らしい。
聴き放題サービス「Spotify」プレイリスト ※配信有の曲のみ
「AWA」プレイリスト ※こちらも配信有の曲のみ
読んでいただき、ありがとうございました!
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