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『2018年ヒットソングTOP 100』のイントロ秒数を調べてみました

昨年の紅白歌合戦、めちゃくちゃ面白かったですね。特に後半の、椎名林檎と宮本浩次⇒ユーミン⇒星野源⇒米津玄師⇒MISIAの流れがもう最高すぎて、泣きながら観て、年明けも何度もリピートしちゃいました。イントロマエストロの藤田です。今回もよろしくお願いします。

前回、自己紹介をアップしてfacebookにリンクしたら反応してくれた人がいまして、本当にそれがうれしくて。イントロクイズを始めてから約20年、最高でも50人来るか来ないかくらいの人数が公民館に集まって、長い時には24時間(12時間×2日間)ひたすら曲を当てまくるという所業を続けてきた身なので、そんな私のイントロ分析など誰も反応しないんだろうと思ってたんですが、本当にありがとうございます。一人でも反応してくれる人がいるのならやっていこうと思います。でも、やってることがくだらなすぎて後悔したらごめんなさい(笑)

それはさておき、、昨年、ビルボードからこちらが発表されまして

2018年 年間 JAPAN Charts


これまで年間ランキングといえば、CDの売上のみを集計して発表されていたものが主流でしたが、こちらのチャートはCD売上枚数はもちろん、ダウンロードやストリーミング、You tubeの再生回数、ラジオでのオンエア数、CDのパソコンでの読取回数などのデータも集計し総合した結果を出しているんです。

このご時世、CD以外で音楽を聴く人も考慮したランキングの方が世の中の人気曲、ヒット曲は計れるじゃないかな?と常々考えていたところにこんな素敵な発表があることを知って嬉しくなりました。今年以降もこういう集計が主流になっていくと良いなあと。詳しくは是非こちらを読んでください⇒ チャート内容の詳細とヒット予測の研究

で、ランキング結果をみると納得なわけです。1位がこの曲。

紅白の生歌、本当に、本当に良かった。ずっと聴いていたかったです。

で、2位がこの曲

こちらも納得。私の娘も、嫁も、母親も踊ってました。で、ここまで見て気づいたことがありまして、、それは。。




2曲ともイントロないね




実はずっと調べたいと思っていたことありまして、「最近の曲ってイントロ短くなってない?」といわれることが増えたんです。2007年あたりからYou Tubeやニコニコ動画で音楽を聴く人、自分の創った音楽を発表する人が増えてとても便利になった分、リスナーはCDで音楽を聴く時よりも、興味ない曲、知らない曲は簡単にすぐ飛ばせるようになってしまったと。

で、最初のインパクトで「聴きたいっ!」と思わせるため、曲の「イントロ」に音楽的要素をめちゃくちゃ詰め込んで「凄いっ!」と思わせるか、いきなり一番聴いてほしいサビの部分を歌いだしに持ってくる曲が増えた。ということをよく聞くんですが、、本当にそうなのかなと。

ということで、この「note」では色々な切り口のチャートにランクインした曲のイントロ秒数を調べていきます。検証方法は1曲ずつ聴いて、イントロの秒数を「0秒」「1~2秒」「3~10秒」「11~20秒」「21~30秒」「31~40秒」「40秒以上」の7パターンに分けて集計します。なんの根拠もないのですが、なんとなく20秒以上イントロがあると長いんじゃない?という感覚からそんな感じにしました。

今回は、2018年 年間 JAPAN ChartsにランクインしたTOP 100のイントロ秒数を調査しました!結果はこちらです!!


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一番多かったのは「11~20秒」約4割を占めました。100曲の平均秒数は14.8秒だったので「まあそうですよね~」と感じる納得の数字です。

「40秒以上」は2曲。一番長かったのは東方神起『Reboot』48秒と、スキマスイッチ『奏(かなで)』42秒。『奏(かなで)』は2004年発売の曲ですが今でもカラオケでよく歌われる人気が高いバラード。40秒以上イントロがあっても、この曲は、どんどん盛り上がっていく曲構成になっているので全然長く感じないんです。むしろピアノとストリングスをしっかりと聴かせてくれるこの42秒があるから名曲なんだな~と。

逆に短い、、というかイントロが無い「0秒」の曲は、『Lemon』『U.S.A.』もあわせて全部で14曲ありました。同一アーティストで2曲「0秒」曲があるのは2人。米津玄師(『Lemon』と『アイネクライネ』)と宇多田ヒカル(『あなた』と『初恋』)宇多田ヒカルはTOP 100にランクインしているのが、この2曲のみでした。

この人にしか出せない、艶のある歌声が曲アタマでいきなりくるので、一瞬で曲の世界に引き込まれますね。イントロなんて必要ない、切なく響く彼女の歌声が楽器以上にインパクトがあるものなんだなと改めて感じます。


アーティスト別でみるとTOP 100に一番曲数が多くランクインしているのがTWICEの10曲。TWICEもイントロの短い曲が多く、10曲の平均イントロ秒数は13.1秒と全体の平均秒数より下回っていました。

この曲『One More Time』はイントロは6秒。TWICEの魅力は、楽曲もさることながら、キュートなダンスとメンバーのビジュアルも見逃せない部分。それらを前面に推しだす戦略としてイントロを短めにしているのかもしれませんね。


と、つらつらと色々書いてきましたが、いかがだったでしょうか。これが第一弾で、次回以降は今回と比較した考察。という展開をどんどん広げていきたいと思っています。グラフ以外の集計結果は、あえて表示しません(見たいという方は直接連絡いただければお見せします。すみません)集計結果を読んで、「本当にスキマスイッチ、チャートに入ってるの?」とランキングを見たり、「本当に宇多田ヒカルの曲、イントロ無いの?」と聴いてもらえたらうれしいです!

と思ったのですが、イントロ「0秒」ソングだけアップします。参考までに。

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ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。果たして最近の曲はイントロが本当に短くなっているのか!?その答えが自分で納得できるものがでるまでは続けようと思っています。よかったらまた覗いてください。ではまた次回に~

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