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【読書】 象を撃つ 井上 光晴 何故この

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何故この本を読んだのか覚えていないのだが,誰かの紹介なんだろう。
読みながら,ノーベル文学賞取ったカズオ・イシグロさんの「わたしを離さないで」がなぜか頭の中をぐるぐる回っていた。
しかし内容に関しては,全く理解できなかった。

書かれた時代が古いので許されているのだろうが,今なら発行禁止的な処置が取られるレベルであろう。昔で言う精神病患者の施設内でのゴタゴタが書かれているのだが,その患者に作家希望というかもともと作家だったのかもしれないが,その人の小説が所々に挟み込まれ,その小説と実際の施設でのやりとりが混ざり合って,これは本当なのか小説なのか…という混乱が至る所に。

しかも現実起こっている話の中にも,昔話が出てきたり,その人の夢物語が出てきたりして,もう何が何だか…という感じ。しかし展開が面白いので,怖いもの見たさで読み続けるのだが,結局大事件の解決はなく,いったいこの話はどこでケリをつけるのだ…と思って読んでいたら,ケリがつかないうちに終わってしまった(笑)。
とんでもなく消化不良だ。

しかもあのAmazonにレビューが一つもない。これくらい難解というか難しい本なのだろうか…。

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