見出し画像

インドって奥が深い。

25年前、転職先の勤務が始まる前の冬休みに、北インドへひとりぼっちの2週間の旅に出ました。

インド国内は、電車や長距離バスを使って、安宿を泊まり歩く、いわゆるバックパッカー旅。

デリー → ジャイプール →アグラ → ヴァラナシ → カルカッタ。

映画ミリオネアに出てくるような障害児の子供達の物乞いに囲まれては心を痛め、
隙あらば観光客からお金をせしめようとする物売りのしつこいインド人たちと  対峙する毎日。
精神的、肉体的にもかなり過酷な旅でしたが、食べ物がとても美味しいのが
せめてもの救いでした。(毎日カレー味だけど)
世界中旅してきましたが、どこに行ってもローカルの人たちが食べる屋台飯が  最高に美味しいです。

一番行きたかったヒンズー教徒のメッカ、ヴァラナシには1週間滞在しました。
ガンジス河は沐浴する信者であふれていて、用をたす人も、歯を磨く人も、   体を洗う人も、すべていっしょくた。

道端は聖なる動物である牛たちが人間より偉そうに闊歩して、壁という壁に牛の糞が水玉模様にくっつけられていました。
乾燥した糞で火を起こして食事を作るためです。

                
ガンジス河のほとりで、半身裸で焼かれるおじいさんの死体の肌の色の変化を  みながら ぼ〜っと2時間くらい過ごしたり。                
食も排泄も生も死もすべてがごっちゃまぜのカオス。なにがなんだか、わけがわからず、めまいがする毎日。

その頃つきあっていた、エゴの塊のような恋人と別れるかどうか迷っていた真っ最中で、旅の過酷さも手伝って、心も体も疲弊し、ガンジス河のほとりで、ヒンズーの寺院から聞こえるお祈りをききながら、しょっちゅう涙を流しましたね〜  (遠い目)

その後、異国の地で会社を立ち上げるはめになり、ストレスで体の不調だらけだった私はヨガ教室にかなり熱心に通うようになり、友人の勧めでマインドフルネスやヴィパサナーという瞑想も始めるようになっていました。

前回の北インドの旅から15年経って、インドの過酷さもすっかり喉元をすぎた頃、ヨガ教室の友人に誘われて南インドケララ州のアユルヴェーダのクリニックに3週間行くことになりました。
アユルヴェーダリトリートだから、15年前の過酷さはないだろうとタカをくくっていたけど甘かった。

そこで待っていたのは、心と頭と体の浄化のために、外出、テレビ、読書、音楽、おしゃべりを、一切禁じられた3週間。
毎日濃厚なオイルをゴリゴリと皮膚の上から骨にすり込まれる痛いだけのマッサージと腸洗浄、毎日朝晩飲まされるものすごい苦い薬草スープ。

その他、朝から晩まで色々な施術をうけ、もう体も心も服もベッドもベタベタぬるぬる、、。

それだけでも不快極まりないのに、好転反応でだるさ、頭痛、眠気と戦う毎日。
だからインドはもうこないって言ってたじゃん、、と思う毎日でしたが、
3週間経った後の私はピッカピカで、皆に顔つきが全然ちがう!と言われました。

そのクリニックにはお抱えのインド占星術家がいて、それまで一度も会ったことのないインド人のおじいさんが、私の人生を映画のあらすじのように、すらすらと語り、時期も全てずばりその通り。
私の生年月日だけで父と母の性格や人生まで語ってくれたから、心底たまげました。彼には霊感は一切ないようで、私の生まれた日時と場所から複雑な計算でわかるようです。

そして、その占星術の先生に、ホロスコープ上に出た<私のカルマ>を浄化するサンスクリット語のマントラいただき、1年間、ほとんど毎日、そのマントラを  108回マラを使いながら唱えました。

その後、私の人生はありえない勢いで、ぐぃ〜〜んと導かれるように方向転換をし、新しい仕事に挑戦するチャンスをもらい、それまで海外にに30年住んで、もう日本には一生帰らないだろう、と思っていたのが、新しい仕事の状況上、日本に本拠地を移すことになりました。

そして出会いがまた出会いを生む連鎖で、どんどん人生の歯車が面白いように回っていきました。
アユルヴェーダといい、占星術といい、マントラといい、インドって、奥深くて摩訶不思議。すごい、、!!と思ったものです。

そして3年前。

相変わらずのストレス。不安がいっぱいの心と、体調不良に悩まされていた私は、ちゃんと瞑想を始めたいと、本屋で色々な瞑想の本をめくっていた時、相川圭子さんの本と出会いました。

<インド><マントラ><インド政府も認定した悟りに達した日本人女性>、、色々なキーワードにピンときて、ヨグマタの瞑想を始めてみたい、とホームページを調べたら、なんと当時の道場の住所が我が家から歩いて3分!

運命の出会いを感じ、インドのマントラの威力も知っていたので、
ヒマラヤ瞑想の扉を叩きました。

振り返ってみると、スピリチュアルな世界が心底嫌いだった私が、ヨグマタの元で 瞑想修行をすることになるのは、ずっとはるか昔から決まっていたかのように思います。

それまでかなり濃厚な人生を歩んできて、様々な嬉しいこと、楽しいこと、幸せな経験がありましたが、ヨグマタジ の瞑想と出会えたことは、かけがえのない奇跡でした。

次回は初めてのディクシャについて書きたいと思います。

*アップした写真はヴァラナシで撮ったガンジス河のほとりの写真。

#瞑想 #インド #相川圭子 #ヨグマタ #アユルヴェーダ #マントラ #ヒマラヤ瞑想 #マインドフルネス
#ヨガ #生き方 #人生の転換期


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?