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いんてきふこ
2022年9月6日 11:26
薬丸さんの小説は,いつも大変重い。この人は軽いふわふわした純愛物とか,腹かかえて大笑いしお腹痛くなるとか,怖くて夜にトイレに行けなくなるなどの小説は書けないのだろうか…。とにかくいつも冤罪が多い(笑)(冤罪で言えば,アランパーカーの「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」という映画が秀逸である。こんな本読まずにこのDVD見た方が良い(笑))ホストが自分の部屋で頭から血を流して死んでいるのが見つかる
2022年9月1日 17:22
おかまの小説。おかまって正確な定義って何なのだろう。この小説の主人公「カーニバル真子」は,もともとは男だったが,ゲイバーに勤めだして大人気になり,テレビや雑誌では引っ張りだこ,最終的にモロッコで性転換手術?まで受けて,女性の体になってしまった。こんな人は何と呼ぶのだろう。あまりにもリアルというか,多分これは伝記的な作品ではないのか…と思い,読み終わって「カーニバル真子」で検索したら,なんとあの
2022年8月26日 17:21
とんでもなく面白くて,これはいったいどんな結末を迎えるのだろう…と心配になり,寝る事もせずに一気に読み終えたが,その時は「えっ…これで終わるのか…」が裏切られた気持ちになった。結局あまりに前振りが奇想天外で大風呂敷を広げてしまったため,作者もどう結末をつけるのかが手に負えなくなったものと思われる。しかし前半部分の今まで読んだ事もないストリーに関しては秀逸。読む価値はあります。多分30歳前後の主
2022年8月17日 10:52
ひと言で言ってしまえば,国民的人気の女性歌手の姉が,妹を絞め殺す話。しかしこう書くと身もふたもないが,例えばトップガンは,「腕のいい飛行操縦士が教官と出来てしまう映画」だし,あの名作マディソン郡の橋は,「欲求不満の男女が旅の恥は掻き捨てみたいにやる話」である(そうなのか)。最近映画の短縮バージョンのサイトが問題になっていたが,私に任せてもらえばすべてひと言で表現して見せよう(笑)さてこの
2021年6月9日 13:21
何故この本を読んだのか覚えていないのだが,誰かの紹介なんだろう。読みながら,ノーベル文学賞取ったカズオ・イシグロさんの「わたしを離さないで」がなぜか頭の中をぐるぐる回っていた。しかし内容に関しては,全く理解できなかった。書かれた時代が古いので許されているのだろうが,今なら発行禁止的な処置が取られるレベルであろう。昔で言う精神病患者の施設内でのゴタゴタが書かれているのだが,その患者に作家
2021年1月24日 09:43
とても面白かった。(最後の結末を迎えるまでは…)ある作家の(しかし作家とは言いつつデビュー作だけであとは全く書けない一発屋的作家)サイン会に、大ファンという人が現れる。会った瞬間に号泣。何も言わずに抱きしめられる…。ここまで自分の作風が好きなのか…と思っていたら、豈図らんや、亡くなった姉と瓜二つなのだという。実際に写真を見たら、自分でも判断がつかないくらい似ている。(私と佐村河内さん
2021年1月9日 16:27
★★☆☆☆大好きというかずっと注目している吉田修一にしては、私は不満の残る作品。そもそも何かの書評で絶賛してあったから読んだのである。しかも話はとんでもなく面白い。老人介護施設で亡くなった老人が事故死か殺人かその老人は731部隊に関連していたと思われるその地では何年か前に薬害で何人もの人が亡くなっているその事件を担当する警察と介護施設の女性の倒錯した性の問題亡くなった老人の