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書評

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#冤罪

【読書】無罪請負人 刑事弁護とは何か 弘中惇一郎

【読書】無罪請負人 刑事弁護とは何か 弘中惇一郎

作者の弘中さんは,「無罪請負人」と呼ばれるほど,世間が注目した大きな事件を無罪にしてきた弁護士らしい。その事件というのが,

郵便不正事件
小沢一郎 鈴木宗男
薬害エイズ
ロス疑惑

などになるのだが,その一つ一つを詳しく説明して,どうして無罪を勝ち取ったのか…という事を書いてあると同時に,現在の日本の司法というか,何か事件が起きてそれを警察が捕まえて,検察が裁判に上げて争う…という仕組みに関して

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【読書】刑事弁護人 薬丸岳

【読書】刑事弁護人 薬丸岳

薬丸さんの小説は,いつも大変重い。この人は軽いふわふわした純愛物とか,腹かかえて大笑いしお腹痛くなるとか,怖くて夜にトイレに行けなくなるなどの小説は書けないのだろうか…。とにかくいつも冤罪が多い(笑)
(冤罪で言えば,アランパーカーの「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」という映画が秀逸である。こんな本読まずにこのDVD見た方が良い(笑))

ホストが自分の部屋で頭から血を流して死んでいるのが見つかる

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【読書】幻夏

【読書】幻夏

冤罪がテーマの小説。ただ書いたのがあの水谷豊の「相棒」の脚本家なので,普通の小説とはちょっと違う,映像が意識されているのか,テレビ用と小説用は根本的に書き方が違うのか,とにかく伏線をバラまきまくっている感じで,至る所にネタが転がっている。

ストーリーがとても説明しにくい。20年くらい前に行方不明になった自分の息子を探して欲しいという依頼が探偵の所に。その母親には二人の息子がいてそのうちの一人が行

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