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ヤマト新ロゴ 何がすごいのか語ろう

少し前、ヤマトグループが経営再編に伴って
ロゴをリニューアルしました。

小さな変化ですが、
トラックなどで気づいた方もいるでしょうか。

デザインは無印良品、蔦屋書店などで知られる
超有名な原研哉(はらけんや)さん。

ではさっそく素晴らしすぎるデザインを見ていきましょう。

カタチへの"異常な"こだわり

ロゴリニューアルの特設サイトに色々でていますが
カタチに関して
当然ながら様々なパターンを検証したことがわかります。

この楕円具合が絶妙ですね。

そしてサイトでロゴの各パーツが拡大表示されていますが、
角の処理に注目!

高度な"カド処理"

見えますでしょうか?

角は、実はただの角ではなくて
"柔らかく見えるように角をカットする"処理をしています。

直線で構成されたカタチに
柔らかさを加える高等テクニックですね!


実はこういった処理は、デザイナーはよくやるんですが、
大抵は"角に丸みを持たせる"処理をします。

このカットして柔らかさを出す手法は初めて見たので
自分的にかなり衝撃でした。



さらにミミの部分にはそれがされていなく、
ソリッドなままです。

これは最も印象的な顔のパーツに小細工は不要、
よりシンプルにすることで強さを出すため、かと。

そしてクロネコの目は目尻に向かって若干細くなっている
などなど、言い出したらキリがないのでこの辺で。

遊び心、気づきましたか?

ロゴの展開を見ていきましょう。

トラックに描かれた
右上がりの曲線、何かな〜と思ったら
なんと
猫の目!しかも
反射板で光る!らしい。。

確かに、本物の猫の目も夜光りますよねw

ただ単に上昇を表す勢いのある線かと思っていただけに、驚きました。

この遊び心が一番面白かったです。
そしてデザイナー的にもプレゼンしがいがある、ワクワクする提案ですね!

これこそが新しい時代のブランディング

今回のリブランディングで
興味深かったのがこのアドバンスマークです。

アドバンスマーク:ヤマトグループ各社が新たな価値提供の実現に挑戦する事業を
象徴するマークです。

とのこと。

メインロゴの他にさらに簡素化された
アイコンのような存在。

ただのアイコンの代わりかな〜と思っていましたが、
下のドローンの写真を見てぶっ飛びました

かっこいい!

こういう新事業領域にお馴染みのマークではなく、
多くを語らないこのマークをつける。

そう、多くを語らないマーク!
なんかかっこいい!

次の100年に向けた新たな動きの象徴として、制定したマークとのことで、
これまで以上に変化が早い時代において今後100年をブレずに見通す
まさにヤマト魂を詰め込んだマークなのかも。

概念、に近いもはや十字架のような究極のシンプルさ。



ブランディングの新しい形を提示した
最高の仕事だと思うのは私だけでしょうか。





インサイトマーケティングラボ
地元 神奈川を拠点に札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡にて
企業の経営伴走マーケティング支援事業、
ブランディングデザイン事業を展開。
コンサルティングディレクター:山浦慶太


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