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平成カラオケ人気曲のイントロ秒数を調べたら、昭和の香りが漂った話

1月19日土曜日に日本武道館で開催された、沢田研二 70YEARS LIVE『OLD GUYS ROCK』に行ってきました。昨年10月のドタキャン騒動で色々と話題になったジュリーですが、コンサートで太く伸びやかで甘美な歌声を聴いて、そんなこと、本当にどうでも良いことだなと。50年間ずっとステージに立ち続けている姿を観て、自分は素敵な年齢の重ね方ができているかな?と改めて見直してみようと思いました。イントロマエストロの藤田です。今回もよろしくお願いします。

今回も、「最近の曲ってイントロ短くなってない?」というのは本当か!?を解明していきます。
昨年、カラオケ市場シェアNo.1の通信カラオケDAMからこちらが発表されまして

DAM平成カラオケランキング


カラオケDAMがサービスを開始した1994年(平成6年)4月から、2018年(平成30年)10月までの間に歌われた楽曲のデータを集計し、上位50曲をランキングとして発表。1位は納得のこの曲でした。

2004年発売の『ハナミズキ』。カラオケに行くと必ず誰かが歌っている印象しかないです。

2位がこの曲

こちらも納得。私も何度歌ったことか。
で、ここでまた気づいてしまいまして。1位の『ハナミズキ』はイントロ17秒あるのですが、2位のモンパチ『小さな恋のうた』って




イントロないね




ということで、今回もこのチャートにランクインした50曲のイントロ秒数を調べてみました。検証方法は前回と同じく1曲ずつ聴いて、イントロの秒数を「0秒」「1~2秒」「3~10秒」「11~20秒」「21~30秒」「31~40秒」「40秒以上」の7パターンに分けて集計しました。
結果はこちらです!!


「11~20秒」と「21~30秒」で6割。平均秒数は18秒でした。

前回集計した「2018年ビルボード年間ランキングTOP 100のイントロ秒数」の平均秒数14.8秒(50曲でも14.3秒)と比べると3秒以上長いです。この2つの結果だけみると、最近の曲はイントロが短くなっている傾向があるといえますね。こんなに差が出るのは結構意外でした。
とはいえ、この2つだけで判断というのもちょっと少なすぎるので、これからも色々なランキングを分析し比較を続けていきます。


で、今回この結果を集計して、別で気になったことがありまして。
TOP 50に、デュエット曲が5曲ランクインしているのですが、そのイントロの秒数が

14位『北空港』 浜圭介・桂銀淑  21秒
15位『居酒屋』五木ひろし・木の実ナナ 18秒
23位『ふたりの大阪』 都はるみ・宮崎雅 19秒
32位『銀座の恋の物語』 石原裕次郎・牧村旬子 19秒
34位『愛が生まれた日』 藤谷美和子・大内義昭 21秒

と、5曲とも18秒~21秒の間なんです。

もしかしたら、デュエット曲のイントロ秒数って、この秒数内で制作するとヒットする法則があるんじゃないか!?、もっと言うと、その法則が、日本人の「イントロが長い」と感じるギリギリのラインなんじゃないか(平成カラオケランキング50曲のイントロ平均秒数が18秒、この5曲の平均秒数は19.6秒)

という推測から、ランキング圏外ですが、人気デュエット曲のイントロ秒数を調査してみました。結果は、、

『ロンリー・チャップリン』鈴木聖美 with ラッツ & スター 17秒
『別れても好きな人』ロス・インディオス&シルヴィア 19秒
『ふたりの愛ランド』石川優子&チャゲ 19秒
『都会の天使たち』桂銀淑& 堀内孝雄 20秒
『今夜は離さない』橋幸夫・安倍里葎子 20秒
『ふたりのラブソング』都はるみ、五木ひろし 20秒
『3年目の浮気』ヒロシ&キーボー 21秒
『男と女のはしご酒』武田鉄矢&芦川よしみ 22秒
『昭和枯れすすき』さくらと一郎 23秒
『新宿そだち』大木英夫 ・津山洋子 23秒

おおおおおおおおおお!10曲調査してみたら、前後1、2秒の長短はあるけど、許容範囲内っぽい秒数だ。



これは凄いことを発見してしまった!!!




と思ったのですが。。。調査を続けると

『愛の奇跡』ヒデとロザンナ 7秒
『世界中の誰よりきっと』中山美穂&WANDS 8秒
『男と女のラブゲーム』日野美歌 & 葵司朗 9秒
『いつでも夢を』橋幸夫・吉永小百合 9秒
『カナダからの手紙』平尾昌晃&畑中葉子 10秒
『アマン』菅原洋一&シルビア 13秒
『忘れていいの』谷村新司 & 小川知子 24秒
『あなたまかせの夜だから』大木英夫・二宮善子 26秒
『浪花恋しぐれ』都はるみ & 岡千秋 27秒
『麦畑』オヨネーズ 28秒
『東京ナイトクラブ』フランク永井・松尾和子 31秒
『もしかしてPart II』小林幸子 & 美樹克彦 32秒
『今を抱きしめて』NoA 33秒

もっとイントロ秒数が短いのも長いのもありました。。。ですよね~(笑)

でも今回の調査でたくさんのデュエット曲を聴いてみて、前回漠然と思っていた「20秒を超えるとイントロが長いと感じる」は、確かにそうだな、と。20秒が長くもなく、短くもなく、昭和の時代から長くカラオケで歌われ続けてきたからこそ、できた間合いの時間なんじゃないかなあと。


平成のカラオケ人気曲を調査していたのですが、いつのまにか昭和の香り漂うスナックで人気のデュエット曲に関する一つの結論が出ることになりました(笑)
ということで、1987年発売、平成カラオケランキング第14位のこの曲を紹介して今回の調査を終わりにします。今年もカラオケたくさん行くぞ~


ここまで読んでいただきありがとうございました。まだ2回しか記事をアップしていないですが、「最近の曲はイントロが本当に短くなっているのか!?」の仮説はちょっとずつ証明されているのではないかと。よかったらまた覗いてください。ではまた次回に~

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