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何もないを連呼しなければ統合失調症に敗れる

 2022年6月29日(水)。暑い。

 あと統合失調症がひどい。言えないことだらけで、そこばかりを統合失調症は攻めてくる。言えないというのは、自分が特別な人間で神に選ばれてルールの中を生きなければ天罰が下ってしまう、とかそういうのではない。

 単純に、仕事のなかの話だ。

 現実に起こること、それで期待してしまうこと、その齟齬が私の場合の統合失調症であり、コンサータで通常通りに動ける次のステップに訪れる、統合失調症の試練である。

 現実に起こったことは、上司からLINEでいきなりともだち登録されて、実は何かあるんじゃないかと勝手に妄想したことだ。実際には何もない。何もない。連呼させてくれ。実際には何もない。何もないんだ。

 知らん人からかわいそうと言われた。何もない。平穏な日々が続いてくれるだけだ。突如として訪れ続ける統合失調症は、コンサータだけではもちろん防げない。《《何もない》》と心の中で連呼し、自分が特別な人間ではないこと。何か成果をあげた優秀な人間ではないこと。それを連呼しなければ、統合失調症には勝つことができない。

 本当に起こることは、7月から弁当代が40円値上げされるらしい。岸田政権は投資とか言ってないで最低賃金を上げてほしい。全国一律に上げてほしい。「君の給料じゃ弁当は買えない」と暗に言われたような気がしたが一応頼むことにした。自分で買ったら、コンビニの更に割高なパンやらおにぎりやらを買う運命にあると思ったから。変な人と思われたが仕方がない。

 暑くて内臓が壊れることはなかった。

 ツイートしたことを引用しようと思う。

 「コンパスのNieRAutomata強すぎる」

 そう。これだけでいいのだ。これが自分の人生なんだ。パートタイマーで働きながら、スマホのゲームに熱中し、普通の人が働いている時間も、何にもならないブログを書いたり、風呂を洗ったり、宅食を食べたり。何も変わらない日常。それが私なんだ。特別でもなんでもなく、頭がいいわけでもなんでもなく、満員電車に揺られながら、変なことに期待したりして、結局自分でへこむ。全てのことが罪なんじゃないかと勝手に思い込み、残してきた記録も全て消す。

 昔友だちが言っていた。「専門家でもないのに口を出すな」。その通りであり、私は統合失調症当事者、統合失調症のプロフェッショナルくらいしか取り柄がない。こうして誰かに見てもらいたいと思う心。それだけで社会人失格なのではないかと思う。結局これも統合失調症なのだが。《《何も変わらない。》》これだけが真実なのだ。残酷だね。でも生きてるよ。

 嫌なものは嫌というほど見てきたが、もっともっと地獄はあるのだ。スマホを持てない人も巷には大勢いるのだ。

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